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<開催報告>第1回「全国幼児教育特別研修会」ニュース

テーマ 主題「科学する心を育てる」、全体テーマ「保育の質の向上を目指して」
開催日 2017年8月20日(日)
会場 ソニーシティ大崎
主催 公益財団法人 ソニー教育財団
講演 秋田喜代美氏/東京大学大学院 教授

2017年8月20日(日)、「全国幼児教育特別研修会」を開催しました。
この研修会は、幼児教育の充実や質の向上に貢献するリーダーとなる保育者の支援を目的として当財団が実施するものです。第1回となる今回は、 幼稚園・保育所・認定こども園の保育者や小学校など、公立・私立の教育関係者55名が参加し、【午前の部】【午後の部】の2部制で「保育の質の 向上を目指して」をテーマに学び合いました。

午前の部

参加者 当財団が募集する「教育助成論文」に複数回の応募実績のある園から推薦された保育者22名
研修テーマ 「保育の質の向上を目指して」~実践事例から考察した保育の工夫をもとに~
プログラム グループ協議、協議内容発表、指導助言(秋田氏)

“午前の部”参加者は、6月から電子メールを使い、グループ分けしたメンバー間にて、4つのステップで組み立てられた事前研修を積み重ねてきました。

当日は、各自が持ち寄った「事例」「保育の工夫を記述した付箋紙」をもとに、グループ協議を行いました。事前研修にて意見を交換してきたメンバーによるグループ協議では、初対面とは思えないほど活発に意見交換が行われ、互いの事例に触れながら「保育の質の向上」について考え合いました。

協議のまとめでは、「子どもに添って見守り、関わるタイミング」「子どもにとって大事な一瞬を見逃さない工夫」「保育者間、家庭や地域との連携」などが、各グループより報告されました。

保育の質の向上のために大切にしたいことや、この取り組みの難しさが話題になったグループ協議を受けて、講師の秋田氏による指導助言では、「保育に関する問題を乗り越えるために、日頃、意識していることや工夫していることを、子どもの遊びや姿などから分かるような具体的な事例や、実践での言葉を取り上げて、他の園の先生方と協議をして欲しい」と、“午後の部”の協議会に繋げる課題の提示がありました。


午後の部

参加者 “午前の部”参加者22名、全国から公募した保育者33名(合計55名)
研修テーマ 「実践事例を通して保育の質の向上を考える」
プログラム グループ協議、協議内容発表、講演(秋田氏)

“午後の部”は、「実践事例を通して保育の質の向上を考える」をテーマに、10グループに分かれて事例研修を行いました。

グループ毎に提示された事例を通した協議会では、“午前の部”参加者が進行を務め、「科学する心を育てる」保育の工夫や意識を具体的にどのようにしているのかが話題となり、活発に意見交換がされました。

協議会のまとめとして、「記録の取り方の工夫」「保育者間や保護者との情報の共有の工夫」など、現状の取り組みや今後の課題について、各グループより報告がありました。

講師の秋田喜代美氏による講演「『科学する心』が育まれる子どもたち~保育の質と向上~」では、最初に「保育の質の諸側面」(OECD、2006)、学習指導要領改訂の方向性の考え方についてお話がありました。
次に、協議会や事例の内容から、参加者が実践している保育の工夫について、「子どもたち一人一人を理解し願いをもって関わっている」「環境や教材の新たな工夫がある」「園の職員間の共有の方法やあり方に工夫がある」「園内の職員の枠を越えて、他園、専門家、地域などから学ぶ工夫がある」などの具体的な考察を挙げて、これらの重要性を強調されました。
最後に、「園や地域の熱意あるリーダー的な存在として、『科学する心の保育のコミュニティー』の核となり、智慧の共有を図っていって欲しい」と、参加者にエールを贈られました。



2017/08/23