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ソニー子ども科学教育プログラム

2022年度 教育実践論文 入選発表

今年度は全国の小・中学校より101件の応募がありました。
審査委員会による、書類審査・現地調査および厳正なる最終審査を経て、下記の通り入選校を決定しました。

最優秀校

ソニー子ども科学教育プログラム 最優秀校(2校)
教育助成金300万円とソニー製品

横浜市立白幡小学校の実践の様子(写真)
最優秀校

横浜市立白幡小学校/神奈川県

テーマ:
自覚的な学びの繰り返しによって日常を科学する子ども
富士見町立富士見中学校の実践の様子(写真)
最優秀校

富士見町立富士見中学校/長野県

テーマ:
学びにのめりこむ「科学が好きな生徒」の育成~「科学する心」の涵養を目指して~

優秀校

ソニー子ども科学教育プログラム 優秀校(9校)
教育助成金50万円とソニー製品

福島市立三河台小学校/福島県

足利市立小俣小学校/栃木県

旭市立干潟中学校/千葉県

袖ケ浦市立根形中学校/千葉県

千葉市立誉田中学校/千葉県

胎内市立胎内小学校/新潟県

茅野市立玉川小学校/長野県

国立大学法人熊本大学教育学部附属小学校/熊本県

菊陽町立菊陽西小学校/熊本県

奨励校

ソニー子ども科学教育プログラム 奨励校(40校)
教育助成金10万円とソニー製品

●遠軽町立丸瀬布中学校/北海道  ●十和田市立南小学校/青森県  ●おいらせ町立下田小学校/青森県  ●田子町立田子小学校/青森県  ●福島市立大笹生小学校/福島県  ●国立大学法人福島大学附属小学校/福島県  ●かすみがうら市立下稲吉東小学校/茨城県  ●つくば市立竹園西小学校/茨城県  ●つくばみらい市立伊奈中学校/茨城県  ●さくら市立氏家中学校/栃木県  ●千葉市立高浜中学校/千葉県  ●千葉市立千城台南中学校/千葉県  ●千葉市立緑町中学校/千葉県  ●品川区立豊葉の杜学園/東京都  ●横浜市立相沢小学校/神奈川県  ●横浜市立井土ヶ谷小学校/神奈川県  ●横浜市立大岡小学校/神奈川県  ●横浜市立恩田小学校/神奈川県  ●佐渡市立金泉小学校/新潟県  ●射水市立片口小学校/富山県  ●神戸町立神戸中学校/岐阜県  ●岡崎市立小豆坂小学校/愛知県  ●刈谷市立富士松中学校/愛知県  ●東員町立城山小学校/三重県  ●京都市立九条弘道小学校/京都府  ●京都市立修学院小学校/京都府  ●堺市立久世小学校/大阪府  ●姫路市立家島小学校/兵庫県  ●姫路市立八幡小学校/兵庫県  ●北九州市立小石小学校/福岡県  ●北九州市立藤松小学校/福岡県  ●北九州市立湯川小学校/福岡県  ●荒尾市立万田小学校/熊本県  ●宇城市立豊野小学校/熊本県  ●熊本市立長嶺小学校/熊本県  ●錦町立錦中学校/熊本県  ●南関町立南関第三小学校/熊本県  ●国立大学法人鹿児島大学教育学部附属小学校/鹿児島県  ●薩摩川内市立東郷学園義務教育学校/鹿児島県  ●枕崎市立枕崎小学校/鹿児島県 

審査委員長総評

2022年度ソニー子ども科学教育プログラム「教育実践論文」には、全国から101校の応募をいただきました。コロナ禍が続き、学校の教育活動においてもさまざまな負担や制約がある中、本プログラムの趣旨に賛同され「科学が好きな子どもを育てる」ために、熱心にかつ新たな取り組みをされている多くの先生方に心より敬意を表します。 本年度より論文の対象教科を全教科に致しました。これにより理科・生活科だけでなく、さまざまな教科の実践もしくは教科を横断した実践についての内容が増え、学校全体としての「科学が好きな子どもを育てる」取り組みが読みとれるようになりました。さらには地域と連携した体験的な学習、探究学習などの記述もあり、各校のユニークさと学びの広がりも見受けられました。

また論文の書き方も、単にページ数・行間の規定に沿っただけでなく、論旨がコンパクトにまとまり、図表や写真が適切に配置された読みやすい論文が増えました。執筆者の主張と子どもの変容がよく伝わり、読みがいのある内容になっていると評価しております。一方で、論文前段の学校紹介や「科学が好きな子ども像」の説明が冗長になり、肝心な実践の記載とのバランスがとれていない論文も見受けられます。他の多くの学校や先生方に参考になる実践の記載を豊かにしていただければと思います。

審査に当たっては、論文を精読し、多角的な観点での検討と確認を行いました。小学校、中学校ともに評価が拮抗しましたが、慎重に審査した結果、今年度の最優秀校は、横浜市立白幡小学校と富士見町立富士見中学校が選ばれました。

横浜市立白幡小学校は、子どもの「自覚的な学びのくりかえし」に着目し、工夫のある教育構想と手立てが実践されており、子どもの表情やノートの豊かな記述を通して、生き生きとした子どもの姿や変容が実証的かつ分析的に述べられておりました。また、科学的な視点をもとに主体的・協働的に活動する体育科や、タブレット端末を使いこなす今の時代の「科学が好きな子ども」の姿も評価されました。

富士見町立富士見中学校は、長年の伝統による学校の理科教育の意識の高さに加え、さらなる挑戦的な授業実践と子どもたちの主体的かつ独創的な学びの両立を実現しています。また一人一研究は、地域の専門家との連携し、かつ夏休みの一週間 子どもに理科室を開放し、教員が一緒になって個人個人の理科研究テーマを深める取り組みであり、その質の高さは多くの先生に参考にしていただきたい事例であると評価されました。

なお、同時期に募集していましたソニー子ども科学教育プログラム「教育実践計画」においては、さまざまな教科から子どもの資質能力を伸ばすための独自性のある斬新な計画の応募がありました。審査の結果、昨年の倍となる10名の方が入選されました。こちらも引き続きより多くの先生方に応募して実践していただくことを期待しております。

ソニー教育財団は、これからも「科学が好きな子どもを育てる」ことを探究し、チャレンジされる先生方を応援してまいります。

審査委員会

審査委員長

御手洗康/元文部科学事務次官

審査委員

渥美雅子/弁護士
清原洋一/秀明大学 教授
西谷清/ソニー教育財団 元理事長
山下修一/千葉大学 教授
(五十音順)

募集要項