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「科学する心」を見つけよう フォトコンテストのイメージ画像

「科学する心」を見つけよう フォトコンテスト

第15回 フォトコンテストの入選作品を発表します。

フォトコンテストは今回をもちまして終了いたします。たくさんの「科学する心」を捉えたお写真をお送りくださいましてありがとうございました。

「科学する心」とは

  • すごい!ふしぎ!と身の回りの出来事に驚き、感動し、想像する心
  • 自然に親しみ、自然の不思議さや美しさに驚き、感動する心
  • 動植物に親しみ、様々な命の大切さに気付き、命と共生し、人や自然を大切にする心
  • 暮らしの中で人、もの、出来事と意欲的にかかわり、ものを大切にする心、感謝する心や思いやりの心
  • 遊び、学び、共に生きる喜びを味わう心
  • 好奇心や考える心、その心の動きから生まれる創造性や分かった時の喜びを味わう心
  • 自分の思いや考えを表現し、考え・つくり出していく楽しさの体験や、やり遂げる心

第15回 入選作品発表

(敬称略)

第15回すべての入選作品はこちら[PDF/3.87 MB ]

科学する心賞

【写真】今度こそ!/1歳4カ月
今度こそ!/1歳4カ月
鉄火のマキちゃん(大阪府)
シャボン玉をつかもうとしてましたが、目移りして上手くいかず、次に狙いを大きなものに変えたようです
審査委員コメント
大きなシャボン玉を見つめる真剣な眼差しから、「自分の手でつかまえたい」という強い意志が伝わってくる作品です。次々と現れ、どれにしようかと目移りして、どうしてもうまくつかむことができないシャボン玉。「今度こそ!」とあきらめることなく、視線を集中させ、両手を伸ばしている姿には、思いを実現させようとする「科学する心」が表出されています。一般的には子どもに焦点をあてた撮影が多いのですが、心なしか、シャボン玉にフォーカスされています。保護者も子どもの気持ちに共感して一緒にシャボン玉を追いかけている、愛情あふれる作品です。
【写真】トンボが止まったぁ!!/4歳6カ月、9歳11カ月
トンボが止まったぁ!!/4歳6カ月、9歳11カ月
恵梨香(岐阜県)
どうしたらトンボが止まるのか、一生懸命考え、汗を流しながら枝を持ちじーっと待っていると成功しました。
審査委員コメント
暑い太陽の下、ワクワク・ドキドキしながら待ち続け、ようやく枝にとまったトンボに、姉妹で一緒に感動し、喜んでいる様子が感じられます。仲のよい二人で力を合わせて、どうしたらトンボが枝に止まってくれるか、いろいろ試したり、工夫したりしながら、忍耐強く待ち、思いを実現させた姿に「科学する心」を感じさせます。「トンボが止まったぁ!」と、目的を叶えた瞬間の元気な声が聞こえてきそうな作品です。青い空と緑の木々の美しい自然を背景に、二人の輝く表情は、明るい未来への希望を予感させます。

いきいき賞

【写真】里山デビュー/3歳11カ月
里山デビュー/3歳11カ月
孫が自分で初めて捕まえたヤゴとドジョウ。水がまだ冷たく動かないのを見て息を吹きかけています。
しのさん(東京都)
【写真】拡大して見てみると/4歳11カ月
拡大して見てみると/4歳11カ月
アゲハ蝶を初めて虫眼鏡で観察してみると、毛がびっしりと生えていることを発見。
ケイト(東京都)
【写真】地上1メートルの世界/5歳6カ月、6歳7カ月
地上1メートルの世界/5歳6カ月、6歳7カ月
密にならない時間と場所を探し遊んだ夕暮れ。図鑑の中の世界だった羽化真っ最中のセミと出会えました。
ira(茨城県)
【写真】前のめりな探究心/1歳7カ月、4歳5カ月
前のめりな探究心/1歳7カ月、4歳5カ月
「なにか動いた気がする!」そう言葉を発するや否や、身を屈めて小さな隙間を覗き込む子どもたち。
奥村結希(京都府)
【写真】なにか、きこえるよ!/2歳2カ月
なにか、きこえるよ!/2歳2カ月
突然、地面に耳を当て、じっと何かを聞いていました。虫の声かな?土の声かな?それとも、地球の声かな?
鈴木謙太郎(東京都)
【写真】タワーがふえた!!/1歳5カ月
タワーがふえた!!/1歳5カ月
タワー作りが大好きで、この日はたまたま壁の近くで作っていたら…黒いタワーがあらわれてビックリ!
Aikotorin(東京都)

審査総評

第15回「『科学する心』を見つけようフォトコンテスト」には、286件の応募をいただきました。例年にまして、「科学する心」があふれる秀逸な作品が多く、審査は難航しましたが、審査委員一同、作品とそこに込められた思いを受け止め、入選作を選出いたしました。

今回は、昨年、一昨年と比べ、屋外での生き物、植物、水や空などの自然現象との関わりを扱った作品が増えています。ここ数年、屋外での遊びや活動を思う存分できなかった子どもたちに、自然の中で少しでも、リアルで豊かな体験をして欲しいと願う保護者の思いが、作品として表れていたように感じます。 特に入選した作品からは、何気ない生活や遊びの中で、保護者が子どもの表情やしぐさには何か特別な意味があることに気づき、「科学する心」を見つけて共感し、子どもに寄り添っていることが伝わってきます。 いずれの作品も、子どもたちが目を輝かせ、好奇心を発揮している姿が捉えられ、見る人に、まるでその場にいるような驚きや喜び、感動を与えます。

さて、15年間にわたり、皆様から応援いただきました本コンテストは、今回をもちまして終了することになりました。2007年に、言葉で表現することが難しい「科学する心」を、就学前までの子どもたちの写真をとおして、多くの方に伝えたいとスタートし、のべ3612枚もの作品を応募いただきました。当初は、ほとんどが自然を扱った写真でしたが、回を重ねるにつれ、ものや音、光など、多種多様な対象に、子どもが興味・関心を示した作品が多く寄せられるようになりました。保護者の皆様が、様々な場面で子どもたちの「科学する心」を見つけていただけるようになったことは、本コンテストの趣旨に叶うものであり、これまで応募してくださった皆様に心より感謝申し上げます。 今後は、この思いを継承しつつ、SNSの写真投稿など、時代の変容に合わせた新しい企画をスタートさせる予定です。これからも、子どもたちの幸せな未来へのメッセージとして、「科学する心」をみなさんに感じとっていただけたら幸いです。

審査委員長
盛田昌夫/ 公益財団法人 ソニー教育財団 会長

審査委員
町田和子/ 社会福祉法人湘北福祉会 あゆのこ保育園 理事
井上冬彦/ 写真家、医療法人 井上胃腸内科クリニック理事長・院長
根本章二/ 公益財団法人 ソニー教育財団 理事長