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<開催速報>2016年度 優秀園実践提案研究会:南陽市立赤湯幼稚園(山形県)ニュース

テーマ 「育ちと学びをつなぐ」~様々な体験を通して、好奇心の芽・思いやりの心を育む~
開催日 2016年6月28日(土)
会場 南陽市立赤湯幼稚園・南陽市文化会館
主催 南陽市立赤湯幼稚園
共催 公益財団法人 ソニー教育財団
講演 野口徹氏/山形大学地域教育文化学部 准教授
佐野浩士氏/南陽市教育委員会学校教育課指導係長




佐野浩士氏
野口徹氏

2015年度ソニー幼児教育支援プログラム優秀園である南陽市立赤湯幼稚園において、「優秀園実践提案研究会」を開催しました。公立や私立の、幼稚園・保育園・認定こども園・小学校など、保育や学校教育関係者 約80名の参加がありました。

午前中の公開保育では、学年やクラスの別なく、子どもたちは興味をもった遊びを存分に楽しむ赤湯幼稚園らしい保育が展開していました。
子どもたちは、登園すると様々な場に設定されている栽培物や飼育物に関心を寄せ、自ら関わり世話をする姿が見られました。
3歳児は、縄跳びの縄で形を作ったり、友達と引き合ったり、気持ちを合わせて回したりなど、興味をもった物で繰り返し遊びを楽しむ姿がありました。
4歳児は、バランスよく歩かないと崩れる積み木の道を渡る遊びや、雨上がりの園庭の環境を活かした泥遊びなどを楽しんでいました。
5歳児は、ジュース屋さんなどのごっこ遊びや「水道作り」「木作り」など、自分の思いを実現しようと集中して取り組む姿が見られました。

その後の全体会では、テーマ「育ちと学びをつなぐ~様々な体験を通して、好奇心の芽・思いやりの心を育む~」について研究発表がありました。園の保育や子どもの姿を「そうだ!」「どうして?」「こうしよう!」「もっと!」の4つのキーワードを観点にして保育者間で振り返り、「科学する心」を育む保育への意識が高まった成果や明確になった具体的な課題について発表されました。

午後は、参加者各自が公開保育の際に記録をとっていた付箋紙を使い、5~6名ごとでグループ協議が行われました。幼児教育関係者に加え、各グループに小学校や教育委員会、児童館など、学校教育の関係者が参加することにより、協議テーマである「保・幼の学び(探求する心)を小・中学校につなぐ」に迫る内容になりました。

研究協議を受け、南陽市教育委員会 佐野浩士氏より指導講評がありました。赤湯幼稚園の挙げた「科学する心」に繋がる4つのキーワードが、幼児期の子どもの育ちに留まらず、小学校、中学校の児童生徒の学びを考える視点にも結び付くことを示されました。そして公開保育の場面に触れながら「園と学校が連携を図りながら相互の教育の良さを取り入れること」の大切さについて強調されました。

最後に「幼児期の探求する力をその後の考える力につなぐ」を演題に、山形大学地域教育文化学部 准教授 野口徹氏によるご講演がありました。公開保育での遊びの経過や見逃せない場面を写真で示しながら、遊びの中で育まれている「探求する力」と「科学する心」の重要性についてお話がありました。幼児教育で育まれた「探求する力」を捉えて、学校教育でも授業の工夫を図ることにより、子どもたちが入学当初から「考える力」を発揮し成果を挙げている学校の先駆的な実践が紹介されました。そして、「これからもこのような機会を設け、本日のように語り合い、学び合いましょう」という力強い言葉で締めくくられました。

2016/06/30