科学の泉-子ども夢教室

第1回 科学の泉(2005年度)開催レポート科学の泉-子ども夢教室

開催概要

  • 開催日:2005年8月20日(土)~8月25日(木) 5泊6日
  • 場所:神奈川県相模原市
  • 参加者:小学校5年生~中学校2年生、30名

活動報告

8月20日~25日、相模川自然の村ビレッジ若あゆで第1回の「科学の泉‐子ども夢教室」を開催しました。塾長である白川英樹先生と小中学校の先生7人によるご指導のもと、小学校4年生から中学校2年生まで、約30人の子どもたちが、「自然に学ぶ」活動を柱として、導電性プラスチックの実習、夜の昆虫採集、鉱石ラジオづくりなど6日間を通して様々な活動を行いました。

開校式では、白川先生から「自然に学ぶ」についてのお話があり、塾生、指導員をはじめ 塾生の保護者も熱心に聞き入っていました。先生は、塾生と同年代の頃の体験とともに「自然を知る第一歩は自然に親しむことです。それには、よく見、観察し、よく記録し、よく調べることが大切。・・・ 自然には、まだ分からないことの方 がたくさんあります。自然は不思議がいっぱいの宝の山。・・・「自然」という言葉は“自ずから” “自分から”という意味もあります。この「科学の泉」では大自然の中で学ぶ楽しさを味わうとともに自然が好きな気持ちから“自ずから”学んでいって欲しいと思います。」というお話がありました。

このお話を聞いて、「自然に学ぶ」の活動が始まりました。「自然に学ぶ」の活動は、 4,5人の異なる学年の子どもたちのグループで行い、自分たちで課題に決めたことを5日間通して追究しました。自然に学ぶ、課題きめ 塾生は自然の中へ出かけ、自分なりに気付いたこと、なぜ?と思ったことをどんどんメモに書いていきました。それをグループ内で持ち寄って、その中から自分たちで1番興味を持ったことを課題に決めました。「カナヘビはなぜ垂直に立つ木に登れるのか?」や「アリはどんな種類の虫を巣に運べるか?」などグループ毎にユニークな課題を決め、5日間にわたってその「なぜ」を追究しました。自然の中に出て、学年の違う仲間とグループ内で話し合い、調べ、考えながら活動を広げました。

2日目

午前中は、「自然に学ぶ」の活動。各グループは自分たちの課題について追究をはじめました。分からなかったことを外に出て調べたり、部屋に戻ってよく観察したり話し合ったり、模造紙にまとめたり、グループ毎に進めていきました。
午後には白川先生の「電気を通すプラスチックとセレンディピティー」という講義を聞いた後、塾生たちは実際にノーベル化学賞受賞に関連した導電性プラスチックをつくりました。導電性プラスチックを作って、電池をつないでみて、発光ダイオードがわずかにでも光った時には、みんなとてもうれしそうでした。夜には野外に出て、昆虫採集を行いました。虫の性質に応じた光や果物・腐肉などのワナを仕掛けて、そこに集まる虫がいるか見に行ったり、捕まえたりしました。他にも街灯に集まる虫を網で捕まえたり、昼間とは違う「夜の昆虫採集」を体験しました。

3日目

午前中の「自然に学ぶ」の活動の中で、ポスターセッション形式の中間発表会を行い、これまでに分かことや今後の方針の発表はもちろん、他グループの内容にも熱心に聞き入り、質問していました。午後は学年別に分かれて、「ビー玉スターリングエンジンを作ろう」、「天体観測装置を作ろう」、「ゲルマニウムラジオを作ろう」というテーマでそれぞれもの作りに熱中しました。この日の夜は、いよいよキャンプファイヤー。たいまつをもった“火の神”の登場で始まり、ゲームや各グループが用意した出し物を皆で楽しみました。

4日目

午前中は、引き続き「自然に学ぶ」の活動を行いました。午後はまた学年別に分かれ、「アルソミトラ飛行機をつくろう」、「シャボン玉で遊ぼう」、「ドライアイスについて調べよう」とそれぞれのテーマに取り組みました。夜には、残念ながら雨が降ってきたため、予定していた天体観測はできませんでしたが、宇宙についての話を聞いたり、ブラックライトで光る紙芝居をみたりしました。雨音のする暗い部屋の中、みんなそれぞれ静かに宇宙に思いをはせたひと時でした。その後、蛍光塗料、蓄光塗料を使って、自分たちで星座図を作りました。

5日目

午前中は、「自然に学ぶ」の最終日。発表会に向けて、まとめに入るグループ、小雨の降る中、足りないことを調べに行ったり、捕まえていた虫を元いた場所に返しにいったりとそれぞれに活動を続けました。午後には、3日目、4日目に学年毎に行った活動の中から自分が「もっとやってみたい。」または「新しくやってみたい」ことを選んで挑戦しました。これも前やったものを続けて選んだ人、違う学年の友達から話を聞いて決めた人、それぞれが、楽しんで活動に取り組みました。
異学年グループで5日間継続した「自然に学ぶ」の活動には、皆楽しく取り組めたようで、少しでもあき時間があるとすぐにいつも活動しているスペースに行き、採ってきた虫や図鑑を囲んだりする姿が見られました。また、白川先生も各グループに入って、活動の内容をじっくりとお聞きになり、一緒に観察したり、アドバイスを下さったりしました。

6日目

台風の近づく中、朝から発表会を行いました。ここでは、5日間を通して行ってきた「自然に学ぶ」で学んだことの発表をグループ毎に行いました。塾生、指導員、迎えに来られた家族の方、その他関係者と大勢の前に出て、グループのメンバー一人一人がしっかりと発表・質疑応答を行いました。そして、グループ毎に白川先生のコメントを頂きました。どの取り組みも興味深い内容で、5日間の充実した日々を感じました。塾生みんな輝いていました!
その後の閉校式では、白川先生より、塾生一人一人に修了証書が渡されました。白川先生からのご挨拶があった後、「ここで学んだことをもっと調べていきたいです。」「普段の学校の生活とは違い、異学年の人達と一緒に同じ課題を解決していくのも楽しかったです。」など、立候補した3人の代表からこの6日間で感じたこと、今後の抱負、白川先生はじめ先生方への感謝の言葉が述べられました。

自然に学ぶ(異学年グループの活動)

各班の代表者によるレポートをご覧ください。(PDF)
※グループ名はか・が・く・の・い・ず・みの頭文字からつけています。

グループ名 テーマ
チーム・カワセミ カナヘビはなぜ垂直に立つ木に登れるのか
がんばっていきまっしょい アリジゴクの生態
クリームシチュー ヤゴの秘密を探る!!
ノーベルチーム バッタの秘密を探ろう!
Team Integra クモの巣に迫る
Super(ズーパー) アリはどんな種類の虫を巣に運べるのか
未来 What is Flower -花の色はどうやってつくの