|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ワンダー・フル・プレゼント ―科学の不思議に子どもたちをいざなう豊かな体験活動の計画― |
||
![]() |
学校長 |
川上 光男 |
PTA会長 |
霞 正人 | |
教頭 |
川崎 勝廣 | |
研究代表者 |
柳沼 祥子 | |
児童数 |
465 | |
学級数 |
14 | |
電話 |
024-534-0161 | |
|
||
私たちは,学校はわくわくする刺激にあふれ,期待に満ちた場でありたいと願っている。学校には、興味・関心をそそる「もの」があり,様々な「体験」ができる場面があり,魅力のある「人」がいる。それらとかかわり合う経験が,やがて何らかの機会に発想の原点となり,活動の原動力となり,総合的な力となってはたらいてくると信じている。そのために、問題を解決していく資質・能力の育成と様々な原体験の蓄積に力を入れ、「科学の不思議に子どもたちをいざなう豊かな体験活動の創造」の テーマの下に,「科学が好きな子ども」を育てようと考え、各教科はもちろんのこと,教育活動全般を通して,子どもたちへ贈るプレゼントを 「ワンダー・フル・プレゼント」と総称し,願いの実現に向かっている。特に,7つのプロジェクトチームによるプレゼンテーションは本校の特色とするところで,昨年の企画・提案を受け,生かし,発展させようとしている。
(1)わくわくショ−タイムとは
本校では,子どもたちの原体験を豊かにする目的で「0次発信」という試みに取り組んできた。「0次」とは各教科等の単元指導計画には含まれない,それ以前の先行経験を示すものである。しかし,現実として子どもたちの先行経験には大きな開きが見られる。そこで,素材となる体験の機会を豊富に与え,将来的にそれらの記憶を呼び起こし,その一部が自らの疑問や意欲につながることを願い,教育活動の中で意図的に実践している。
今年度は,全校テレビ放送において,「0次」の投げかけとしての体験発表を目的とし,子どもたち自らの主体的な発表の場としての性格も加えた「わくわくショータイム」を企画・運営することにした。
(2)実践してきたことは
![]() |
「ひとりひとしらべ」で調べた惑星の不思議を発表 |
(3)これからしたいことは
子どもたちは「発見」「ひらめき」「もの作り」等をテーマに,全校生に向けて,発信を続けている。それらは,発表する子ども自身はもちろんのこと,受け手である子どもたちにとってもよい刺激となっている。さらに子どもたちの興味・関心を引き起こせるように,次の点についてプロジェクトを推進していきたい。
(1) ワンダ−・サイエンス・ショ−とは
科学に興味をもつきっかけはいろいろと考えられるが,一番大きなものはやはり楽しい実験を目の当たりにした時であろう。それまでの既成概念が打ち砕かれ,予想もしない結果を実際に見せられると,人はその事象にひき付けられ,強烈な印象として記憶の中に刻印されていく。そのような楽しい実験を教職員が校内の各所で随時見せてくれる企画が,「ワンダー・サイエンス・ショー」である。
小学校の教育内容に縛られることなく,教職員の自由な発想をもとに,子どもたちの中にたくさんの科学の種を蒔き,科学する土壌を耕していきたい。それらがきっかけとなり,他の教育活動の中で様々な効果が派生していくことを期待している。
(2)実践してきたことは
![]() |
大人気のシャボン玉作り |
(3)これからしたいことは
各回とも多くの人数が集まり,人気の高さを感じることができた。参加した子どもたちの感想を書いてもらうようにしてきたが, 科学的な疑問をもったり考えを深めたりしている子どもも増え,少しずつ科学に興味をもちはじめてきているようである。 これからも,各学年の教師たちの創意工夫が期待される。サイエンスショーをより楽しく興味深く身近なものにするために、次の点についてさらに工夫しながら実践を進めていきたい。
(1) 一芸・達人プレゼンターとは
地域には,本の読み聞かせや昔の遊びをはじめとして動植物に詳しい方やもの作りの名人など,その道の達人が在住している。そのような特技をもつ人々に教育活動に参加してもらうことで,地域の優れた文化や豊かな自然など,さまざまな分野で子どもたちの知的好奇心が刺激されることとなる。個性豊かな子ども一人一人の学ぶ意欲を高めていくとともに,家庭や地域社会との連携を十分に図りながら開かれた学校へと発展させていくことがねらいである。
(2)実践してきたことは
![]() |
三千個ものメダカの卵のプレゼントが子どもたちの手の中で次々と孵化 |
(3)これからしたいことは
一芸に秀でた方は,本物の魅力を持って子どもたちを惹きつけていた。今後もよきアドバイザーとして子どもたちと交流し続けていくことを期待したい。一芸に秀でたプレゼンターとの出会いの経験や体験を通すことによって,子どもたちの自然科学や人文科学への興味や関心の目(芽)を養うことや, 学校や教師がカバーできない子どものさまざまな興味や関心に応じた学習を保証する教育活動の場としての学校の役割を改めて考えていかなければならない。
これからも,教育ボランティアを募ったり地域の広報誌で呼びかけたりしていくなど,地道な努力を大切にしながら地域との連携を密にし、 開かれた学校づくりの一環として地域の方の参加を進めていきたい。
(1)ワンダー・ステーションとは
子どもたちの多くは,科学館や博物館,あるいは児童文化センターに行って,思わぬ科学の不思議に触れ,わくわくどきどきした体験を持っている。様々な実験器具や展示品に興味を示し,時がたつのも気づかぬほど,科学のおもしろさ,不思議さ,奥深さに浸る経験をした子どもも少なくないことであろう。そんな体験を身近な学校の中でできたら,さらに科学の楽しさやおもしろさに触れることができ,科学好きの子どもが増えていくのではないかと考え, 空き教室にミニ科学体験館の設置を企画した。ワンダー・ステーションに行けば,いつでも実験したり,観察したり,体験したりすることができる。その上,科学の不思議に出会え,疑問を楽しみ,科学を実感する時間を過ごすことができる。常に科学を体験できる空間を持つことで,子どもたちの科学に対する興味や関心を持たせることができるだけではなく,子どもたち自身の中に常に「科学を意識する目」を育成することができると考える。
(2)実践してきたことは
![]() |
ワンダー・ステーション全景図 |
(3)これからしたいことは
(1)もの作りコーナーとは
子どもは生来ものを作るのが好きである。しかし、今の子どもたちは,もの作りをする必要も,体験そのものも乏しい状況にある。 地域や家庭でもっと数多く体験をさせていくためにも,そのきっかけは学校にあってもよいのではないかと考え、学校生活の中に「もの作りコーナー」の設置を企画した。指導要領の改訂において,理科の中で「ものづくり」が重視されているが,理科の内容に留まらず,試行錯誤や見通しを持って作り上げる経験を大切にして、ものを作るという体験を数多くさせることで、生きてはたらく力を培いたい。
(2)実践してきたことは
![]() |
楽しいね。釘を打ったり、木を切ったり、分解したり。 |
(3)これからしたいことは
(1)キッズ・プロジェクトとは
「ワンダ−・フル・プレゼント」などで蓄えたいろいろな体験が、次の行動を起こすときの原動力として機能することを願って,いろいろな体験の中に「不思議」を意図的に設定している。しかし,いくら「不思議」を蓄えても,それを実際に生かす場面を体験しなければ,生きてはたらく力とはならない。
学校生活の中で,子どもたちが主体的に企画し,計画にそって追究し,実践する場面は,各教科の学習や学級の活動など様々な場面で見られる。その中でも,各教科や特別活動,総合的な学習の時間で培ってきたものを表現する場として,また,子どもたちが興味や関心を持ち不思議と感じることを実際に生かす場として,このプロジェクトを考えた。
(2)実践してきたことは
![]() |
古い教卓を利用して2年生のウサギ小屋を作ろう。 |
(3)これからしたいことは
(1)六華ネットとは
コンピュータが身近にあり,必要に応じて使え,必要な情報を瞬時にして得ることができるよう,校内のすべての普通教室及び特別教室等にコンピュータを設置し,そのすべてにLANを組み,高速回線でインターネットに接続した環境を整備していきたいと考えた。
六華ネットの最初の段階として,普通教室内で,子どものニーズに合わせて,いつでも情報の検索ができるシステムの構築と,現在ADSLで接続している回線を将来的には光ファイバーでの高速・大容量の通信網を構築することを予定している。次に,すべての特別教室等にもコンピュータを設置することにより,図書館の蔵書やメディアライブラリのデータベースを作成し,サーバにアクセスするだけで瞬時に情報を引き出して活用したり,在籍児童の出欠情報や健康状態を各教室から入力し,それを職員室や保健室で確認できたり,イントラネット内での子ども個人のホームページを作成し,情報の共有化とコンピュータリテラシーの向上を図ったりすることも計画している。 シーの向上を図ったりすることも計画している。
(2)実践してきたことは
![]() |
5年生と2年生の交流「スタディノートの使い方を教えてあげるよ」 |
(3)これからしたいことは
「科学の不思議に子どもたちをいざなう豊かな体験活動の創造」のテーマの下に,子どもたちへの魅力あふれる贈り物で満ちあふれた学校を目指して,科学が好きな子どもを育てる教育活動の推進に取り組んできた。科学が好きな子どもを育てることは,つまるところ,その子どもの生き方を豊かにすることだと考える。子どもの可能性を広げ,よりよい育ちを保証してやるのが大人の役目であり,教育の責務である。目の前の子どもたちに渡すことのできる理想的な贈り物は何かを求め続ける学校の姿とそこでの体験が,次代を担う子どもたちを可能性豊かな,人間性豊かな大人に育てていく原体験になると信じて,明日からも教育活動を追究していきたい。
| 1959年ソニーの創始者井深大等が始めた学校への助成活動。その歩みを紹介。 |
| 求む。夢のある計画、情熱のこもった取り組み。応募要項はこちら。 |
| これまでの論文から、優れた実践・計画を紹介。日々の授業・活動のヒントに。 |
| 最優秀校の実践発表の場。開催予定・過去の内容紹介はこちら。 |