教育助成

2012年度教育助成プログラム 入選発表教育助成(論文・発表)

今年度は、全国の小・中学校より199件、また幼稚園・保育所・認定こども園より87件、合計286件の応募があり、書類審査、現地調査および厳正なる最終審査を経て、下記の通り入選校・入選園が決定いたしました。
入選した学校・園には、2013年1月26日(土)14:00より、ソニー(株)本社にて贈呈式を開催しました。

最優秀校・最優秀園

ソニー子ども科学教育プログラム 最優秀校(2校)/教育助成金300万円とソニー製品

  • 西尾市立中畑小学校/愛知県

    科学が好きな子どもを育てる中畑アクションプラン
    -「はてな?」「なるほど」「もっと!」と実感できる学校・地域でサイエンス-
    講評

    中畑小学校は、「科学が好きな子どもを育てる中畑アクションプラン」として、地域の自然や人材などの教育資源を活用した魅力ある教育活動の創造を目指して、体験的な学習や自然に親しむ活動、主体的な問題解決学習を大切にした理科、生活科、総合的な学習の推進に、7年間にわたって取り組んでこられました。継続して実践された成果が、問題解決の追究過程を楽しみながら、実感のある学びをする子どもの姿として結実しています。
    本年度は、「はてな?」「なるほど」「もっと!」と実感できる学校・地域でサイエンスをテーマとして、3つのアクションプラン「実感のある学びを展開する理科、生活科」「中畑ドリーム」「地域とともにみんなでサイエンス」を掲げ、それぞれについてねらいと手だてを設定し、創意工夫を図った具体的な実践が満載されています。実感のある学び、言語活動の充実、科学的思考力・表現力の育成、親子での研究発表会やサイエンス教室、地域の人的教育資源や自然環境を活用した単元学習など、実践事例を通して、手立てや観点などの有効性が実証的に示されています。サイエンスノートや発表の指導・評価についても、教師の子ども一人一人へのきめ細かな対応が図られています。これまでの実践の成果として、教師の授業力が高まり、子ども一人一人の主体的な活動に結びついていると思われます。こうした具体的な取り組みは、他校の参考になる優れたものであると判断しました。

    論文概要

    本校では、地域の自然を生かした多様な教育活動を通して、「科学が好きな子ども」を育てる実践に取り組んでいる。昨年度は、体験を重視し、問題解決の過程を大切にした授業づくりに力を入れた。また、本校の特色である地域との絆を大切にした活動の開発も行った。
    2013年度は
    1.子どもたちの感性を磨き、主体性と創造性を育む理科・生活科の授業プラン
    2.学校と地域が一体となって子どもたちの学びを支えるプラン
    3.地域の教育資源を有効に活用する「一単元一講師」の授業プラン
    の3点に力を入れ、めざす子ども像に迫りたい。

  • 刈谷市立富士松中学校/愛知県

    科学が好きな生徒を育てる新富士中プロジェクト
    ~主体性、創造性、感性を高める新規開発計画~
    講評

    富士松中学校は、生徒に「すばらしい事象」にふれさせるべく、教材の開発と事象との出会いを中心に、単元構成や授業構成に取り組んでいます。
    これまで、ソニー科学教育プログラムにおいて、昭和48年度と平成6年度と2度も最優秀校に輝き、たびたび優秀校にもなっている実績から、すでに、独自に開発した教材や創意工夫された単元構想がたくさん蓄積されていることと思います。そういう中においても、現状での教育課題を踏まえて、より質の高い単元構成を求めて、創意工夫が重ねられています。これは、言ってみれば先生方に流れる「富士松スタイル」ともいうべき、貴校の一貫した科学教育の理念であると感じました。
    今回の論文においても、多くの「すばらしい事象」とのふれあいの工夫が行われていました。また、その事象との出会いから意欲的な探究が始まり、生徒が考えを交流し深める場の工夫も行われていました。さらに、科学の目をもって生活をみる単元のまとめの授業は、科学の有用性を実感するうえで効果的な取り組みでした。
    こうした生徒一人一人が生き生きと探究する授業を創造する取り組みは、たいへん優れたものであると判断しました。

    論文概要

    2012年度の計画より、これまでの実践をさらに進化させた「科学が好きな生徒を育てる新富士中プロジェクト」を立ち上げた。特に、主体性、創造性、感性を兼ね備えた生徒にするための新規計画~これまでの「ミッショントライアル」を問題解決学習として追究する教科書にとらわれない単元構想等の開発~の実践に重点を置いたところ、主体性、創造性、感性を兼ね備えた「科学が好きな生徒」が少しずつではあるが、育ってきている。そこで、さらに、ダイナミックで壮大な魅力ある新単元を構想し、授業実践をしていきたいと考えている。

ソニー幼児教育支援プログラム 最優秀園(2園)/教育助成金100万円とソニー製品

  • 社会福祉法人慈育会 若葉台保育園/福島県

    ホントに身近な自然を見つめて「科学する心」を育む
    講評

    本園は9年間に亘って本プログラムに継続して取り組み、「科学する心」を育むためにはどのような保育を行うべきか検討を重ね、園全体で取り組んできました。その結果、子どもたちの主体性を生かし、子どもたちが試行錯誤すること、そのために保育者が子どもに寄り添い待つことが大切であるということに至りました。原発事故の影響で限られた環境の中、身近な環境に関わる中で子どもたちの「科学する心」を育む活動を確保し、寄り添い待つことを大切にしながら取り組まれたことが高く評価されました。
    よい泥ダンゴを作るための観察とこだわり、園庭にできた大きな水たまりでの子どもたちの気付きと探求、通常ではなかなか気付かないヒトヨタケの発見など、普段から身の回りの何気ない事物・事象をよく見ることがなければ、決してなし得ない体験をしています。その後も、子どもたちが発見したことをきっかけに、保護者との双方向コミュニケーションに発展するなど、子どもたちを中心に広がる取り組みは他園の参考になるものです。

    論文概要

    「科学する心」とは、自然とのかかわりや身近な生活の中で子ども自身が気付き、興味・関心や疑問をもち、意欲によって深められ、広がっていくものと捉えている。震災前のようにのびのびと自然の中で遊ばせたいが、自然に触れる活動は制限せざるを得ない。しかし、この環境下でも、子どもが自ら気付きを得るために身近な園の環境を改めて見直し、子どもの動線を優先した栽培の場やビオトープなど様々な工夫を試みた。そして、保育者は、子どもの「気付き」「興味・関心」や「疑問」を大切に、子どもが考えを深めていく道筋を見守り、寄り添い支えていく援助を模索した。園庭の表土除去後、水はけが悪くなった園庭にできた、大きな水たまり。そこから泥遊びが始まり、泥だんご作りなど協同的な遊びへと発展、子どもたちは様々な学びを得た。ゴーヤなどをより見近な場で栽培したことは、子どもたちのよく観察する姿につながった。そして、見たことのないキノコに遭遇、千載一遇の現象に子どもたちの心は揺さぶられ、不思議にあふれる体験をした。また、本物の生き物に触れる活動をねらい、園庭の環境を改善したところ、園児にも保護者にも変化が生まれた。限られた環境の中で気付いたことは、子どもたちにとって本当に身近な自然の中でも、「科学する心」は育まれているということだった。

  • 墨田区立立花幼稚園/島根県

    幼児の体験の深まりを探る
    ~アゲハチョウの幼虫との出会いを通して~
    講評

    都会の住宅地に育つ子どもたちが、幼稚園生活では様々な自然と直接触れあう体験をしていることに注目し、「園庭を意味ある環境にする」ことに取り組まれました。そして、多くの直接体験をして欲しいと考え、意図的にアゲハチョウ(外部の自然)を呼び込む環境を工夫し、園の中に環境・システムを作り出していくという新しい視点は、都会の多くの園のヒントになるものです。
    アゲハチョウの実践では、子どもの姿を丁寧に見取り、アオムシカレンダーなどの環境により、子どもたちには、細かいところまで観察する姿勢、試してみる姿勢が育まれています。また、アオムシの気持ちを考える環境の工夫などをすることで興味・関心が継続し、子どもたちの体験がより深いものとなっています。育ちのキーワードを捉えることで、「子どもの変容と育ち」、「保育者の援助」を明らかにした記録は他園の参考になるものです。これら、一つ一つ丁寧に工夫された取り組みが高く評価されました。

    論文概要

    本園は以前より、都会にありながら緑に囲まれた環境になるように努め、自然を取り入れた豊かな体験の充実を目指している。今回は、毎年行ってきた「アゲハチョウ」とのかかわりに視点を当て、「何となく知っている」「テレビで見たことがある」など直接的でない知識から、より深く、より広く豊かな体験ができるようにしたいと考えた。
    グループで1匹ずつアゲハチョウの幼虫を飼うことになった5歳児は、幼虫の観察で気付いたことや蛹になった日や羽化の予定日を蝶のカレンダーに記録するようになった。子どもたちは繰り返しアゲハチョウとかかわる中で、模様の違いや雌雄にも関心をもつなど、日々変わりゆく蝶の成長を身近なものと感じ、興味関心を高めていった。更に、子どもたちが考えた幼虫の気持ちを、吹き出しにして掲示する保育者の工夫によって観察が深まり、蝶の生態を考えたり命の尊さを感じたりする体験につながった。5歳児はもちろん、刺激を受けた4歳児も発見や驚きを直接体験することを通して「科学する心」が育まれていった。
    また、保護者にも情報を発信し続けたことで、家庭と連携しながら育ちを支えていくこともできた。何より保育者自身は常に一人一人の心の動きを感じながら、子どもがより深く体験していくためにはどのような工夫が必要かを考える機会となった。

審査委員特別賞

ソニー子ども科学教育プログラム 審査委員特別賞(2校) /教育助成金80万円とソニー製品

  • 七戸町立天間東小学校/青森県

    論文概要

    本校では、科学が好きな子どもを「科学を能動的に楽しむ子ども」として、2012年度に「授業充実UPプラン」「センスUPプラン」「タフネスUPプラン」「表現力UPプラン」「科学教育関心度UPプラン」の「5UPプラン」を実施してきた。その成果で子どもたちの「科学を楽しむ度合い」は増し、学力の方へも好影響が出てきた。2013年度は子どもたちの新たな課題である「表現力」と「たくましさ」が身に付くように「5UP作戦」を見直し、「科学を能動的に楽しむ子どもを育てるパワーアップ作戦」として実施していきたい。

  • 諏訪市立中洲小学校/長野県

    論文概要

    本校で目指す子ども像を「願いを持ち関わり続け手応えを感じる子ども」ととらえ、「願いを持つ」「関わり続け」「手応えを感じる」の3つの側面を子どもの姿から検証しようと試みた。
    主体的に事象に働きかけ真理を求める姿から「主体性」の視点を得た。また、生活経験や既習内容を基に、繰り返し関わる中で、対象に対する自らのイメージを更新させて、対象に近づいていく子どもの姿からは「創造性」の視点を得た。また、自らの考えを修正・深化させながら期待感をもって事象を見つめ直す姿からは、「感性」の視点を得ることができた。これらの視点をもとに、日常の実践を見返し、科学が好きな子どもをめざして教師の指導支援の在り方や有効な手立てについての研究をまとめた。

優秀校・優秀園

ソニー子ども科学教育プログラム 優秀校(14校)/教育助成金50万円とソニー製品

  • 札幌市立豊成養護学校/北海道

    論文概要

    重度重複障がいを伴う肢体不自由の子どもたちが、生き生きと「命」を輝かす場面や授業について考えていく。本校の子どもたちの姿で表した科学が好きな子ども像【(1)わくわくして手を伸ばす豊成の子ども(2)不思議だな・何だろうなと感じ、じっと見つめる豊成の子ども(3)もっとやってみたいなと感じ、笑顔になる豊成の子ども】に分け授業の実践をまとめる。
    この子ども像の視点から、五感を使って科学や自然と向き合う子どもの姿を見つめ、豊成養護学校の子どもにとって科学する心とは何かを追究する。
    今後は「手を伸ばしたとき」「じっと見つめているとき」「笑顔になるとき」がどのような場面や授業なのか、具体例を集めるとともに、具体例をカテゴリーごとに分けて校内での授業研究に活かしていきたい。来年度は今年度の研究を土台にして、科学に向き合う豊成養護学校の子どもの姿をより明確にしたいと考えている。

  • 福島大学附属小学校/福島県

    論文概要

    本校では、2011年度「センス・オブ・ワンダープロジェクト2012」において「科学が好きな子ども」を「共に自然とのかかわりを深めながら、科学的な認識の更新を繰り返し、自然と共に生きていく子ども」ととらえ、「科学が好きな子ども」を育成するために、「授業づくり」「環境づくり」の二つの視点に重点を置いて取り組むことが大切であると考えた。この視点を基に「授業づくり」では、「(1)認識のずれから引き出される問い」「(2)子どもの感じ、考えていることの可視化」「(3)自分たちなりの論理を創り上げるための話し合い」の三つの手立てを講じて、日々の理科の授業を大切にしながら実践を重ね、明確な評価方法による成果と課題の見取りをすることにより、本プログラムを検証した。
    実践した授業の考察から、問いが連続し、これまでの学びや生活経験と関連付けて思考し、観察、実験の結果や情報を基にして話し合うことで、自然の事物・現象に対する見方や考え方を創り上げ、更新していく子どもたちの姿が多く見られた。そのような子どもたちの姿を「よさ」としてとらえ、子ども一人一人の学びに寄り添おうという教師の構えが大切であることを再認識することができたことも大きな成果である。
    さらに、2012年度「センス・オブ・ワンダープロジェクト2013」では、今までも大切にしてきた「授業づくり」に重点をおくことはもちろん「環境づくり」「連携づくり」においてもさらに積極的に取り組んでいく。特に、東日本大震災、原発事故からの「教育の復興元年」として実践を重ねていきたい。実践において、5つの手立てを工夫しながら授業実践に取り組んでいくことが「科学が好きな子ども」を育成することにつながると考えた。

  • さいたま市立下落合小学校/埼玉県

    論文概要

    本校が目指す科学が子ども像は、「科学力と科楽心と科学観」をもつ子どもである。そのため、以下のような実践を行った。
    ・単元の導入に工夫を凝らした授業実践
    ・理科の有用性を感じさせるメディアの活用
    ・表現力を高めるためのメディアの活用
    ・学級担任として、自然事象への興味を高める工夫
    また、科学が好きな子どもを育てるためには科学が好きな教師の育成が必要だとして、「理科アドバイザーとしての役割」などに取り組んできた。
    2013年度プランでは、昨年度の成果と課題を踏まえ、「豊な知識と技能を育む理科学習」、「メディア活用の確立」、「理科好きな教師の育成」を3大テーマとして取り組んでいく。

  • 銚子市立第一中学校/千葉県

    論文概要

    本校では、科学が好きな子どもを『「なぜ」を大切にし、自ら考え、創造しようとする子ども』と定義している。2012年度は、創造性を育成することに重点をおき、3つのプログラムでそのねらいにせまる。「つながりプロジェクト2012」に取り組んできた。そして、子どもたちの変容を捉え、プログラムの有用性から、昨年度のプロジェクトを発展させ、新たなプロジェクトを立ち上げることとした。
    「夢につなげるプロジョクト2013」では、科学の心を生き方につなげる取り組みを、他教科等との学習とつなげて展開する。また、理科部会が中心となり、科学が好きな子どもの育成に向けた取り組みを学校全体や地域へと広げることを目指している。

  • 五泉市立愛宕中学校/新潟県

    論文概要

    愛宕中学校が考える科学が好きな子どもとは、「多くの直接体験を積むことで自然の事物・現象の仕組みに対する見方・考え方をもち、観察・実験を通してその仕組みを見出す過程において仲間と分かり合う喜びを実感する子ども」である。この子どもの姿に近づくために過去の実践の追試・改善や新たな単元開発などの実践研究を継続している。
    この姿に近づくために、理科の授業だけでなく全校体制で「学び合い」と「学習スキルの定着」を意図した授業改善に取り組んでいる。理科においては、目的意識をもたせる課題提示の工夫、目的意識が継続・強化されるような単元構成における支援を複数単元で実施し、結果を考察した。
    また、「認識のものさし」を生徒にもたせるための支援の工夫を行い、意欲的に課題解決する生徒に確かな力を身につけさせることに取り組んでいる。「科学が好きな子ども」が科学を探究する基礎を身につけることをねらって実践を行った。

  • 山梨大学教育人間科学部附属中学校/山梨県

    論文概要

    『自然や科学の学びを楽しむ子ども』の育成のための“プラン2011”に基づき、自然領域(理科に相当)やプロジェクトの授業、行事と関連づけた授業、および、タイプの異なる評価法を用いた7つの実践を行った。実践の考察・評価に基づき、次年度の計画(“プラン2012”)を構想した。“プラン2012”は、バージョンアップした「授業づくりの視点や手だて」に基づく実践の継続、および、それと表裏一体の評価の充実を基本とする。さらに、本校の学習環境を踏まえて「生命・地球」分野の学習や体験の改善・充実を図ることとした。

  • 富士見町立富士見中学校/長野県

    論文概要

    「科学が好きな子ども」は「科学する心」をもつと考え、「授業」「人」「環境」という3つの視点で育もうとした。本年度は「科学する心」が育まれた時の様相をもとに、育むための手だてを明らかにし実践を積んだ。取り組みの中でズレのある事象掲示に始まる日常的な問題解決的な学習や人の生き方考え方とつなげた学びをすることに、環境改善の意味を理解すること等を通して「科学する心」につながる様相が生徒に見えてきた。

  • 西尾市立鶴城中学校/愛知県

    論文概要

    2012年度(研究3年次)の教育実践では、「科学が好きな子ども」にせまるために、(1)「教材・単元の工夫」、(2)「全教科による小グループ活動」、(3)「チャレンジ単元」の3つの手だてにより、「生徒主体の探究」をいくつも積み重ねてきた。たくさんの「科学が好きな子ども」の姿が見られ、その評価・考察により手だての有効性が示された。また、科学への「願い」や「有用感」や「感動」(「科学への夢」と呼ぶ)を抱く生徒の姿を垣間見ることができた。
    過去3年間の研究実践によって、探究の教材・単元も充実してきた。そこで、2013年度(研究4年次)は、従来の手だてによって生徒を「探究の主体」に導くことに加え、「科学への夢を抱く生徒」をめざす計画を立てた。その4つ目の手だて「科学への夢を育む取り組み」は、具体的には、「授業で本物にふれる、実際につくる」「生活や先端技術と結びつける」「科学への夢を醸成する展示・掲示」などである。

  • 東広島市立河内小学校/広島県

    論文概要

    河内小はこれまで「ハカセの授業」で問題解決の過程に沿った授業を展開してきた。特に導入時の「足場」について研究を深め、その取り組みで「意欲的・積極的」に学ぶ子どもたちを育成してきた。本年度はそれらを確実に定着させ、「主体的」に学ぶ子どもへと成長させる取り組みを行うため、4つの「河内スタンダード」を設定した。
    4つのスタンダードで、「日常生活の事象を説明する力や、学年に応じて系統的に整理された問題解決の力や言語技術を身に付け」、「様々な学習において追求的な活動を仕組む」ことで、科学が好きな子ども像に近づける。

  • 北九州市立熊西小学校/福岡県

    論文概要

    科学が大好きな子どもを育てるに本校では、「科学する心」「科学する力」を育てることと考える。「驚きと感動のプロジェクト」「問題解決と自立の環境プロジェクト」では、生き物、自然に触れ合うことにより感動をし(感性)(なぜ)を創造性を持って対象に触れ、創造性を持って取り組んでいた。
    科学的思考と表現の授業プログラムでは、事象に出会って「なぜ」の心が育つ実践を行った。(5年植物の発芽)。この実践の中で、事象に出会い「なぜ」が生じ、驚きを感じ(感性)、取り組もうとし(創造性)、科学的見方考え方が育った。(主体性)
    2013年度は、理科学習と環境学習が一体化する横断・統合プログラムを考え、実践していく。

  • 小林市立小林小学校/宮崎県

    論文概要

    本研究は、「実感を伴った理解」を促す授業を創造していくことが、「科学が好きな子ども」を育てるという視点で取り組んだものである。事象掲示の際の工夫や、主体的に問題解決に取り組ませるための工夫、生活経験等と関連づけた考え方をさせるための工夫等を取り入れながら、3年生、5年生、6年生の3つの学年での実践を通して一人一人の「実感を伴った理解」を促し、「科学が好きな子ども」を育てたいと考え、取り組むこととした。

  • 宮崎市立本郷小学校/宮崎県

    論文概要

    昨年度に目指した「子どもの『なぜ』に子ども自身が答える理科学習」を踏まえ、今年度は、問題解決の全ての場面において、子どもが学んだ知識を使って思考し、表現する理科学習を目指し研究を進めることにした。特に、これまで本校では、科学的説明活動を取り入れて、子どもの思考と表現の場を設定してきた。その成果もあって、子どもは、学んだきまりや法則を使って、科学の本質的な「なぜ(Why)」の問いに適切に答えられるようになってきた。また、生活経験や学習経験とも関連付けて思考し、理科を楽しむ姿が見られるようになってきた。

  • 奄美市立屋仁小学校/鹿児島県

    論文概要

    サブテーマを「自然を実感して分かる」に設定し、「できた!」「やった!」と心から成就感を味わうような理科活動を工夫している。特設のサイエンスタイムでは、理科や生活科と関連しながら身近な自然をたっぷり体験したり、花や昆虫の名前をしっかり覚えたりする活動等を行っている。また、理科授業においても、たっぷり追究できる時間や教材を確保し、実感して分かる授業を目指している。その他、チョウの家やうみがめの孵化場、ビオトープ等の理科的環境を工夫し、理科好きな子どもの育成を目指している。

  • 鹿児島市立郡山小学校/鹿児島県

    論文概要

    科学が好きな子ども像を「科学の面白さを味わえる子ども」として5年次になる。これまで大きな成果があった「思い考え行動する」学びを目指した実践を、更に充実させるため、「ユニバーサル・サイエンス(US)」という本校オリジナルの考え方を生み出し、2年次になる。全ての子どもたちのために理科の「バリア」を取り払ったり、「新児童観」を掲げ児童理解に努めたり実践を積み上げている。さらに、ユニバーサル・サイエンス(US)は、研究の基本理念としてだけでなく、実践を評価するツールとして、あるいは、新たな「バリア」を我々に指し示してくれるツールとして価値を見出すことができた。ユニバーサル・サイエンス(US)の実践は、まだまだ現在進行形のものが多いが、今現在まとめられるものいついて論文として紹介している。

ソニー幼児教育支援プログラム 優秀園(8園)/教育助成金20万円とソニー製品

  • 社会福祉法人五倫会 中郷保育園/青森県

    論文概要

    子どもたちの「なぜ?」「どうして?」などの疑問が生まれる瞬間を捉え、そこから「どう感じ、どう考えているのか」疑問や問題を解決して達成感を味わう保育をするには、何が重要なのかを見つめ、「科学する心」が育つ筋道をたどっていくこととした。
    「自分の好きな野菜を植えて食べたい!」その希望を実現するために、何をどこにいくつ植えるか?考えることから活動は始まった。
    他の学年の場所も確保することや植えた野菜に生じる問題などの課題を、自分たちの身の回りにある物や考え付く知恵を使ったり、友達の意見も取り入れ協力し合ったりしながら解決していく中で、「考えてみよう!やってみよう!」という「科学する心」が生まれた。
    失敗を経験することで、育てる大変さを実感し、責任をもつ大切さに気付くなど、子どもたちの意欲・自主性の向上と心の成長が見られた。さらに、絵本で得たことを実際の活動に繋げて展開し、試す、やってみる楽しさを経験し、意欲、自主性、達成感と共に「科学する心」を広げていく姿が見られた。
    保育者は子どもの姿を見守り、発見、気付き、声をありのまま受容し、共感しながら関わることで、子ども達の「科学する心」を支えて広げたいと考えた。

  • 学校法人中沢学園 みなみ若葉幼稚園(/福島県

    論文概要

    「科学する心の動き」や体験の積み重ねが見られた実践事例を学年毎に挙げ、子どもの姿を、子どもの「科学する心の動き」の3つのステップ「ときめいた瞬間」「はずんだ瞬間」「ひろがった瞬間」に合わせて捉え直し、心の動きが子ども達の意識の変化や意欲の高まり、活動の広がりにどう繋がっていったのか、保育者の援助や関わりが適切だったのか、他の手立てがあったのか、丁寧に振り返りを行った。
    3歳児クラスの「風」にときめいた子どもたちは、全身で風を感じながら思いをめぐらせ、一人一人の子どもがその子なりに風から様々なことを学んでいた。4歳児クラスではハグロトンボやザリガニなどの生き物と出会い、よく見る、真似る、さわる過程の中で心が動き、興味が広がり、さらに、親近感を覚えていった。5歳児は水性ペンを使った“にじみ絵から、色水・セロファンなどへと色への興味を深めていった。
    これらの過程で、見えてきた子どもの「科学する心」の育ちや「科学する心を育てる」経験の積み重ねを継続して実践するために大切だとわかったこと(子ども理解・保育者の役割・保育者間の共通理解)をまとめ、ステップアップに向けた課題を探り今後の活動計画の組立につなげた。

  • 刈谷市立富士松北幼稚園/愛知都

    論文概要

    昨年までの研究の視点として挙げてきた、「科学する心」の捉えの「かんじる ひろがる ふかまる つながる」の『つながる』の部分(教師や友達と触れ合う中で、新しい発見をしたり、気付きを認められたりして、自分の見解を広げ、さらにいろいろなものや人々との触れ合いを求めながら遊ぼうとする。【人やものとの出会いの充実・新しい発見・伝えたり広めたり・・・】)を、さらに詳しく掘り下げ、3年間の発達の中で、身近な家族や教師、友達、自然、地域の人々との出会いや関わりを通して、気付きや感動、表現する楽しさが、「科学する心」にどのように結びついていくかを研究したいと考え、以下の事例から考察を行った。
    ・3歳児:ダンゴムシや燕の巣など、身近な生き物とかかわり、親しみをもつようになる事例
    ・4歳児:砂場で友達のしていることに刺激を受けたり、やりとりをしたりしながら一緒に遊びを楽しむようになる事例
    ・5歳児:豆まきの豆が雨上がりにふやけていたことに気付いたことから、学級みんなで豆腐作りに関心が向いていった事例

  • 幸田町立大草保育園/愛知県

    論文概要

    本園の保育目標「見て、触れて、感じて、発見 ~あそび・友達・自然~」は、子どもたちの豊かな成長のために、日々の保育の中で大切にしたいと考えている内容であり、本園が目指す『科学する心』である。私達は話し合いを持ち、保育士がより身近に感じられ、意思の統一を図れるように、「『科学する心』=『ハテナの心』を育てる」と方針を定め、園全体で取り組んでいる。
    竹と触れ合うようになって3年目を迎えた。当時3歳児だった子どもたちは、年上の子どもたちが竹と触れ合っている姿を、憧れの眼差しで見つめていた。4歳児になり、竹を使った遊びにいろいろと挑戦した。楽しそうな表情の中に、期待や意気込み、子どもならで のアイデアを感じた。
    そこで5歳児になった今年度は、子どもの「やりたい気持ち」を大切にし、竹という同じ素材に継続して関わることや、経験を積み重ねることで育つ『科学する心』を見つめていきたいと考えた。また、日々の保育で出合った“ツタンカーメンの豆”“煙のドーナツ(空気砲)”“豆鉄砲”など、子どもが「へんなの」「面白そう」と感じる心に、保育士が寄り添ったことから始まった『科学する心』を紹介したい。

  • 社会福祉法人晴朗会 すくすく保育園/大阪府

    論文概要

    0歳児から5歳児まで、全保育士がコメント用紙を持ち、「科学する心」が育まれると思われる場面を見付けて記録した。そして、子どもの行動や表情・言葉から「なぜ?」「どうして?」と感じる子どもの内面を深く考察してみることにした。
    全保育士が、同じ基盤で子どもを見つめ、深く理解することにより、「科学する心を育てる~豊かな感性と創造性の芽生えを育む~」という主題に迫る手立てや援助の在り方を探ることができるのではないかと考えた。
    0歳児から全年齢を見つめていくことで、子どもたちの「科学する心が育まれる場面」が、より理解できるようになった。0歳時の子どもを取り巻く不思議な世界は自分の視野の周りだけだったが、伝い歩きから歩行が進むにつれ、広がりを見せていくことがわかってきた。乳児期の特性を知ることで、昨年まで事例に取り上げてきた幼児期の理解も深まった。幼児期は、周囲の環境や友達、保育士や他の人々から多くの影響を受け、楽しいと感じ、心を弾ませる活動によって、いろいろと試す行動につながっていく。それが、豊かな感性や創造性の芽生えを培うことに結びついていったと考えた。

  • 富田林立錦郡幼稚園/大阪府

    論文概要

    子どもは「モノ・ヒト・コ卜」と出会い、それらとかかわりながら人として生きていくための基礎を身に付けていく。子どもの内在する可能性を最大限引き出し、その年齢発達にふさわしい成長を促していくには、教師による幼児理解や環境構成が的確になされる必要がある。
    そこで、教師が見通しをもって保育するために、子どもがたどるであろう一定の道筋を、独自の観点「感じる心」「考える力」の年齢別発達の特徴としてまとめ、“遊びの中の学び”の姿を検証していくこととした。
    今年度、5歳児は「ツバメ」を継続して観察していくことで、ツバメの特徴や生態を知る体験をした。そして、ツバメの親子に心を寄せ、自分も愛情を受けていることに気付き、様々な豊かな表現に広がり、更に、一つの目的を共有する友達とのつながりを深めることに結び付いた。
    「科学する心」が育まれることで、取り組んでいる活動を途中で投げ出さずに継続してものごとを探究する育ちが捉えられた。子どもたち自身で思いを追求したり問題を解決することは、予期せぬものも生み出しながら、確実に子どもを成長させていくことを感じた。

  • 社会福祉法人長尾会 第2長尾保育園/大阪府

    論文概要

    3歳児では、夏野菜を育てる体験に視点を当て、五感で感じ取ったことへの興味や様々な事を知っていく子どもたちの姿を追っている。
    4歳児では、カタツムリの飼育体験に視点を当て、見る、触る、におう等の五感で感じる事で子どもたちの「不思議だなぁ」という心が育つ姿を追っている。
    5歳児では、飼育栽培物にかかわる体験に視点を当て、五感を通しての経験をする中で、野菜の生長や大きさに興味をもち、自ら調べていく姿を追っている。そして最終的には探求が深まり、食物連鎖に関する気付に至る表現につながった。
    子どもたちは、日々の遊びや生活の中でいろいろな発見をし、疑問をもって自分たちで知ろうとする姿があった。「五感で感じる」体験をした子どもたちが自分で発見し、驚き、感動し、不思議に思い、またそれに共感する人(友達、大人)がいる事で「科学する心」が育まれることが見えてきた。

  • 学校法人鹿児島竜谷学園 和光幼稚園/鹿児島県

    論文概要

    「心ときめかせ、自ら遊びを創り出し、園生活を楽しむ子ども」をテーマに、これまで取り組んできた実践から、「(1)子どもと一体となって感性を磨く(2)好奇心を育む(3)豊かな発想(ひらめき)を生かす」を三本柱に見直しを図り、「科学する心を育てる」保育の在り方を探ってきた。
    環境を通して行う“遊びを中心”とした総合的な活動によって、「生きる力」の育成を目指す幼児教育の中で、「偶発的な気付きや発見の中に潜む活動を捉え活かすこと」と「内容・ねらいを踏まえた環境構成を工夫し、子どもの感性に訴え、好奇心と豊かな発想を活かすこと」を、「科学する心」を育むための重点と考えた。このことについて、本年度は、身近な自然を活かす保育として、特に鹿児島ならではの桜島の降灰とのかかわりを見つめた。
    屋上に降り積もった火山灰を集め除去する作業をきっかけに、子どもたちが灰とかかわって遊ぶ中で、いろいろな気付きをした保育実践である。

奨励校・奨励園

ソニー子ども科学教育プログラム 奨励校(83校)/教育助成金10万円とソニー製品

  • 十和田市立南小学校/青森県
  • 六ヶ所村立泊小学校/青森県
  • 南部町立名久井小学校/青森県
  • 新郷村立戸来小学校/青森県
  • 白石市立白石第一小学校/宮城県
  • 羽後町立羽後中学校/秋田県
  • 上山市立西郷第一小学校/山形県
  • いわき市立小名浜第一小学校/福島県
  • 相馬市立桜丘小学校/福島県
  • 福島市立岡山小学校/福島県
  • 福島市立三河台小学校/福島県
  • 川俣町立川俣小学校/福島県
  • 三春町立三春小学校/福島県
  • 猪苗代町立長瀬小学校/福島県
  • 稲敷市立東中学校/茨城県
  • 稲敷市立高田小学校/茨城県
  • 神栖市立深芝小学校/茨城県
  • 美浦村立大谷小学校/茨城県
  • 栃木市立栃木第四小学校/栃木県
  • 栃木市立栃木中央小学校/栃木県
  • さいたま市立大宮北小学校/埼玉県
  • さいたま市立大宮東中学校/埼玉県
  • さいたま市立道祖土小学校/埼玉県
  • さいたま市立桜木小学校/埼玉県
  • さいたま市立仲町小学校/埼玉県
  • 木更津市立中郷中学校/千葉県
  • 千葉市立こてはし台中学校/千葉県
  • 千葉市立作新小学校/千葉県
  • 千葉市立新宿中学校/千葉県
  • 千葉市立蘇我中学校/千葉県
  • 千葉大学教育学部附属小学校/千葉県
  • 横浜市立井土ヶ谷小学校/神奈川県
  • 上越市立城北中学校/新潟県
  • 見附市立見附小学校/新潟県
  • 金沢市立中央小学校/石川県
  • 金沢市立杜の里小学校/石川県
  • 松川町立松川東小学校/長野県
  • 岐阜市立長良東小学校/岐阜県
  • 土岐市立土岐津中学校/岐阜県
  • 瑞穂市立牛牧小学校/岐阜県
  • 揖斐川町立北和中学校/岐阜県
  • 岡崎市立葵中学校/愛知県
  • 岡崎市立福岡中学校/愛知県
  • 岡﨑市立美川中学校/愛知県
  • 愛知教育大学附属岡崎中学校/愛知県
  • 刈谷市立雁が音中学校/愛知県
  • 刈谷市立刈谷南中学校/愛知県
  • 刈谷市立富士松北小学校/愛知県
  • 刈谷市立平成小学校/愛知県
  • 刈谷市立依佐美中学校/愛知県
  • 豊田市立高岡中学校/愛知県
  • 西尾市立西尾小学校/愛知県
  • 西尾市立西尾中学校/愛知県
  • 貝塚市立北小学校/大阪府
  • 姫路市立勝原小学校/兵庫県
  • 米子市立彦名小学校/鳥取県
  • 出雲市立朝山小学校/島根県
  • 東広島市立寺西小学校/広島県
  • 広島大学附属三原小学校/広島県
  • 熊野町立熊野東中学校/広島県
  • 岩国市立麻里布小学校/山口県
  • 阿波市立御所小学校/徳島県
  • 徳島市南井上小学校/徳島県
  • 吉野川市立川田中小学校/徳島県
  • 高松市立木太南小学校/香川県
  • 今治市立鳥生小学校/愛媛県
  • 今治市立波止浜小学校/愛媛県
  • 愛媛大学教育学部附属中学校/愛媛県
  • 北九州市立合馬小学校/福岡県
  • 北九州市立貫小学校/福岡県
  • 北九州市立日明小学校/福岡県
  • 九州市立松ヶ江北小学校/福岡県
  • 長崎市立鳴見台小学校/長崎県
  • 熊本市立西原小学校/熊本県
  • 玉名市立大野小学校/熊本県
  • 大分市立春日町小学校/大分県
  • 学校法人池田学園池田小学校/鹿児島県
  • 鹿児島市立西谷山小学校/鹿児島県
  • 鹿児島市立東谷山小学校/鹿児島県
  • 鹿児島大学教育学部附属小学校/鹿児島県
  • 薩摩川内市立川内小学校/鹿児島県
  • 南さつま市立阿多小学校/鹿児島県
  • 竹富町立竹富小中学校/沖縄県

ソニー幼児教育支援プログラム 奨励園(36園)/教育助成金5万円とソニー製品

  • 社会福祉法人花山福祉会 花山保育園/北海道
  • 学校法人風間学園 ひかり幼稚園/宮城県
  • 学校法人中沢学園 会津若葉幼稚園園/福島県
  • 学校法人ポーロニア学園 みずき野幼稚園/茨城県
  • さいたま市立七里東保育園/埼玉県
  • さいたま市立武蔵浦和保育園/埼玉県
  • 学校法人くるみ学園 くるみ幼稚園/千葉県
  • 社会福祉法人砂原母の会 砂原保育園/東京都
  • 品川区立大井保育園/東京都
  • 品川区立源氏前保育園/東京都
  • 世田谷区立上用賀保育園/東京都
  • 港区立港南幼稚園/東京都
  • 立川市立柏保育園/東京都
  • 日野市立第七幼稚園/東京都
  • 学校法人あおい学園 あおい第一幼稚園/東京都
  • 学校法人武蔵野東学園 武蔵野東第二幼稚園/東京都
  • 社会福祉法人さくらぎ会 さくらぎ保育園/東京都
  • 学校法人山梨学院 山梨学院大学附属幼稚園/山梨県
  • 岡崎市立広幡幼稚園/愛知県
  • 岡崎市六名南保育園/愛知県
  • 刈谷市立住吉幼稚園/愛知県
  • 刈谷市立富士松北保育園/愛知県
  • 刈谷市立富士松南幼稚園/愛知県
  • 社会福祉法人久昌会 いぼばらこども園/愛知県
  • 学校法人栄光学園 栄光八事幼稚園/愛知県
  • 学校法人常磐会学園 常磐会短期大学付属泉丘幼稚園/大阪府
  • 社会福祉法人ゆずり葉会 深井保育園/大阪府
  • 社会福祉法人友愛福祉会 伊丹ひまわり保育園/兵庫県
  • 出雲市立鳶巣幼稚園/島根県
  • 学校法人水谷学園 北陵幼稚園/島根県
  • 学校法人神理学園 神理幼稚園/福岡県
  • 熊本市立隈庄幼稚園/ 熊本県
  • 社会福祉法人顕真会 よいこのもり保育園 よいこのもり第2保育園/宮崎県
  • 学校法人津曲学園 鹿児島国際大学附属鹿児島幼稚園/鹿児島県
  • 社会福祉法人上名福祉会 つるみね保育園/鹿児島県
  • 社会福祉法人あおぞら福祉会 あおぞら保育園/沖縄県

審査委員長総評

ソニー子ども科学教育プログラム

53年目を迎えたソニー子ども科学教育プログラムに、今年度も全国より199校という多数の小中学校からご応募をいただきました。今回は新規応募の学校数が全体の半分以上に増え、改めて「科学が好きな子どもを育てる」ための実践活動の広がりを実感しました。子どもたちの「なぜ?」を大切に、「豊かな感性」と「創造性」そして「主体性」を育むという観点から、多くの実践が積み重ねられていることに敬意を表します。

今年度も上位入選校の論文内容が伯仲しており、現地調査の結果も踏まえ、大変難しい審査となりました。最優秀校の愛知県西尾市立中畑小学校と愛知県刈谷市立富士松中学校に加え、今回は、特に優れた授業の取り組みを評価し、青森県上北郡七戸町立天間東小学校と長野県諏訪市立中洲小学校に審査委員特別賞を授与しました。

応募論文を通して、指導法や教材の工夫はもとより、子どもたちの主体的な気づきを重視することによる学びの質の向上を図ったり、理科教育充実のための研究活動を長年継続する中で一人ひとりの子どもに寄り添った問題解決のあり方を具体化したりするなどの興味深い実践を拝読することができました。今後は、子どもたちがじっくりと自分の思考を深めたり、子どもたち同士が自分の意見をもって議論し合ったりして、科学的な思考力を養うような実践について、より一層の努力が必要と思われます。

もう一つ特筆すべきことは、保護者や地域の方々による科学を学ぶための活動等、学校が地域コミュニティーと一体となって熱心に科学教育に取り組む活動がこれまでにもまして多く見られたことです。これは、地域社会全体で子ども一人一人の成長を支え見取るという活動を根気よく続けてきたことによる大きな成果であり、各学校の努力に対して心より感謝したいと思います。

具体的な論文内容については、是非一度、当財団ホームページにある上位入選校の論文に目を通していただきたいと思います。いずれの学校も確かな実践に支えられていること、また、それぞれの学校の特色を生かした取り組みであることが確認できるはずです。

一人でも多くの先生方がこれらの論文に触れ、各学校の実践をまとめ、自分たちも応募してみようと思っていただければ幸いです。子どもたちの未来のために、日々創意工夫をして実践を積み重ねられている先生方に心からの敬意を表しますとともに、先生方と学校を支援してくださる保護者や地域の皆様にも厚くお礼申し上げます。

審査委員長
  • 御手洗康/元文部科学事務次官
審査委員(五十音順)
  • 渥美雅子/弁護士
  • 大髙泉/筑波大学大学院教授
  • 久保田重夫/元東京大学生産技術研究所特任教授
  • 日置光久/文部科学省初等中等教育局 視学官

ソニー幼児教育支援プログラム

本プログラムは本年度10周年を迎えました。この10年間に46都道府県、延べ896園から応募をいただきました。本年度は24都道府県、87園から応募をいただき最優秀園2園、優秀園8園、奨励園36園を選出いたしました。

このプログラムがスタートした当時は、幼児期の「科学する心」に関する取り組みは、僅かしかありませんでした。現在、その重要性が認識され始め、各国で取り組みが始まりつつあります。すでに沢山の具体的な取り組みに裏付けられた本プログラムの活動は、世界に先駆けたことからも価値あるものとなっています。本年度の応募論文には、幼児期に「科学する心」がどのように芽生えるのか、あるいは、どのように育ったのかを子どもたちの日常の姿から保育者全員で捉え共有するために、様々な工夫をしながら記録をとるといった事例、「科学する心」の中でも特に難しい創造性の芽生えを捉えようとした取り組み、子どもたちが継続して取り組むための支援の工夫、身の回りの何げないことをよく観察し様々なことに気付いていく取り組み、都会の住宅街という限られた環境の中で工夫をし、豊かな自然体験を実現している取り組みなど、新たな視点を含む様々な取り組みがありました。日々の保育を通して子どもたちと真摯に向き合い、質の高い論文を応募された皆様に敬意を表しますとともに、感謝申し上げます。

子どもに寄り添い、理解し、子どもの主体的な行動を待とうとする姿勢、そして、子どもとともに素直な心で自然を見つめる目の大切さは今後も変わることはないと思います。これらをベースに、次代に向けて前進される上で今後も本プログラムが活用されることを願うとともに、皆様からのご応募を心よりお待ちしております。

審査委員長
  • 小泉英明/(株)日立製作所・役員待遇フェロー
審査委員(五十音順)
  • 青木清/上智大学生命倫理研究所所長
  • 秋田喜代美/東京大学大学院教育学研究科教授
  • 神長美津子/東京成徳大学子ども学部教授