今年度は全国の幼稚園・保育所・認定こども園より162件の応募がありました。
審査委員会による、書類審査・現地調査および厳正なる最終審査を経て、下記の通り入選園を決定しました。
今年度は全国の幼稚園・保育所・認定こども園より162件の応募がありました。
審査委員会による、書類審査・現地調査および厳正なる最終審査を経て、下記の通り入選園を決定しました。
ソニー幼児教育支援プログラム 最優秀園(2園)
教育助成金200万円とソニー製品
ソニー幼児教育支援プログラム 優秀園(9園)
教育助成金30万円とソニー製品
ソニー幼児教育支援プログラム 優良園(17園)
教育助成金10万円とソニー製品
●(福)にじいろ会 あそびまショー保育園/宮城県 ●(学)中沢学園 みなみ若葉こども園/福島県 ●(福)高田幼児幼保連携型認定こども園ひかり 幼保連携型認定こども園 きぼう/福島県 ●(学)渋谷教育学園 幼保連携型認定こども園 渋谷教育学園浦安こども園/千葉県 ●(特非)東村山子育て支援ネットワークすずめ 幼児教室すずめ/東京都 ●(福)久良岐母子福祉会 くらき永田保育園/神奈川県 ●(学)C2C Global Education Japan 山梨学院幼稚園/山梨県 ●草津市立笠縫東こども園/滋賀県 ●(株)なーと こどもなーと千里丘保育園/大阪府 ●(福) 真清福祉会 かえで保育園/大阪府 ●芦屋市立岩園保育所/兵庫県 ●芦屋市立西蔵こども園/兵庫県 ●(福)堺暁福祉会 幼保連携型認定こども園 きらり保育園/兵庫県 ●(特非)あいあいの杜 あいあい保育園/岡山県 ●(福)芽豆羅の里 幼保連携型認定こども園 めずらこども園/大分県 ●(学)めぐみ学園 幼保連携型認定こども園 阿久根めぐみこども園/鹿児島県 ●(福)勇翔福祉会 コスモストーリー保育園/沖縄県
ソニー幼児教育支援プログラム 奨励園(49園)
教育助成金5万円とソニー製品
●(学)中沢学園 幼保連携型認定こども園 会津若葉幼稚園/福島県 ●(学)星学園 泉幼稚園/福島県 ●川俣町立富田幼稚園/福島県 ●(福)あゆみの会 伊佐沼すまいる保育園/埼玉県 ●(学)若山学園 緑の詩保育園/埼玉県 ●さいたま市立桜木保育園/埼玉県 ●(学)勝田学園 幼稚園型認定こども園 大成幼稚園/埼玉県 ●さいたま市立鈴谷西保育園/埼玉県 ●(福)とねの会 とねの会こども園/埼玉県 ●(学)藤学園 幼稚園型認定こども園 慈光幼稚園/千葉県 ●葛飾区立水元幼稚園/東京都 ●(福)砂原母の会 そあ保育園/東京都 ●江東区立つばめ幼稚園/東京都 ●千代田区立番町幼稚園/東京都 ●(株)アンジェリカ アンジェリカ保育園芝浦園/東京都 ●(福)多摩養育園 光明第一保育園/東京都 ●日野市立第四幼稚園/東京都 ●(福)喜慈会 子中保育園/神奈川県 ●(福)岡山福祉会 岡山幼保連携型認定こども園/新潟県 ●(福)浄勝会 幼保連携型認定こども園 出雲崎こども園/新潟県 ●(大)福井大学教育学部附属幼稚園/福井県 ●(福)くるみ福祉会 幼保連携型認定こども園 池田くるみの木こども園/山梨県 ●(福)若竹会 幼保連携型認定こども園 あそびの森あきわ/長野県 ●(福)登豊会 うれしの東保育園/岐阜県 ●(大)三重大学教育学部附属幼稚園/三重県 ●(福)心暖まる会 幼保連携型認定こども園 ひかりの森/滋賀県 ●(福)徳雲福祉会 幼保連携型認定こども園 大井こども園/京都府 ●(株)いろどり 伏見いろどり保育園/京都府 ●(福)心育会 幼保連携型認定こども園 さつきこども園/大阪府 ●(学)共立学園 幼保連携型認定こども園 新光明池幼稚園/大阪府 ●(福)裕榮福祉会 花たちばな認定こども園/大阪府 ●(福)聖天奉仕会 幼保連携型認定こども園 和光園/大阪府 ●(福)照治福祉会 阿武山たつの子認定こども園/大阪府 ●(福)長尾会 第2長尾保育園/大阪府 ●(福)博光福祉会 幼保連携型認定こども園 宮前つばさ幼稚園/大阪府 ●箕面市立なか幼稚園/大阪府 ●(福)みっくす社会福祉会 幼保連携型認定こども園 みつばこども園/兵庫県 ●芦屋市立精道こども園/兵庫県 ●(学)七松学園 幼保連携型認定こども園 七松幼稚園/兵庫県 ●加古川市立加古川幼稚園/兵庫県 ●宝塚市立仁川幼稚園/兵庫県 ●幼保連携型認定こども園 奈良市立都跡こども園/奈良県 ●(有)育成 育成保育園/鳥取県 ●出雲市立古志幼稚園/島根県 ●久山町立けやきの森幼稚園/福岡県 ●(福)森友会 ひかりの森保育園/福岡県 ●(株)とりのす かるがも保育園/大分県 ●(学)立山学園 幼保連携型認定こども園 みんなの森こども園/大分県 ●(学)橋口学園 幼保連携型認定こども園 吉田南幼稚園/鹿児島県
2002年に、乳幼児期の「科学する心」を育てる取り組みとして「ソニー幼児教育支援プログラム」をスタートさせてから20年の節目の年を迎えました。多くの園の先生方、幼児教育・保育関係者のみなさま、保護者のみなさまとともに、子どもたちの心の中の科学の芽生えを垣間見ようと研究を重ねながら、新たな気付きを得てきた20年であったように思います。今年度、「ソニー幼児教育支援プログラム」の主軸を担う「保育実践論文」には、幼稚園・保育所・認定こども園から162件のご応募をいただき、コロナ禍の制約の中にもかかわらず、応募数は昨年に続いて過去最多となりました。論文をご応募いただいた園のみなさまをはじめ、本プログラムにご賛同とご支援をいただきました多くのみなさまに、厚く御礼申し上げます。
今年度の論文は規定が変わり、ページ数の上限がこれまでより少なくなりました。そのことが直接の理由ではないかもしれませんが、初めて論文にチャレンジされた園の数が増加しました。一方、数年に亘り「科学する心」を研究され、日々写真や文章で記録をとられるなど、実践を積み重ねられている園にとっては、ページ数が減ることで紹介したい事例が書ききれなかったという声もいただいています。この小さくも大きな変更に対応すべく、保育者のみなさんが意見を出し合い、何度も実践を見直され、厳選した事例をご紹介くださいました。そのこともあって今年度は内容が特に濃く、質の高い論文が多く、審査はさらに困難を伴うものとなりました。審査委員による論文査読のみならず、感染症対策を講じながら現地に赴いての個別調査や、オンラインによるインタビューなどを踏まえた結果、最優秀園2園、優秀園9園、優良園17園、奨励園49園を選出いたしました。なお、審査委員特別賞は該当なしとなりました。
入選された論文の多くには、子どもたちが自ら遊びを作り出し、遊びの中で「科学の本質」に迫る体験をしている様子が数多く含まれていました。科学の知識を教えられていなくても、子どもは遊びの中で、強度のあるものを作り出したり、重力や光、音の性質に自然に気付いたりしています。「やってみたい」「知りたい」「本物みたいに作りたい」という思いやこだわりを実現させるため、試し、考え、失敗し、対話し、それを繰り返す子どもの姿はまさに小さな科学者で、科学の最先端にも繋がる経験をしていることが分かります。そしてその傍らには必ず、少し離れたところから見守り、子どもと共に「科学する心」を楽しみながら、体験を豊かにするための環境や援助の工夫をされている保育者の姿があることを、論文から読み取ることができます。
さらに興味深いのは、こうした「科学する心」の育みによる「遊びの中の学び」の大切さを、保護者や地域、そしてさらには小学校にも発信していきたいと願う園が増えていることです。乳幼児期の子どもの主体的な遊びや豊かな経験を、学校教育での学びへの意欲にどのように繋げていくことができるのか、幼児教育・保育の現場にそのような視点があるということは、とても素晴らしく、嬉しいことだと思います。幼児教育が出発点となり、初等・中等・高等教育にまで繋がって行くとしたら、従来の教育の体系にもささやかな一石を投じることになるかも知れません。
論文を通じ、「科学する心」を育てる保育実践をご紹介いただいた熱意ある保育者のみなさまに、深い敬意を表するとともに、心より感謝申し上げます。次年度も、地域の特徴を活かし、園の独自性を発揮した、新規性・提案性のある実践のご応募をいただけますことを期待しております。
小泉英明/(株)日立製作所 名誉フェロー
青木清/上智大学 名誉教授
秋田喜代美/学習院大学 教授
安梅勅江/筑波大学 教授
大豆生田啓友/玉川大学 教授
河合優子/聖徳大学 教授
(五十音順)