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オーストラリアの理科教員研究組織(ASTA)訪問ニュース

ソニー教育財団では、教員が海外の優れた理科実践に触れる機会として、オーストラリアの全国的な理科教員の研究組織であるASTA(Australia Science Teachers Association)とソニー科学教育研究会(SSTA)との相互訪問を支援しています。今年度は、2017年8月12日(日)から20日(日)まで、SSTAに所属する5名の理科教員とともに、ゴールドコーストとキャンベラの学校を訪問しました。現地校の理科授業の参観の他、現地の子どもたちに日本の理科授業を行ったり、教員同士のディスカッションや全校集会に参加したりなど、さまざまな活動を行いました。


STEM
Science、Technology、Engineering、Mathematicsの略

オーストラリアではちょうどこの時期、全国的に“サイエンスウィーク”が開催されており、訪問校では科学コンペティションの表彰や、子どもたちの研究成果の展示など、科学教育の関心を高める取り組みが数多く行われていました。
5歳頃からの自ら問題を見つけることを大切にしたオーストラリアの学習方針に、日本の先生方は大変興味を持たれていました。

10月には、オーストラリアの先生10名が日本を訪問し、日本の学校でオーストラリア流の授業を行う予定です。

日本の先生がオーストラリアで行った理科の授業

  • ゴールドコースト
    Mudgeereba Creek State School/5年生

    先生自作のテスターで金属、プラスチック、木など様々な素材に電気が通るか確認したのち、セロファンでコーティングされた金色の折り紙は電気を通すかどうかをみんなで考えました。身近なジュース缶なども中身を保護するため金属の周りに電気を通さない素材が使われていることを学びました。

  • ゴールドコースト
    Upper Coomera State College/6年生

    活火山の無いオーストラリアにくらべ、日本にはどれほどたくさんの火山があるかについて学んだ後、桜島の火山灰とゴールドコーストの砂を顕微鏡で見ました。観察には、色、形など“観点”を定めてからよく見ることと、“比べる”ということがとても大切だということを学びました。

  • キャンベラ
    Marist College Canberra/7年生(日本の中学1年生相当)

    富士山山頂の空気をアルミの3ℓビール樽に詰め、温かい海辺までもってくるとどうなるか考えました。これまでの学習から、山頂の冷たい空気は温められて樽が膨張すると考えた生徒たちは、さまざまな実験を通して空気に重さがあることを体感し、気圧差で樽が潰れることに目を丸くしていました。

  • キャンベラ
    Garran Primary School/2年生

    富士山低学年にもなじみのある磁石の性質についてみんなで確認した後、「お絵かきボード」(磁石を用いて絵を書いたり消したりできる子どもようのおもちゃ)をひとりひとりに渡し、分解しながらなぜ絵が描けるかについて考えました。日本の先生に、思い思いの意見をしっかりと発言できていました。

2017/08/24