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<開催速報>2017年度 優秀園実践提案研究会:京都市立中京もえぎ幼稚園(京都府)ニュース

テーマ 「科学する心を育てる」「~好奇心や探求心を育むための環境構成、教師の援助を考える~」
開催日 2017年6月24日(土)
会場・主催 京都市立中京もえぎ幼稚園
共催 公益財団法人 ソニー教育財団
講演 古賀松香氏/京都教育大学 准教授






2016年度「ソニー幼児教育支援プログラム」の「優秀園」である京都市立中京もえぎ幼稚園において、優秀園実践提案研究会を開催しました。京都市教育長はじめ教育委員会指導部の方々、公立や私立の幼稚園・保育園・認定こども園、小学校、養成校の学生など、保育や学校教育関係者 約110名の参加がありました。

午前中は公開保育が行われました。子どもたちは登園して朝の身支度を済ませると、継続して進めている遊びや自分の興味のある遊びに取り組みました。日頃から大切に育てている栽培物や飼育物を、よく観たり世話をしたりする姿もありました。

3歳児は、色水遊びや泡の遊び、園庭の小川での水遊びなど、水・泡・色水・身近な素材などに関わり、感触や自分が手を加えることで変化する様子を楽しんでいました。また、一緒に遊んでいる友達や保育者との関わりを楽しんでいました。

4歳児は、色水と泡遊びを組み合わせた遊びや身近な素材を使っての製作、忍者遊びや手裏剣遊び、泥団子作りなどを友達と一緒に楽しんでいました。自分なりの思いをもち、試したり、繰り返したり、友達の遊び方を自分に取り入れたりしながら遊びを楽しんでいました。

5歳児は、石鹸遊びやロケット遊び(空気砲)、土粘土、帽子取り、電車ごっこ、砂場で樋の遊びなどをそれぞれ楽しんでいました。「もっと高くロケットを飛ばしたい」「固い石鹸のクリームを作りたい」など、自分の目的をもち、試したり工夫したりして遊ぶことを楽しんでいました。また、遊びを楽しくする自分の考えや思いを相手に伝えたり、友達や3、4歳児など相手の思いを聞いたりしながら、遊びを進める姿が多く見られました。

午後の全体会では、まず、「科学する心を育てる~好奇心や探求心を育むための環境構成、教師の援助を考える~」を主題に、昨年度、優秀園を受賞した論文を中心に、「子どもたちが人と関わり夢中になって遊ぶ姿から、どのような経験が『科学する心』を育むのか」「保育者の援助や環境は何を大事にすればよいのか」について、事例を通して発表がありました。また、その成果や明確になった具体的な課題と、今年度の方向性についても触れて発表されました。

その後のグループ協議は、「今の時期に大切にしたい好奇心と探究心を育む経験」に焦点を当て、3点の協議会の視点(子どもたちが安心して過ごし、自ら心を動かし環境に関わろうとする姿とは?/そのための環境構成とは?/教師の援助とは?)に沿って進められました。参加者が公開保育を参観して感じた「いいなと思った環境と教師の援助」「疑問や課題を感じた環境と教師の援助」について付箋紙に記入し、それらを互いに発表し合い、共有をしていきました。少人数グループで、具体的な場面を基にしての意見交換に、協議の深まりが伝わってきました。

最後に「共に目を輝かせる心を育む」を演題に、京都教育大学准教授 古賀松香氏による記念講演がありました。本園の子どもたちの姿を、入園進級当初から今日に至るまでの変容や育ちを含めて、「中京もえぎ幼稚園の実践の特徴」をお話いただきました。また、今日まで本園が積み重ねてきた近年の研究にも触れ、「社会情動的スキルを育むことの大切さ」「折り合う心を基盤として好奇心・探究心を育む理論的基盤」について、本園の保育と結び付けてお話いただきました。さらに、「共に目を輝かせる心を育む」保育について、本園の子どもたちの遊びの姿を捉えた画像と、論文にある「カメキチの事例」を例に具体的に解説いただきました。

2017/06/28