公益財団法人 ソニー教育財団    
ソニー子ども科学教育プログラム「科学が好きな子どもを育てる」

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2010年度 優秀校(2) 論文概要

※概要文は各学校によるものです。


刈谷市立富士松中学校(野々山里美校長)
【研究テーマ】
科学が好きな生徒を育てる富士中プロジェクトVI

私たちは「主体性」「創造性」「感性」を兼ね備えた「科学が好きな生徒」を育てるために次のような手だてを立て実践を行う。

  1. 自然のしくみを解き明かす主体性をもった生徒にするために
    1. 「おや、不思議だ、なぜだろう」という強い問題意識をもたせる
    2. 仲間と関わり合う中で考えを高める場を設定する
  2. 自然の不思議を解決する創造性や、学んだことをもとによりよい生活を送ろうとする創造性をもった生徒にするために
    1. 基礎的・基本的な内容の定着を図る
    2. 科学を学ぶ意義・科学の有用性を実感させる
    3. 発想法・思考法・ライフスキルの訓練を行う
  3. 自然に対する鋭い感性と、自然環境や科学技術に関しての正しい判断力を身につけた生徒にするために
    1. 本物との出会いをさせる
    2. 自然の価値に触れて、心が揺れ動いたところで思いを披れきし合わせる
    3. 自然環境や科学技術の在り方を考えさせる学習〜サイエンスモラル学習〜の時間を作る
  4. 人材育成への取り組み-科学が好きな先生を育てる
    −科学が好きな先生を育てる−
    1. 授業研究会の実施、理科授業補助員の活用
      −愛知教育大学との連携−
    2. 富士松学区授業研修会の実施
      −学区の小・中学校の先生との連携−

そして、これらを理科授業を中心とした教育活動の中でさらに具現化した手だてを講じることにより、目指す生徒像に迫ろうと考えている。

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西尾市立鶴城中学校(杉浦志郎校長)
【研究テーマ】
“科学する”おもしろさを実感できる授業づくり-小グループによる探究活動の実践を通して-

昨年度に引き続き、「魅力ある教材や単元の工夫」と、全教科における「小グループ活動」を手だてとして、“科学する”おもしろさを実感できる理科の授業実践に取り組みました。“科学する”とは、自分の問題意識をもち、観察・実験などを通して探究する活動を指します。この主体的な探究活動に仲間とともに取り組むことを通して、科学の本質的なおもしろさを実感し、科学的思考力を高めることができると考えます。
2011年度は、小グループ活動で育った学級の在り方として、小グループ・2人組・学級全体など、どの学習形態でも互いに高め合う活動が成立する集団をめざし、研究を発展させる計画を立てました。

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和歌山市立新南小学校(本多加江子校長)
【研究テーマ】
科学が好きな子どもの育成プロジェクト〜「見る」から「観る」へ、発見する喜びを味わおう〜

新南小学校は国語科の研究校として、「いつも心にわくわくを」をテーマとした学習指導に取り組んできた。しかし、理科については、好きだが苦手という子もいる。そのような子ども達について、身の回りの事象に気づく「観る力」を養うことで、科学がわかりやすく、より興味あるものになっていくと考え、次の3点を中心にプロジェクトを立ち上げた。

  1. 子どもの関心を引き出す授業の工夫
  2. 子ども要求に応えられる教師のレベルアップ
  3. 様々な科学事象に接する科学体験コーナーの設置
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江田島市立三高小学校(宮川恭子校長)
【研究テーマ】
科学で育つ 島の子 −地域の環境から学ぶ『三高っ子』−

本校では、めざす子どもに迫るための仮説を「地域の自然や身近な自然の事象を素材として、子ども一人一人が、自然の美しさや不思議さに感動し、自ら考え、自分の考えを整理しながら他者とかかわったり、試行錯誤を繰り返しながら、継続的・発展的に問題解決に取り組むことができるようにすることで科学が好きな子どもを育てることができるであろう。」とし、3本の柱を立て取り組むこととした。また、「科学が好きな子ども」になるために3つの手だてを通してめざす子どもに向かっていく。

  1. 実感から論理へ、論理的思考力を育てる『わくわく理科・生活科』★手だて1
    1. 学びにつながるスキャフォールディング
    2. 論理を明確にした教師の支援
    3. 感性を引き出す見取り表の作成
    4. 論理的思考を助ける図・表・グラフ・ワークシートの活用
  2. 感性を育てる『チャレンジ!科学研究』★手だて2
    1. どきどきサイエンス
    2. 知的好奇心や探究心を育成する「里海学習」
    3. おもしろ科学研究コーナー
    4. じっくり科学研究
  3. 学びを支える取組 自他を大切にできる児童を育てる「人間力」★手だて3
    1. ア.地域の教育力の活用
    2. イ.学びをつなぐ、話す・聴く力の育成
    3. ウ.各教科・道徳・総合的学習の時間を横断的に

3つの柱とそれぞれの手だてを行うことで、子ども達がより興味・関心を持ち、「あれ、どうして?」「なぜ?調べてみたい」など感動したり、より深く考えていこうと自発的に動きだす。
2011年度も科学が好きな子どもを育てるために、今年度の成果と課題を分析しながら、より具体的な手だてを加えて行っていく。今年度の3本の柱を中心に、併せて「理科・生活科で育成する人間性」も研究していく。これらを通して、三高小学校が考える「科学が好きな子ども」になるための研究をしていきたいと考えている。

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阿南市立中野島小学校(宮本和宏校長)
【研究テーマ】
「科学が好きな子を育てる」〜ひとり一人の科学を見つめて〜

必要性を感じたとき、それを支える環境の支援や思考の交流を深める言語活動の充実があればそれらに支えられ、追究の喜び、獲得の喜び、心の成長の喜びを感じることができる。解決する喜びにつながる必要性を3つの場合にわけて考えた。

  1. ア. 追究の喜び 問題解決の過程において活動することそのものに感じる必要性
  2. イ.獲得の喜び 問題解決することにより得た物に感じる必要性
  3. ウ.心の成長の喜び 友達と協力しながら問題を解決することなど、問題解決する中で人間性を高めていかなければならないと感じる必要性

それらの喜びは科学を追究することの喜びとなり、さらなる課題の発見の意欲を高める。その繰り返しにより、自己存在感を得ることができ、科学を追究することの価値が高まり、科学が好きな子になると考える。

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国立大学法人 愛媛大学教育学部附属小学校(太田佳光校長)
【研究テーマ】
科学を築き、磨き、楽しむ子どもを育てる授業
−<人間力>を高める指導2010−

科学を築き、磨き、楽しむ子どもを育てるため、子どもの問題解決を重視して、子どもが自然に問いかける、友達と学び合う、自己と対話する指導の充実を図った。生活科・理科・総合的な学習の時間の実践を通して、他教科等や実生活との関連的な指導が子どもの主体的な問題解決を活性化させていることが見えてきた。そこで、次年度は、未来を拓く授業の創造という研究主題を設定し、子どもの創造性と感性に着目して言葉を大切にした指導、エネルギー環境教育の充実に取り組んでいこうと考えた。

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宮崎市立本郷小学校(西野透校長)
【研究テーマ】
「科学が好きな子どもを育てる」〜子どもの「見たい、知りたい、分かりたい」をかき立てる理科学習をめざして〜

本郷小学校では、科学の好きな子どもを「日常の会話の中で科学を話題にできる子ども」「実験・観察を楽しむ子ども」「考え抜いて科学の決まりを見つける子ども」の3つの姿で表し、目標とする子どもの姿に近づくように実践を行ってきた。
「日常の会話の中で科学を話題にできる子ども」については、理科授業だけではなく、普段から身の回りの自然に目を向けていろいろな疑問を持てるような環境作りを考えた。たとえば、今年度、科学委員会を設けて、全校児童を巻き込んだ活動を展開したり、理科専科の教師による科学に関する情報提供を行ったりして、科学への興味・関心を高めるよう工夫してきた。
「実験・観察を楽しむ子ども」については、全職員で協力して理科的環境を整えるとともに、学年を中心に教材研究する時間をとり、子どもがさまざまなアプローチで問題を解決できるように複数の方法で実験・観察ができるようにした。
「考え抜いて科学のきまりを見つける子ども」については、考察に視点をあて、科学的な言葉を使って説明できるように、問題解決の仕方の定着や問題解決の資質・能力を育てるための授業の工夫などに取り組んだりしてきた。
今後もこれらの取り組みを中心に、子どもの「見たい、知りたい、分かりたい」という意欲を高め、自分の手で確かめ感動することのできる学校づくりをめざしていく。

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八重山郡竹富町立 竹富小中学校(漢那憲吉校長)
【研究テーマ】
「自ら探究する子どもの育成」〜科学的な思考の過程を大切にした表現活動〜

平成11年度「人間の持つ可能の開発を目指す教育」から始まった、ソニー科学教育論文への挑戦は、今年で12年目になる。島を舞台に展開されてきた研究は、地域素材を教材化し、豊かな体験学習の積み重ねを基盤に、授業における問題解決学習の実践であった。
本年度は、「自ら探究する子どもの育成」をテーマに、身のまわりの様々な事象に自ら目を向けて「はてな?」を探究する「学びのサイクル」の学習活動をとおして、「科学が好きな子ども」を育てる教育に取り組んだ。
次年度の計画は、これまでの継続研究を基盤に、新たな「うつぐみプロジェクト2011」を構築する。小中併置校の特色を生かした9ヵ年を見通した系統的な理科の授業展開・充実を核に、「科学が好きな子ども」の新たな研究のスタートをしたい。

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