公益財団法人 ソニー教育財団    
ソニー子ども科学教育プログラム「科学が好きな子どもを育てる」

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泉谷中学校 実地評価

「科学が好きな子どもを育てる取り組み」を通した
誇れる学校づくり
―「新生泉谷中」から「誇れる泉谷中」へ―
学校長 三根豊治
教頭 齋藤 篤、津野政彦
研究代表者 高野展也
生徒数 824
学級数 25
電話 043-291-6600
審査員 大高 泉
1.計画の実践状況

成果が認められる実践

  1. 参観した理科の四つの授業に共通している成果として、次の点を上げることができる。
    1. いずれの授業においても、教師−生徒、生徒−生徒の信頼関係が成立していて授業のもっとも重要な基盤が形成されていた。この信頼関係は、授業づくりの基盤であるのみならず、学校教育活動全般が本来的意味で成立する基盤であるので、この点が特に高く評価される。その成果は、いずれの授業においても、楽しい授業の雰囲気として現れていた。
    2. グループによる共同学習の組織、表現力を育成する各種の発表・記録活動の導入によって、生徒一人ひとりの考え、グループの考えを生かした生徒主体の授業が実現されていた。
    3. 独自の教材の開発と活用、ワークシートの開発と活用、ダイナミックな授業展開が図られ、魅力ある理科授業となっていた。
2.その他の活動状況
  1. 3年前に大変荒れていた学校であったとは、全く想像できない落ち着きのある現在の学校の雰囲気、生徒達が印象的であり、本プログラムの遂行・進捗もその一端を担っていたとすれば、全体計画の成果としてはこの点が特筆されるべきと思われる。生徒達の挨拶、熱心な清掃活動、授業以外にも見られるきびきびした生徒達の態度は実に素晴らしい。
  2. 理科関連の情報や教材ばかりでなく、研究教育関連の情報・資料、その他の教科の資料や生徒の作品も廊下等に整然と展示され、学習環境も整っている。
  3. 全体計画にある「科学が好きな子ども」を目指す3つの視点として、1.「論理的な思考を深める工夫」(WNの授業、MA)、2.「視野を広げるための教師側のアドバイス(見方を広げる多面的視点、新しい切り口から物事を見る工夫)、3.「夢を育むための時間」(夢科学授業、求む!夢アイデア)が設定されているが、1.のWNの授業、3.の求む!夢アイデアが、本日の授業でも実現されていた。その進捗状況は、後述する課題が達成されれば、なお充実したものとなると思われる。
3.計画の成果
  1. 生徒達の多様な考えが取り上げられ、またそれに応じた多様な検証実験が実施されるなど、生徒主体の論理的な思考を深める授業づくりが行われている。(物質Xの同定の授業)
  2. 生徒一人ひとりやグループの考えを発表する機会が設定され、またクラスでの共有化が図られ、表現力の育成や理解の深化が図られている。(物質Xの同定の授業)
  3. 科学の成果の学習、科学知識の習得を、生徒主体で楽しく進める工夫がなされている。(太陽系の授業)
  4. 独自の教材開発・活用、ダイナミックな授業づくりによって、生徒達の実感を伴う理解促進が図られている。(地震の授業、太陽系の授業)
  5. 科学の知識の習得、科学の成果の学習に終始しがちな理科授業が多い中、子どもの豊かな発想、ユニークな発想を推奨する授業づくりがなされていて、生徒達も楽しくそれぞれのアイデアを披瀝しまた共有していた。(求む!夢アイデアの授業)
4.助言
  1. 理科授業について、次の点について留意するとよい。
    1. 生徒相互のコミュニケーション力を高める。
    2. 生徒に推論・考えさせる場面と時間を十分に取るように心がける。
    3. 実験・観察後の論述力を高めるような指導を取り入れる。
    4. 実験操作に習熟しる機会を保障する。
  2. 全体計画については次の点に留意するとよい。
    全体計画の視点のうち、2.「視野を広げるための教師側のアドバイス」(見方を広げる多面的視点、新しい切り口から物事を見る工夫)を、各授業において具体的意図的に導入して、全体計画をさらによく達成できるようにする。

以上

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