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<開催速報>2017年度 審査委員特別賞実践提案研究会:幸田町立豊坂保育園(愛知県)ニュース

テーマ ドキドキわくわくやってみよう!~楽しい実体験から生まれる「科学する心」~
開催日 2017年6月10日(土)
主催・会場 幸田町立豊坂保育園
共催 公益財団法人 ソニー教育財団
講演 小泉英明氏/(株)日立製作所 名誉フェロー



6月10日(土)2016年度ソニー幼児教育支援プログラム「優秀園 審査委員特別賞」である幸田町立豊坂保育園(愛知県)において、「審査委員特別賞実践提案研究会」がありました。幸田町町長大須賀一誠氏をはじめとし、幸田町の町役場や町立保育園の職員の方々を中心に県内外からの保育関係者合わせて約200人のご参加がありました。

4歳児は、散歩で出会った“スギナ”に「これ食べられるの?」と疑問をもった子どもの小さなつぶやきをみんなが受け止めたことから興味が深まり、当日は、スギナ茶やクッキー作りへと展開していました。5歳児は、園で育てた野菜を使っての味噌汁作りや、生き物の世話、縄跳び作りなどをしていました。対象に関わり、感じたこと考えたことを友達や保育者と伝え合い共有する姿が見られました。また、園庭では、3~4歳児が、泥団子作り、砂場、樋で流し遊び、土手滑り(水)、木登り山登り、虫探しなど、自分の思いの実現に向けて、何回も試したり、繰り返したりすることを楽しむ姿が見られました。

午後からの実践発表では、移動動物園で出会った動物の毛に興味をもった子どもたちの発見や疑問を保育者が大切に受け止めたことから、友達同士の共有に繋がり、興味が追求・探究へと「科学する心」が、育まれていく姿が発表されました。さらに、地域の自然環境、近隣の園や学校、保護者との連携の工夫が、子供たちの体験を豊かにしていることを述べられました。

グループ協議では、公開保育の姿から、「ドキドキわくわくしている場面」「保育者が、子どものドキドキわくわくに気付くために…」の2点をテーマに活発な話し合いが進められました。子どもの思いにどのように保育者が気付くか、関わるかについて、自分の保育に立ち返って考える姿がありました。グループ発表を受けて、前園長 長谷恭子氏によるまとめがありました。

「脳科学と幼児期の体験」を演題に、株式会社日立製作所 名誉フェロー 小泉英明氏による記念講演がありました。「科学する心を見つけようフォトコンテスト」の画像(滑り台上でドングリを転がす子ども)と、ガリレオ・ガリレイの落体の法則に結び付けて、子どものしていることがいかに、科学の本質に直結しているかについて、述べられました。また、幼児期に育つ「科学する心」について、「自然の素晴らしさに深く感動する心、そして好奇心」「真実を率直に認め、事実を決してごまかさない心」「偏りや思い込みなしに、素直に判断し行動する心」「自然の中に生かされる、命を大切にする心」「多様性を尊び、相手を思いやる心」の5つについて、脳の発達の視点から具体的にお話しいただきました。

さらに、「脳構造の進化」「化石からみた古生代とそれ以前の生命進化」などの脳科学のお話に関連付けて、「科学する心」を育てることは、豊かな人間を育てることであることを述べられました。最後に、乳幼児の子供の体験を、園が「サイエンス」の視点で研究することは、世界レベルで見ても注目されており、今後の教育に果たす意義がいかに大きいかを強調されました。

2017/06/15