今年度は全国の幼稚園・保育所・認定こども園より155件の応募がありました。
厳正なる書類審査、オンラインによる個別調査での審査を経て、審査委員会により、下記の入選園を決定しました。
今年度は全国の幼稚園・保育所・認定こども園より155件の応募がありました。
厳正なる書類審査、オンラインによる個別調査での審査を経て、審査委員会により、下記の入選園を決定しました。
ソニー幼児教育支援プログラム 最優秀園(2園)
教育助成金200万円とソニー製品
ソニー幼児教育支援プログラム 優秀園 審査委員特別賞(1園)
教育助成金30万円とソニー製品
ソニー幼児教育支援プログラム 優秀園(11園)
教育助成金30万円とソニー製品
ソニー幼児教育支援プログラム 優良園(15園)
教育助成金10万円とソニー製品
●(福)陣場福祉会 認定こども園 杉の子/山形県 ●港区立白金台幼稚園/東京都 ●(学)白梅学園 白梅学園大学附属白梅幼稚園/東京都 ●(学)恵愛学園 幼保連携型認定こども園 愛泉こども園/新潟県 ●(福)岡山福祉会 岡山幼保連携型認定こども園/新潟県 ●(福)山際福祉会 たけのこ保育園/三重県 ●大津市立伊香立・真野北幼稚園/滋賀県 ●草津市立矢倉幼稚園/滋賀県 ●京都市立楊梅幼稚園/京都府 ●芦屋市立打出保育所/兵庫県 ●(学)七松学園 認定こども園 七松幼稚園/兵庫県 ●幼保連携型認定こども園 奈良市立都跡こども園/奈良県 ●出雲市立上津幼稚園/島根県 ●(学)水谷学園 認定こども園 北陵幼稚園・北陵保育園/島根県 ●(福)つわの清流会 直地保育園/島根県
ソニー幼児教育支援プログラム 奨励園(50園)
教育助成金5万円とソニー製品
●札幌市立きくすいもとまち幼稚園/北海道 ●川俣町立川俣南幼稚園/福島県 ●川俣町立富田幼稚園/福島県 ●(学)勝田学園 大成幼稚園/埼玉県 ●(公財)鉄道弘済会 戸田駅前保育所(おひさま保育園)/埼玉県 ●(学)鴻ノ巣学園 きたかしわ幼稚園/千葉県 ●(株)Noah International Kids Academy Noah 北千住校/東京都 ●(福)砂原母の会 そあ保育園/東京都 ●葛飾区立水元幼稚園/東京都 ●墨田区立立花幼稚園/東京都 ●中央区立京橋朝海幼稚園/東京都 ●(学)錦秋学園 錦秋幼稚園/東京都 ●(福)喜慈会 子中保育園/神奈川県 ●(学)あおい学園 あおい幼稚園/新潟県 ●(福)清心福祉会 幼保連携型認定こども園 清心こども園/石川県 ●(福)さくら会 幼保連携型認定こども園 さくら認定こども園/福井県 ●伊那市立上の原保育園/長野県 ●伊那市立西箕輪南部保育園/長野県 ●伊那市立美篶保育園/長野県 ●(福)信州福祉会 わかば保育園/長野県 ●豊田市立根川こども園/愛知県 ●西尾市立鶴城幼稚園/愛知県 ●豊郷町立愛里保育園/滋賀県 ●(福)徳雲福祉会 大井こども園/京都府 ●京都市立翔鸞幼稚園/京都府 ●(学)瓜生山学園 認可保育園 こども芸術大学/京都府 ●京都市改進保育所/京都府 ●(株)いろどり 伏見いろどり保育園/京都府 ●(福)心育会 幼保連携型認定こども園 さつきこども園/大阪府 ●(福)裕榮福祉会 認定こども園 玉櫛たちばな保育園/大阪府 ●(福)裕榮福祉会 花たちばな認定こども園/大阪府 ●(学)常磐会学園 認定こども園 常磐会短期大学付属常磐会幼稚園/大阪府 ●(福)堺暁福祉会 幼保連携型認定こども園 あかつき保育園/大阪府 ●(福)ゆずり葉会 幼保連携型認定こども園 深井こども園/大阪府 ●(株)なーと こどもなーと摂津保育園/大阪府 ●(福)照治福祉会 阿武山たつの子認定こども園/大阪府 ●(福)長尾会 第2長尾保育園/大阪府 ●芦屋市立西蔵こども園/兵庫県 ●加古川市立尾上幼稚園/兵庫県 ●(福)堺暁福祉会 きらり保育園/兵庫県 ●奈良市立伏見こども園/奈良県 ●出雲市立古志幼稚園/島根県 ●(特非)あいあいの杜 あいあい保育園/岡山県 ●(福)鏡福祉会 あおばこども園/広島県 ●(福)森友会 ひかりの森保育園/福岡県 ●(学)湖東学園 幼保連携型認定こども園 にしばる/熊本県 ●(福)森友会 よいこの森こども園本園/大分県 ●(福)さつき福祉会 さくらさくら幼保連携型認定こども園/宮崎県 ●(大)鹿児島大学教育学部附属幼稚園/鹿児島県 ●(福)どろんこ会 前原どろんこ保育園/沖縄県
2021年度は、「ソニー幼児教育支援プログラム」に、全国36都道府県の幼稚園・保育所・認定こども園から、155件というご応募をいただきました。2002年度の本プログラム開始時以来、最多の応募件数となりました。これは、昨年度、保育に日々試行錯誤をされる厳しい状況の中で、応募数を大きく減らしたにも関わらず、コロナ禍を乗り越え、保育者の皆さまが、「科学する心」を大切にした保育の深耕が、未来を担う子どもたちの「生きる力」を育むことを実感され意欲的に取り組まれた結果と深く敬意を表します。
また審査においては、甲乙つけ難い優れた論文が多数あり、評価は拮抗いたしました。コロナ禍の制約の中、現地に出向いての調査は叶いませんでしたが、オンラインによる個別調査も踏まえた厳正なる審査の結果、最優秀園2園、優秀園11園、優良園15園、奨励園50園を選出いたしました。また、優秀園の中で、特にユニークな実践をご報告いただいた1園を審査委員特別賞といたしました。
入選された実践の特徴として、「探究や対話により科学の本質に迫る体験」「自然科学から『人文・社会科学』へと視座を広げた事例」「森や地域を保育の場として包括的に考え、体験を豊かにしていく取り組み」「多様性を尊び、相手を思いやる心が現れた姿」など、地域の特色を活かした保育や、今まで以上に科学的着眼点をもった研究が増えています。そこには、子どもたちに「科学する心」の育ちがしっかりと見えてまいりました。
また、園内研修として、「科学する心」プロジェクトチームを作る、保育者の語り合う風土を高める連携保育を工夫するなどから、数々のイノベーションが起きました。保育の質の向上へ、その繋がりが明確に示されている実践が多くみられたことも、今回の特徴の一つです。
さらに、子どもたちの「科学する心を育てる」ために、コロナ禍であっても、保護者や地域や学校との連携を継続し深めようと、オンラインやICTを活用するなど、子どもたちの豊かな体験へと繋がるように工夫している園も増えてまいりました。特に、ICT(情報通信技術)の活用は、遠方の方との連携手段として有効なだけでなく、子どもたちの好奇心や探究心を支えるツールとしても活用できるという、新たな創意工夫も見られました。
特筆すべきは、自分の思いや考えを、身体や言葉、音、絵・造形やものづくりなどに表現する活動への広がりが見られる事例も増えたことです。これらはSTEAM教育とも繋がり、さらにそれを超えて「科学する心」と「芸術」との架橋・融合の実践へと、今後の発展が期待できるものです。そして、“わくわく感”という言葉も多くの論文に見られました。この“わくわく感”は、感性の中でも特にポジティブ(積極的)な心であって、知りたい、やってみたいという探求する心を突き動かすものではないかと、脳神経科学の最先端研究が最近になって取り組み始めたテーマでもあるのです。「科学する心」へ向けて、園の方々が気づき始めた“わくわく感”の重要性は、科学の最先端にも繋がって行きます。
このような素晴らしい実践例をご報告くださった先生方の熱意とご努力に、改めて心よりの感謝を申し上げます。これからも子どもたちのために、先生方がより高い視座と、広い視野から「科学する心を育てる」保育の創出を目指して取り組まれることを願って止みません。
次年度も、引き続き地域の特徴を活かし、園の独自性を発揮した新規性・提案性のある、本年度よりもさらに進歩・深化した実践のご応募に一層の期待を寄せております。
小泉英明/(株)日立製作所 名誉フェロー
青木清/上智大学 名誉教授
秋田喜代美/学習院大学 教授
大豆生田啓友/玉川大学 教授
神長美津子/大阪総合保育大学 特任教授
(五十音順)