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<開催速報>2017年度 最優秀園実践発表会:深井こども園(大阪府)ニュース

テーマ 「科学する心を育てる」「あそびの足跡~たどると分かるあそびのふり返り~」
開催日 2017年6月17日(土)
会場 社会福祉法人ゆずり葉会 幼保連携型認定こども園 深井こども園・堺市立深井小学校体育館
主催 社会福祉法人ゆずり葉会 幼保連携型認定こども園 深井こども園・公益財団法人 ソニー教育財団
講演 秋田喜代美氏/東京大学大学院 教授
瀧川光治氏/大阪総合保育大学大学院 教授




2016年度「ソニー幼児教育支援プログラム」の「最優秀園」である社会福祉法人ゆずり葉会 幼保連携型認定こども園 深井こども園において、「最優秀園実践発表会」を実施しました。堺市の保育者を中心に、大阪府内、関東地区、四国地区などから幼稚園・保育園・認定こども園の保育関係者、養成校の学生、約360人の参加がありました。

午前中は公開保育が行われました。
0~2歳児は、子どもたちの実態に即して工夫された環境の中、思い思いの遊びを楽しんでいました。保育者は、一人一人の子どもに寄り添い、丁寧に受け止める関わりをされていました。
3歳児は、主に園庭で、いろいろな自然物を使っての色や泡の遊びなどを楽しんでいました。自分なりのやり方で、自分の使いたい道具を使いながら、試したり、繰り返したり夢中になって遊んでいました。

4歳児は、最近子どもたちが継続して興味をもっている糸電話(糸、風船、ホースなど様々な種類)に関わる活動をしていました。友達とのやり取りや音が聞こえることを楽しみながら、糸電話の種類によって違う声や音の違いなど、感じたこと気付いたことを友達や保育者に伝える姿もありました。

5歳児は、園庭で、樋を繋げたり、砂場に穴を掘ってダムを作ったりしていました。樋の繋げ方、高さの調節などをしながらダムに水を流し込み貯めるために、試したり工夫したりして取り組んでいました。樋の横から水が漏れてしまう、ダムに水が貯まらないなどの問題に出合う度に、解決に向けて考え合い、試行錯誤していました。

3~5歳児のどの学年も最後に、今日の遊びの振り返りをして、友達や保育者と遊びの楽しさを共有していました。

子どもたちの遊びの姿を可視化したボードを含めた多くの環境の工夫について、参加者の皆さんが記録する場面が多く見られました。

午後の全体会は、ソニー教育財団会長 盛田昌夫による開会の挨拶からスタートしました。「園全体で研究に取り組んでいる。自然の少ない地域にありながら樹木や泥遊びの場など工夫しており、これからの教育に問われる主体的な学びが大事にされている」と、「科学する心を育てる環境と研究の工夫」について、深井こども園の最優秀園として評価された点を述べました。

次に、「あそびの足跡~たどると分かるあそびの振り返り~」をテーマに研究発表がありました。6年間「科学する心を育てる」保育に取り組んできた成果と課題の基に着目してきた「気づきの分類」と「あそびの足跡」に焦点を当てて、0歳児~5歳児の事例を発表されました。

グループ協議では、「環境の工夫でおもしろいなと思ったところ」「保育者の関わりでよいなと思ったところ」の2つの視点について、公開保育の際に参加者が、ワークシートに記録したことを伝え合いながら話し合いました。

瀧川光治氏
秋田喜代美氏

グループ協議を受けて、大阪総合保育大学大学院教授 瀧川光治氏による指導講評がありました。「テーマをもって肯定的に子どもの姿や保育を語り合うことが、園の文化や保育の質に繋がる」「育てたいことと環境を繋げて考える大切さ」「5領域の『環境』とは?」「教育要領・保育指針の保育の目標」などの視点から、今日の保育や協議の内容をどのように自園に活かすことが重要かをお話しいただきました。

最後に秋田喜代美氏による、「科学する心を捉える遊びの足跡~深井こども園の保育に学ぶ~」を演題に記念講演がありました。「ソニー幼児教育支援プログラムの15年の歩みと目指すもの」を皮切りに、プログラムの根幹にある「科学する心」の 7つの視点についてお話いただきました。また、深井こども園の保育の特徴や良さについて、本日の公開保育の写真をふんだんに使って、具体的な子どもの姿や環境、保育者の関わりを主題に結び付けてお話いただきました。また、研究紀要にある保育実践の一部を題材とした参加者による隣席同士の意見交換を受けての先生の深く掘り下げた解説により、「科学する心を育てる保育」と「保育者も子どもも変容する研修・研究」の在り方について、さらに学びを深める場となりました。最後に、深井こども園の園庭の魅力と工夫を「CEDEP SEED園庭研究」のご紹介と共にお話いただきました。

2017/06/22