保育のヒント~「科学する心」を育てる~

「不思議」~楽しい体験活動へ~/石垣市立いのだ幼稚園(沖縄県)

子どもたちに芽生えた「科学する心」に着目し、小規模園ならではのよさを生かして、とことん遊ぶ中で、繰り返したり、試したりする時間を大切にしている園をご紹介します。

「科学する心」に繋がる姿を丁寧に見取り、保育者は子どもに「こんな体験をしてほしい」と意図を明確にしながら環境や援助をしています。

色水遊びをしよう/4・5歳児

「お花 クチュクチュ」/6月

色水遊びをする子どもたち
  • 自分たちで育てたアサガオをビニール袋に入れ、「クチュクチュ」と揉んで、色水作りを楽しむ子どもたち。その後、園庭ではジュース屋さんごっこが始まった。
  • ビニール袋より、水が溢れ出して、服が濡れてしまうが、とことん楽しむことが大切と考え、保育者は遊びを見守っていた。
  • Bちゃんは、「サクランボジュースできたよ。サクランボジュースをどうぞ!」と話している。

園庭で探し出す

イエロークィーンの花
色水ジュース
  • 園庭に咲く花の色(ハイビスカスは赤色、イエロークィーンは黄色、マツバボタンは濃紫色など)を意識して、花を見付けている。子どもたちは、違う色の色水作りを楽しんでいる。
  • 保育者は、「本当だね!美味しそうだね」と、一人一人の色水の美しさを受け止め共感した。様々な方法で楽しく色水作りを行うことができるように、保育者は道具(すり鉢、おろし器、じょうごなど)を準備した。園庭には他にも、ヒマワリ、トレニア、エゴマ、ヤナギバルイラソウ、チョウマメ、トウワタ、ホウライカガミなどが咲いている。
  • 子どもたちは色水ジュースができると友達に見せて、ジュース屋さんを楽しむ姿が見られた。
    1. Dちゃん:「レモンジュースはいかがですか?」
    2. Eちゃん:「いらっしゃいませ」

「不思議、色が変わった!」

スライム作りをする子どもたち
  • 子どもたちは、色水に石けん水を入れて色の変化を試し、楽しむ姿が見られた。
    1. Aちゃん:「わぁーすごーい」
    2. Bちゃん:「おもしろいね」
    3. Cちゃん:「色が変わったよ」
  • 保育者は子どもたちの興味を捉えて、洗濯のりを用意すると、スライム作りを楽しむようになった。
  • その後は、さらに園庭の木の実に興味が広がり、ジャムやジュース作りも楽しむ体験をした。

考察

  • 保育者が子どもたちの思いを受け止めたことや、一緒に真似をして共感し、道具を準備したことで、子どもたちの興味・関心が高まり、遊びを繰り返す意欲に繋がった。
  • いろいろな種類の色水の特色を感じ取り、自分なりの言葉でジュースに名前を付けて楽しんだことで、満足感を得ることができた。
  • 遊びの中で「不思議」を味わい、発見を生かして、様々な発想を楽しむジュース屋さんの遊びを通して、好奇心など、「科学する心」が育まれる体験に繋がった
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