科学の泉-子ども夢教室

第9回 科学の泉(2013年度)開催レポート科学の泉-子ども夢教室

開催概要

  • 開催日:2013年8月4日(日)~9日(金) 5泊6日
  • 場所:新潟県十日町市
  • 参加者:小学校5年生~中学校2年生、32名

活動報告

8月4日~9日、新潟県十日町市当間高原ベルナティオにおいて、第9回目となる「科学の泉-子ども夢教室」を開催しました。ノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏を塾長に、全国から集まった塾生32名、小・中学校の教諭による指導員10名とスタッフを加え、約50名が参加しました。

期間中は、ほとんどの時間を自然の中から自ら見つけた課題を追究する「自然に学ぶ」に費やします。異学年で構成された7班に分かれた子どもたちと指導員は、網や虫かご、スケッチブックなどを手に、野山や水辺でさまざまな発見をします。夕方になると、施設内の水辺のホールに戻り、図鑑や顕微鏡などを用いて、仲間と協力して調べます。「よく観察し、記録し、調べ、考える」ことを大切に取り組みました。

指導員は決して何かを教えることはしません。子どもと一緒に活動し、一緒に悩み、子どもたちの自主性をサポートします。パソコンなどで調べることもしません。活動を通じて多くの子どもたちが口にするのは、図鑑に書いてあることが本当に正しいのだろうか?ということでした。自ら疑問を持ち、それを確かめようとする子どもたちが、時間を追うごとに成長していくのがとてもよくわかります。

自然探索と研究の合間に、白川英樹塾長がノーベル賞を受賞したきっかけとなった「導電性プラスチック」の実験を行いました。白衣を着た姿は、まるで小さな科学者たち。触媒溶液とEDOTの混合液を透明フィルムに塗り、フィルムスピーカーを作りました。透明フィルムに電気が通ること、フィルムスピーカーにアンプをつなげて音がなることに、皆とても驚きました。

当間高原ベルナティオに併設する「森と水辺の教室 ポポラ」のご協力により、ブナ林に行くこともありました。森の女王と呼ばれる木肌の美しいブナ林に足を踏み入れると、少しひんやりします。クマがブナの木に付けた爪痕や、穴から出て羽化のために木に登るセミをたくさん見ることができました。

夜は、昼間の間に子どもたちが仕掛けたフードトラップと、指導員が設置したライトトラップを見にでかけました。カミキリ、カナブン、蛾、そしてクワガタも飛んできました。みな大喜びでした。空には満点の星空を見ることができました。

最終日には、活動報告会が行われました。白川英樹塾長、塾生や指導員はじめ、参加者全員の前で自分の研究成果を発表します。動植物の興味深い生態などを説明するとともに、命の大切さや自然の偉大さに気付いたという発表も多く聞かれました。もっと自然の中で研究したかった、これからも研究を続けますという声もありました。

午後からは保護者の方も参加する「終わりの会」が開催され、塾生が一人ずつ6日間の振り返りと感想を述べました。「虫が怖くて触れなかったけど、今はたくさん捕まえられます」「カエルをとるのがとてもうまくなりました」「科学の話をずっとしていられて楽しかった」「参加できたことに感謝しています」と自信に満ちた姿が印象的でした。白川英樹塾長から修了証を授与された塾生たちは、毎年3月にこれまでの塾生が一同に会す「交流会」での再会を楽しみに、それぞれの家に戻っていきました。 (文責:広報)

自然に学ぶ(異学年グループの活動)

各班の代表者によるレポートをご覧ください。(PDF)
※グループ名はか・が・く・の・い・ず・みの頭文字からつけています。

グループ名 テーマ
KFC(カエルファンクラブ) カエルを徹底追究!
がんこな こおろぎ かなへびの ご班 カナヘビ・イモリ・きのこ
くいしんぼうバンザイ! 小動物の食卓
ノンストップバス 水路と沼の違い~イモリの住みやすい環境について~
一休班 水辺のホール周辺の生き物の体の特徴など
~チョウやガの鱗粉転写、カエルの体の特徴、ヘドロの研究~
ずばりひらめき隊 カエルが鳴く環境
カエルの体の色・カエルが好む環境
水辺班 カエルについて