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国際交流:オーストラリアの理科教諭来日ニュース

オーストラリアの科学の教員団体(ASTA: Australia Science Teachers Association)と共同で、2010年より、理科教員の相互交流を行っています。他国の授業を参観するだけでなく、言葉の通じない子どもたちに、自国流の理科やSTEMの授業を行ったり、教員同士で互いの授業や学校運営について話し合ったりする活動をしています。今年8月に5名の理科の先生がオーストラリアを訪問したのを受け、9月30日(土)から10月7日(土)の日程で、ASTA副会長、CEOを含む、10名の理科・科学のオーストラリアの先生が来日しました。

今年度は千葉県と東京都の小・中学校と、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校の高校を訪問させていただきました。オーストラリアの先生が行った授業については、下記をご覧ください。教員の国際交流を通じて、先生方が視野を広げ、この経験を日頃の理科授業に活かしていただけることを願っています。

STEM教育
Science(科学)、Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をつなげた言葉で、教育分野で国際的に使われている。

オーストラリアの先生が行った理科の授業

  • 千葉市立緑町小学校(千葉県)

    • Andrew McGregor先生

      6年生オーストラリアの代表的な食品「べジマイト」や日本の「わさび」に電気が通るか、回路を使った実験。なぜ「べジマイト」が導体なのか考えました。

    • Sandra Davey先生

      5年生オーストラリアの5セントコインの上に水滴は何個乗せられるかチャレンジ。80個近く乗せることも!次に洗剤を混ぜた水で試してみることに。表面張力について学びました。

    • 千葉市立こてはし台中学校(千葉県)

      Shannon Fletcher先生

      3年生木製のスティック、輪ゴム、プラスチックスプーンを使って発射台を作り、ボールを遠くまで飛ばす実験をしながら、弾性エネルギーについて理解しました。

    • 市川学園市川高等学校―SSH指定校(千葉県)

      Nathan Curnow先生

      1・2年生テクノロジーがどのように人の役に立つのか、「義手」についての動画を見た後、段ボールやカップなど身近な材料を使って、卵の殻を持ち上げられる手の代わりになる装置を作りました。

  • 筑波大学附属小学校(東京都)

    • Reyne Pullen先生

      6年生コーヒーフィルターに黒色のペンで●を書いて水を吸わせると、黒1色からさまざまな色に分かれていく様子を見ながら、物質を分離する「クロマトグラフィ」の技術が世の中にどのように使われているか知りました。

    • Alex Fowler先生

      5年生教室内に隠されたたくさんのオーストラリア固有動物の写真を、自分で決めたカテゴリに分類。科学者は「かわいい、おもしろい」などの抽象的な概念で分類することはせず、必ず“事実”を基に行うことを知りました。

  • 筑波大学附属中学校(東京都)

    • Paula Taylor先生

      3年生天井から高低差をつけて張った釣り糸に、小さいコアラを載せた滑車を工夫して作り、最短で走らせることができるかのチーム戦。材料には設定された金額が付いていて、予算内でそろえなければなりません。

    • Tanya Riach先生

      3年生缶に入った物質を、回転させたときの音を聞くなどして推測し、話し合いました。中身を当てることが重要ではなく、科学者が行う「論理規則に基づいた“推論”」が大切であることを学びました。

2017/10/11