2024年度 保育実践論文 入選発表のイメージ画像

ソニー幼児教育支援プログラム

2024年度 保育実践論文 入選発表

今年度は全国の幼稚園・保育所・認定こども園より148件の応募がありました。
審査委員会による、書類審査・現地調査および厳正なる最終審査を経て、下記の通り入選園を決定しました。

最優秀園

ソニー幼児教育支援プログラム 最優秀園(2園)
教育助成金300万円とソニー製品等

岐阜市立加納幼稚園の実践の様子(枝にいる幼虫をじっと観察する子どもたち)
最優秀園

岐阜市立加納幼稚園/岐阜県

テーマ:
チョウの一生に心ときめかせて
~かのうようちえん チョウいっぱいさくせん~
荒尾第一幼稚園の実践の様子(ダンボールや空き箱などで大きなロボットを作る子どもたち)
最優秀園

学校法人岡崎学園 荒尾第一幼稚園/熊本県

テーマ:
広がりと深まりを生む環境との対話
園生活に埋め込まれている創作意欲

優秀園 審査委員特別賞

ソニー幼児教育支援プログラム 優秀園 審査委員特別賞(1園)
教育助成金50万円とソニー製品等

めずらこども園の実践の様子(子どもたちがヤギと一緒に園庭を走っている)

社会福祉法人芽豆羅の里 幼保連携型認定こども園 めずらこども園/大分県

テーマ:
「おもしろい!」からはじまる探求活動

優秀園

ソニー幼児教育支援プログラム 優秀園(7園)
教育助成金50万円とソニー製品等

社会福祉法人喜慈会 子中保育園/神奈川県

京都市立翔鸞幼稚園/京都府

社会福祉法人堺暁福祉会 幼保連携型認定こども園 あかつき保育園/大阪府

芦屋市立宮川幼稚園/兵庫県

加古川市立尾上幼稚園/兵庫県

学校法人七松学園 認定こども園七松幼稚園/兵庫県

大和郡山市立矢田南幼稚園/奈良県

奨励園

ソニー幼児教育支援プログラム 奨励園(62園)
教育助成金10万円とソニー製品等

●学校法人札幌国際大学付属認定こども園/北海道  ●いぶき合同会社 いぶき保育園宮城野/宮城県  ●学校法人ろりぽっぷ学園 認定こども園 ろりぽっぷ保育園/宮城県  ●社会福祉法人陣場福祉会 認定こども園杉の子/山形県  ●相馬市立日立木幼稚園/福島県  ●学校法人勝田学園 認定こども園 大成幼稚園/埼玉県  ●社会福祉法人遍照会 東大沢保育園/埼玉県  ●社会福祉法人カメリア あじさい保育園/千葉県  ●社会福祉法人種の会 幼保連携型認定こども園 アルテ子どもと木幼保園/東京都  ●認定NPO法人おれんじハウス おれんじハウス中葛西保育園/東京都  ●こどもの王国保育園 東日本橋園/東京都  ●社会福祉法人砂原母の会 幼保連携型認定こども園そあ/東京都  ●学校法人正和学園 つながりづくり保育園・原町田α/東京都  ●特定非営利活動法人発達支援の会未来 みどり幼児園/東京都  ●港区立三光幼稚園/東京都  ●渋谷区立本町幼稚園/東京都  ●社会福祉法人みんなのおうち 小梅保育園/東京都  ●板橋区立向台保育園/東京都  ●墨田区立緑幼稚園/東京都  ●社会福祉法人久良岐母子福祉会 くらき永田保育園/神奈川県  ●社会福祉法人若木会 若木保育園/神奈川県  ●株式会社秋桜 保育園コスモス/神奈川県  ●社会福祉法人なのはな 菜の花こども園/山梨県  ●学校法人C2C Global Education Japan 山梨学院幼稚園/山梨県  ●社会福祉法人春風会 なかいず認定こども園/静岡県  ●名古屋市立桶狭間幼稚園/愛知県  ●名古屋市立楠西幼稚園/愛知県  ●社会福祉法人檸檬会 レイモンド東矢倉保育園/滋賀県  ●守山市立河西幼稚園/滋賀県  ●草津市立玉川こども園/滋賀県  ●東近江市立建部幼稚園/滋賀県  ●社会福祉法人心暖まる会 認定こども園ひかりの森/滋賀県  ●京都市立深草幼稚園/京都府  ●京都市立中京もえぎ幼稚園/京都府  ●京都市立楊梅幼稚園/京都府  ●株式会社なーと こどもなーと摂津保育園/大阪府  ●株式会社なーと こどもなーと保育園/大阪府  ●社会福祉法人照治福祉会 阿武山たつの子認定こども園/大阪府  ●学校法人常磐会学園 幼保連携型認定こども園 常磐会短期大学付属いずみがおか幼稚園/大阪府  ●社会福祉法人ゆずり葉会 幼保連携型認定こども園 深井こども園/大阪府  ●社会福祉法人桃林会 あとりえらぼ遊育園/大阪府  ●学校法人道輝学園 認定こども園 おしお幼稚園/大阪府  ●社会福祉法人堺暁福祉会 幼保連携型認定こども園 きらり保育園/兵庫県  ●芦屋市立精道こども園/兵庫県  ●芦屋市立西山幼稚園/兵庫県  ●芦屋市立西蔵こども園/兵庫県  ●伊丹市立北保育所/兵庫県  ●三木市立三樹幼稚園 みどり会/兵庫県  ●社会福祉法人ウエル清光会 仁川ウエル保育園/兵庫県  ●田原本町立北幼稚園/奈良県  ●幼保連携型認定こども園 奈良市立都跡こども園 /奈良県  ●学校法人水谷学園 認定こども園 北陵幼稚園 北陵保育園/島根県  ●社会福祉法人鏡福祉会 あおばこども園/広島県  ●観音寺市立観音寺中央幼稚園/香川県  ●丸亀市立城乾こども園/香川県  ●社会福祉法人いしみねほいくえん/福岡県  ●社会福祉法人森友会 ひかりの森こども園/福岡県  ●学校法人旭学園 幼保連携型認定こども園 佐賀女子短期大学付属ふたばこども園/佐賀県  ●国立大学法人熊本大学教育学部附属幼稚園/熊本県  ●社会福祉法人森友会 かがやきの森こども園/大分県  ●社会福祉法人和順会 幼保連携型認定こども園 むさしこども園/大分県  ●学校法人宮崎学園 幼保連携型認定こども園 宮崎学園短期大学附属みどり幼稚園/宮崎県 

奨励園 保育みらい賞(4園)

奨励園の中から個性的な論文に贈られる賞です

教育助成金15万円とソニー製品等

●社会福祉法人創心会 フォレストキッズ保育園/栃木県  ●学校法人聖学院 聖学院みどり幼稚園/埼玉県  ●認定こども園 野田学園幼稚園/山口県  ●糸満市立喜屋武こども園/沖縄県

審査委員長総評

2024年度の「ソニー幼児教育支援プログラム」保育実践論文には、2つの大きな変化がありました。

1つ目は、「科学する心」を育てる素晴らしい取り組みに贈られる最優秀園の助成金が200万円から300万円となりました。その他の入選助成金もすべて増額し、65年の歴史をもつ“小・中学校対象”の教育実践論文の助成金額と完全に統一いたしました。助成金の増額は、未来を生きる子どもたちのために研究を重ねられる園へのご支援はもちろん、人間としての土台をつくる乳幼児期の大切さを、広く、多くの方々にご理解いただきたいという思いを込めています。そして、保育現場にいる先生方、保育者を目指されている方々に、改めて、保育というお仕事がどれだけ尊く価値あるものであるかをお伝えしたいという気持ちもありました。

2つ目は、審査委員をはじめとするさまざまな専門家、現場の先生方にご相談させていただき、論文に記載できる実践の対象年齢を、1歳から0歳に引き下げたことです。同時に、審査の観点も乳児期からの実践に対応すべく改訂し、乳児からの“生活”の広がり、育ちや発達の連続性などを盛り込んだ他、自然や命と共生しながら社会と関わるなど“これからの”保育を意識した視点も取り入れました。乳児が光や美しいものに手を伸ばす姿、思いを言葉ではなくその視線や指の動きで保育者に伝える様子など、論文を通じて、乳幼児期の驚くような「科学する心」の育みに気付ける余裕を、保育者のみならず、私たちすべての大人が持てる社会であってほしいと願っています。

このような変化のあった2024年度の保育実践論文には、全国の幼稚園・保育所・認定こども園から148件という多数のご応募をいただきました。子どもたちの姿を丁寧に記録され、さまざまな保育や環境の工夫をまとめられた質の高い論文が多く、評価は拮抗。最終的には、園に出向いての現地調査における動画等の詳細な報告を踏まえた上で、最優秀園2園、優秀園7園、奨励園62園、奨励園保育みらい賞4園を選出いたしました。さらに、優秀園の中から、1歳児の遊びの中での「驚き」や「やりたい」の姿を丁寧に追った1園を審査委員特別賞としました。

ご応募いただいたいずれの論文からも伝わってきたのは、保育者のみなさまのパッション(情熱)と飽くなき好奇心、つまり“保育者”の「科学する心」そのものでした。それは時に、保護者や地域の方々を巻き込みながら、子どもをまんなかにした温かく安心できる環境・社会を作り出していました。日々研鑽に励まれ、園独自の保育実践例をご報告くださったすべての園のみなさまに深い敬意を表するとともに、困難な時代を生きる子どもたちの未来のために、これからもパッションを持って保育に取り組んでいただけることを心から願っています。

審査委員会

審査委員長

安井正人/慶応義塾大学 教授

審査委員

秋田喜代美/学習院大学 教授
安梅勅江/筑波大学大学院 教授
大豆生田啓友/玉川大学 教授
河合優子/聖徳大学 教授
島田啓一郎/ソニーグループ(株) 社友
(五十音順)