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<開催報告>第2回「全国幼児教育特別研修会」ニュース

テーマ 「科学する心を育てる ― 保育の質の向上を目指して」
開催日 2018年7月26日(木)、27日(金)2日間
会場 ソニー本社(東京都港区)
主催 公益財団法人 ソニー教育財団
講演 秋田喜代美氏/東京大学大学院 教授
参加人数 研修者26名、一般参加者44名(2日目午後のみ)
研修者のグループ協議
一般参加者も加わった拡大グループ協議
講演 秋田喜代美氏
集合写真

7月26日(木)、27日(金)の2日間、ソニー本社にて「全国幼児教育特別研修会」を開催しました。ソニー教育財団の幼児教育支援の主題である、幼児期の「科学する心」を育む実践事例を通じ、「保育の質の向上」を目指す保育者研修で、昨年に続き2回目の開催。事前研修から参加された研修者26名と、一般公募による参加者44名を合わせ、70名もの熱意ある保育者・保育関係者が熱心に学び合いました。

26名の研修者は、4、5名のグループに分かれ、今年5月から互いの園の事例やエピソードを共有しながら、事例研究を続けてきました。1日目、研修者は初めて顔を合わせたとは思えないほど打ち解け、さまざまな文化を持つ園から持ち寄った事例の共通理解や、その課題について、具体的な話し合いを進めました。各グループはその後、講師の東京大学大学院 教授 秋田喜代美氏から直接、助言指導をいただきながら、“子どもの姿を大切に” した事例をまとめる作業をしました。

秋田先生からは保育に関する助言だけではなく、「医者は症例から学ぶ。専門家は事例から学ぶ。事例提供者の役割は、子どもの姿を具体的に生き生きと伝えることが大切である。」と、事例研究の大切さ、そしてそれをより良い形で広く伝えていくことの重要性についてご指導いただきました。

2日目は、午後から一般参加者が加わり、研修者がまとめた事例提案を基に、保育の質の向上を意識しながら議論を進めました。他園のよい実践を知ると同時に、各自が自園の実践の課題を知る機会にもなりました。「全国には、このようにたくさんの保育関係者が、質の向上のために実践を積み重ねている」ことを実感する時間となりました。

最後に、秋田先生から、「科学する心を育てる保育~保育の質の向上~」と題する特別講演をいただきました。“保育の質” が “高まった” のかどうかを、数値化したり具体的にイメージしたりすることは難しいのですが、「保育の質が高まった時の子どもの表情、言葉、言葉にならない言葉、様子、そういうものが各園にあるはずで、それを思い描くことができ、そしてそれを保育者間で共有することができるか…ということではないか」と分かりやすく教えてくださいました。

保育の質の向上に関する関心は高まりつつありますが、園、地域、県を越えて、多くの先生方が保育について語り合う機会はなかなかありません。この研修会が、保育に携わる先生方にとって実り多い時間となり、終了後も保育の質の向上に努める先生同士のコミュニケーションの輪が広がっていくことを期待しています。

2018/07/31