第1期の様子

地球規模の問題が山積する中で、子どもたちが自らの持つ力を発揮し、明るい未来を逞しく生きるために、今、保育実践者は何ができるでしょう。この課題に挑戦するために、持続可能な社会とこれからの保育・幼児教育を結ぶ「ぐうたら村」と、子どもの “科学する心” (豊かな感性・創造性・主体的に遊び学ぶ力)を育てる保育を提唱する「ソニー教育財団」が手を携え、未来志向の「保育実践ゼミナール」を開講します。

第2期 開催概要

ゼミナール イメージ写真
第1期の様子

本研修会は、小西先生・大豆生田先生から直接ご指導いただきながら、参加者同士が共に学び・支え合う「ゼミナール形式」です。ぐうたら村でのフィールドワーク(宿泊研修を2回)と、園での実践を積み重ねながらの「往還型」で取り組んでいただきます。飼育や栽培や散歩や食などの保育実践について未来志向で仲間と共に考え、自ら実践しながら、また講師や仲間と考え合う。そんな保育実践ゼミに参加しませんか。

ゼミナール概要

講師
小西貴士氏(森の案内人)
大豆生田啓友氏(玉川大学教授)
開催期間
2023年8月10日(木)から2024年2月16日(金) 全4回
研修形態
  1. オンライン研修 2回(最終発表会含む)
  2. 体験(ぐうたら村(山梨県)での宿泊研修) 2回(1泊2日)
参加費用
無料
  • 宿泊研修の現地(ぐうたら村)までの交通費および宿泊費は自己負担です。
  • 宿泊研修中のお食事はご用意します。
宿泊場所
ぐうたら村近隣の宿泊施設
  • 参加者のみなさんで同じ場所に宿泊していただきます(当財団にて手配)。
  • 宿泊費(1泊あたり8千円程度)は自己負担で、各自お支払いいただきます。

スケジュール

第1回 8月10日(木) オンライン オリエンテーション
第2回 8月19日(土) ~8月20日(日)※1泊2日 ぐうたら村(宿泊) フィールドワーク(森・畑など)・レクチャー
第3回 11月4日(土)~11月5日(日)※1泊2日 ぐうたら村(宿泊) フィールドワーク・中間発表・最終発表へのワーク
第4回 2月16日(金) オンライン 発表(プレゼンテーション)・講師コメント
活動終了後 1か月以内 「活動報告書」提出

※オリエンテーション、最終発表は所属園の先生方もオンラインで聴講いただけます。

開催時間やテーマ等の詳細は募集要項PDFに掲載しています。(PDF/626.78 KB )

第2期生 募集

募集概要

募集人数
最多12名(保育実践者のみ)
  • ご自身の保育実践を持ち寄るゼミナールのため、管理職は対象外です。
  • 応募フォーム記載内容にて選考となります。
集募期間
2023年7月10日(月)~ 7月23日(日)
応募方法
「参加条件」を必ずお読みいただき、応募フォームより必要事項を送信してください。
選考方法・結果通知
応募フォーム記載内容にて選考の上、7月下旬に本人宛にメールで連絡します。
参加条件
下記の参加条件を満たす方のみご応募いただけます。

参加条件

以下の全ての条件を満たす方のみご応募いただけます。必ずお読みください。

  • ソニー教育財団の「乳幼児のための”科学する心”ネットワーク」の正会員(園で保育に従事されている方)であること。これからご入会いただく先生もご応募いただけます
  • 「ゼミナール形式」のため、原則として全日程に参加できること。さらに、自主的な参加者同士の学び・支え合いに積極的に参加できること。
  • 「往還型」研修のため、課題について自園で取り組み実践し、事例を持ち寄ることができること。また、その活動について所属長および自園の先生方の理解と協力が得られること。
  • 中間発表、最終発表にはそのプロセスをまとめたプレゼンテーションを準備し・発表できること。さらに、研修会終了後に、「活動報告書」(A4で5枚程度)の提出ができること。
  • 発表や報告書の内容を、ソニー教育財団やぐうたら村のウェブサイト等に公開したり、書籍等に掲載したりすることに同意いただけること(子どもの写真等、個人情報には配慮します)。

※最終発表は所属園の先生方もオンラインで聴講いただけます。

PDF版の募集要項はこちら(PDF/626.78 KB )

応募フォームへはこちらから

参加を検討される方へ

本ゼミナールが目指すこと

講師:大豆生田啓友氏
(玉川大学 教授)

大豆生田啓友氏 写真

本ゼミナールの特徴は、「いのち」を通して保育実践を考えることにあります。SDGsのことが語られることが多くなったことは喜ばしいことですが、まだまだ表層的な側面が強いようにも思われます。そこで本ゼミナールでは、実際にぐうたら村での「からだ」を通した森の「いのち」の体験を通して、同じ志を持つ仲間と学び合うことを大切にしたいと思います。そして、それを具体的にご自身の保育の取り組みにつなげていただくことで、「往還的な学び」としたいと考えています。「こどもがまんなか」であると同時に、「いのちをまんなか」にした保育のあり方を探っていきましょう。みなさまとご一緒できることを楽しみにしています。

講師:小西貴士氏
(森の案内人/ぐうたら村共同代表)

小西貴士氏 写真

私はこの23年間八ヶ岳南麓の森や暮らしの場を舞台に、環境教育やESD(持続可能な開発のための教育)を、「いのち真ん中の教育」と呼び実践してきました。 このゼミでは、なぜ「いのち真ん中」が叫ばれる社会になっているのかを、みんなでレクチャーやフィールドワークを通して理解した上で、それぞれの保育現場で実践に取り組み、またみんなで考え、発信してゆきます。つまり、このゼミ自体が「いのち真ん中の教育」のひとつの実践であると言えます。そんな本ゼミでの私の大切な役割は、森で畑で実践者のみなさんを大いに刺激し、豊かな保育実践につなげ応援することです。ぐうたら村でお会いして、森を歩き、火を囲み、畑で体を動かし、共に考えることを楽しみにしています!!

根本章二
(ソニー教育財団 理事長)

根本章二 写真

この「保育実践ゼミナール」では、八ヶ岳山麓の大自然の中で、人間が如何に、自然の下で育まれているかを感じ、子どもたちが未来に夢を抱いて生き抜いていく為の力を、保育を通して皆さんに探究して欲しいと思っています。 そして、ソニー教育財団の大きなテーマである、「科学する心」を育む7つの要素にもある、「動植物に親しみ、様々な命の大切さに気付き、命と共生し、人や自然を大切にする心」をどうやって保育実践で実現するのか、考えを深めて貰いたいと思っています。 子ども真ん中社会、いのち真ん中社会の実現に向け、自分に今何が出来るか? 仲間と一緒に大いに議論する機会にしてみてください。

1期生からのメッセージ(抜粋)

第1期に参加した先生方の感想や、その後の活動についていただいたメッセージの一部を抜粋してご紹介します。メッセージ全文はPDFでご覧いただけます。(PDF/567.25 KB )

東村山子育て支援ネットワークすずめ
渡邉正江(まさえ)先生

渡邉正江先生 写真

双方の学び(ギフト)を自園に持ち帰り、現場で実践したり、考えたりしていくことで、時間をかけて自分の頭と心を整理していく日々。時に、心がぐるぐるしたら、オンラインで繋がり、お互いの今を共有しながら、アドバイスしあい、時に分かちあいながら、進んできました。日頃、保育は流れているので、リフレクションをしっかり出来ることってなかなか難しい...
ましてや、実践を他園の仲間達と考えあうことも...でもわたし達はできる。この仲間達がいるから、自分だけでは分からない気づきに気づくことができました。

遍照広尾保育園
宮西実也(ジョニー)先生

宮西実也先生 写真

ぐうたら村で、自然を歩き、落ち葉をかき分けた土の中に生きる小さな生き物たち、岩のコケの存在意義、滝から流れる水、ミツバチの役割…人間だけでない地球全体との関係の中で生き、共生関係を持っているんだ。そう感じられた。自然物を「モノ」としてではなくつながり中での「コト」として見る視点。言葉では上手く伝えきれないが、この世界で生きている人間は自然の一部であるという感覚をゴリさんから教えてもらった。「いのち真ん中社会」の実現のとは?というメッセージをマメ先生は、私たちに投げかけてくれた。この世界に生きる全ての「いのち」を主体とする考え方は、生きる豊かさ、生きる面白さを感じさせてくれる。

※ゴリさんは講師の小西先生、マメ先生は大豆生田先生のこと。

むさしの森保育園
田畑貴子先生

田畑貴子先生 写真

みつばちは持続可能な社会にとても大切な存在。その大切なみつばちと共に園で子どもの時から暮らせるような環境が出来たらとても素晴らしい! と、研修後、早速SNSで「みつばちの好きな花を育ててみませんか?」と呼びかけました。たくさんの先生達が賛同してくださり、とても嬉しかったです。自園を超え想いが一緒の保育園さんたちと出会え、さらにその先生達の手によってそれぞれの園で活動が広がっていったことがとっても幸せでした!