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ソニー子ども科学教育プログラム

2023年度 教育実践論文 入選発表

今年度は全国の小・中学校より68件の応募がありました。
審査委員会による、書類審査・現地調査および厳正なる最終審査を経て、下記の通り入選校を決定しました。

最優秀校

ソニー子ども科学教育プログラム 最優秀校(2校)
教育助成金300万円とソニー製品

福島市立三河台小学校の実践の様子(写真)
最優秀校

福島市立三河台小学校/福島県

テーマ:
自らの問題を科学的に解決するプロセスを愉しむ子どもの育成
刈谷市立刈谷南中学校の実践の様子(写真)
最優秀校

刈谷市立刈谷南中学校/愛知県

テーマ:
共創する生徒の育成2023ー多様な他者と共によりよい考えを創るー

優秀校

ソニー子ども科学教育プログラム 優秀校(11校)
教育助成金50万円とソニー製品

郡山市立明健小学校/福島県

国立大学法人福島大学附属小学校/福島県

つくば市立竹園西小学校/茨城県

つくばみらい市立伊奈中学校/茨城県

旭市立干潟中学校/千葉県

千葉市立稲毛国際中等教育学校/千葉県

学校法人新渡戸文化学園 新渡戸文化小学校/東京都

横浜市立立野小学校/神奈川県

胎内市立胎内小学校/新潟県

射水市立片口小学校/富山県

北九州市立熊西小学校/福岡県

奨励校

ソニー子ども科学教育プログラム 奨励校(33校)
教育助成金10万円とソニー製品

●札幌市立柏中学校/北海道  ●遠軽町立丸瀬布中学校/北海道  ●八戸市立島守小学校/青森県  ●おいらせ町立百石小学校/青森県  ●六戸町立開知小学校/青森県  ●富谷市立富ケ丘小学校/宮城県  ●川俣町立川俣小学校/福島県  ●栃木県立宇都宮東高等学校附属中学校/栃木県  ●高根沢町立阿久津中学校/栃木県  ●袖ケ浦市立根形中学校/千葉県  ●千葉市立花園小学校/千葉県  ●千葉市立みつわ台北小学校/千葉県  ●千葉市立緑町中学校/千葉県  ●諏訪市立中洲小学校/長野県  ●松本市立田川小学校/長野県  ●神戸町立神戸中学校/岐阜県  ●岡崎市立矢作中学校/愛知県  ●刈谷市立朝日中学校/愛知県  ●刈谷市立雁が音中学校/愛知県  ●刈谷市立刈谷東中学校/愛知県  ●刈谷市立富士松中学校/愛知県  ●長久手市立南中学校/愛知県  ●豊根村立豊根中学校/愛知県  ●京都市立修学院小学校/京都府  ●大阪教育大学附属平野小学校/大阪府  ●北九州市立永犬丸小学校/福岡県  ●北九州市立藤松小学校/福岡県  ●福岡市立笹丘小学校/福岡県  ●宇城市立豊野小学校/熊本県  ●人吉市立第一中学校/熊本県  ●熊本大学教育学部附属小学校/熊本県  ●学校法人津曲学園 鹿児島修学館中学校/鹿児島県  ●鹿児島大学教育学部附属小学校/鹿児島県

審査委員長総評

2023年度ソニー子ども科学教育プログラム「教育実践論文」には、全国から68校の応募をいただきました。感染症対策、ICT機器の導入、働き方改革など学校教育を取り巻く環境はここ数年で大きく変化をいたしましたが、その中で本プログラムの趣旨に賛同され「科学が好きな子どもを育てる」ために、熱心にかつ新たな取り組みをされている多くの先生方に心より敬意を表します。

論文の対象教科を全教科にして2年目になりますが、「科学」を広くとらえて、さまざまな教科や総合的な学習の時間での実践に関する記述が増えました。さらには教科横断での授業実践や学年を超えた取り組み、地域や企業と連携した体験的な学習なども充実し、各校の個性と学びの広がりがさらに多様になってきたと感じます。 また論文の記載/構成の面でも、論旨が明確で図表や写真の配置や色調を意識した読みやすい論文が多く、執筆者の主張がよく伝わってまいりました。特に入選校においては、子どもの表情の写真やノートの記述内容も豊かになり、主体的な学びによる子どもの生き生きとした発言が読み取れました。一方で、「科学が好きな子ども像」が不明確であったり、それを実現するための課題に言及されてなかったりする論文も見受けられます。「主体的・ 対話的な学び」のような一般的なフレーズではなく、執筆者自身の言葉で「科学が好きな子ども」やその課題感を記載いただけると、より深みのある論文になると思います。

審査に当たっては論文を精読し、多角的な観点での検討と確認を行いました。小学校、中学校ともに評価が拮抗しましたが、慎重に審査した結果、2023年度の最優秀校は、福島市立三河台小学校と刈谷市立刈谷南中学校が選ばれました。

福島市立三河台小学校は、科学教育の実践の場を理科・生活科にとどまらず、家庭科や図画工作科まで広げて挑戦しており、STEAM教育や総合知が求められる時代にふさわしく、その意欲的な姿勢を大いに評価いたします。この姿勢を堅持していただき、真に教科横断的・分野横断的で多角的な科学の教育実践の好例となるよう、指導内容の一層の深化を目指されることを心から期待いたします。

刈谷市立刈谷南中学校は、校則見直し活動などを含め幅広い教育活動を通じて生徒の科学力を総合的に高めるための教育実践に挑戦されており、その意欲的な姿勢は高く評価いたします。また、理科の授業実践では、生徒の意欲・関心を引き出し、探究を深めていく指導のプロセスが克明かつ明確に記録されておりました。理科以外の教科横断的な教育実践についてもぜひ挑戦していただきたいと思います。

なお、同時期に募集していましたソニー子ども科学教育プログラム「未来へつなぐ教育計画」においては、さまざまな教科から子どもの資質能力を伸ばすための独自性のある斬新な計画の応募がありました。審査の結果12名の方が入選されました。こちらも引き続きより多くの先生方に応募して実践していただくことを期待しております。

ソニー教育財団は、これからも「科学が好きな子どもを育てる」ことを探究し、チャレンジされる先生方を応援してまいります。

審査委員会

審査委員長

杉野剛/独立行政法人日本学術振興会 理事長

審査委員

清原洋一/秀明大学 教授
熊平美香/一般財団法人クマヒラセキュリティ財団 代表理事
西谷清/ソニー教育財団 元理事長
山下修一/千葉大学 教授
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募集要項