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<開催速報>2016年度 優秀園実践提案研究会:第2長尾保育園(大阪府)ニュース

テーマ 科学する心を育てるー新たな気付きと豊かな感性を育むー
開催日 2016年11月19日(土)
主催・会場 社会福祉法人長尾会 第2長尾保育園
共催 公益財団法人 ソニー教育財団
講演 瀧川光治氏/大阪総合保育大学・大学院教授




8月30日(火)、2015年度ソニー幼児教育支援プログラム優秀園である社会福祉法人長尾会第2長尾保育園において、「優秀園実践提案研究会」を開催しました。県内外の乳幼児教育関係者約60名の参加がありました。

公開保育は、あいにくの雨の中となりましたが、テラスやテントなど、場の工夫をして、子どもたちが継続している遊びが展開できるような環境の配慮がされていました。
5歳児は、大量に削った石鹸に水を慎重に足しながら、丸めたり、型抜きをしたりしてオリジナルの石鹸を作っていました。また、身近な素材を工夫して使って転がしゲーム作りをしていました。どちらの遊びも、友達と情報を伝えあいながら、試行錯誤を重ねていました。
4歳児は、ダンボールなど身近な素材を工夫して使ったジャングル、ブーメラン、フリスビーなどを作っていました。何度も試したり、作り直したりして遊んでいました。
3歳児は、土粘土を使って好きな物を作っていました。水の量による固さの違いや色の違いに気付いたり、感触を楽しんだりしていました。
0~2歳児の子どもたちは、それぞれ手作りのおもちゃや身近な素材・自然物などに自由に関われる工夫された環境の中で、思い思いに好きな遊びを楽しんでいました。
活動の最後に、4、5歳児はWeb図を使って、子どもたちと振り返りをして、今日の気付きを共有していました

その後、参加者は廊下や壁面に掲示された、当園が積み重ねてきた子どものたちの気付きの記録や研究の概要を、熱心に見学されていました。

全体会では、園の保育理念と「科学する心」との繋がりを基に、子どもたちの「気づき」と「感性」を柱にした2015年度の論文の実践発表がありました。園全体で、「気づきノート」や「Web図」など、子どもの「気づき」や「感性」の育ちを読み取る工夫を重ねてきた成果について、事例を通して発表いただきました。

グループ協議は、参加者が保育を参観して記録した、「子どもが活動中に感じていること」「子どもの思い」「本日の環境構成」の3つの視点を基に話し合いが進められました。本日の子どもの姿と環境構成をどのように読み取るか、様々な考え方を共有しながら明日からの保育に活かせる具体的な話し合いとなりました。

最後に、大阪保育総合大学大学院教授の滝川光治氏による指導講評と講演がありました。まず、「科学する心」について、学校教育の理科との違いや5領域との関連について説明されました。第2長尾保育園が、「子ども主体を大切にした、継続性の中での遊びの高まり、体験の深まりを考えた環境の工夫が、子どもたちに新たな気付きと豊かな感性を育んでいる」ことを、本日の具体的な保育の子どもの姿を通してお話しされました。また、科学する心を育てる保育は、5領域を意識した保育であること、中でも、特に「環境」を意識した保育であることを述べられました。さらには、トリプルで改訂される要領や指針に向けても、5領域をどのように意識して保育をしていくかが、次の課題になることを強調されました。

「気づきノート」「Web図」については論文PDFをご参照ください

2016/12/02