ソニーものづくり教室(年間コース)
ライントレーサー
- 指導:日野学園 技術科主任 臼田先生
ソニーエンジニアリング(株)の皆さん
- 受講者:品川区立小中一貫校日野学園
選択技術科(9年生)の皆さん
年間コースについて
ソニーエンジニアリング(株)と品川区立小中一貫校日野学園とは協同で、同校の9年生(中学校3年生)の選択技術科の生徒21名を対象に、軌跡追尾型ロボット(ライントレーサー)を教材とした一年間の教育課程による「ものづくり」の指導を行っています。
日野学園の授業開始にあたり、授業を担当される教員の方に実際にライントレーサーを作製していただき、生徒の方にとってどんな所が難しいのかをリサーチし、改善することで授業をスタートさせました。
実際の授業にはエンジニアを参加させて実際に授業進行のお手伝いをしています。
生徒たちは、この課程において、電気・メカ(外装)・ソフトの基本を学びます。
- 1学期:
- ライントレーサーの基本部分(電気回路)組み立て
- 夏休み:
- 車体形状の構想
- 2学期:
- 車体外装の製作、車体を動かすソフトウェアの作成
- 3学期:
- ソフトウェアを調整して、より速く、より正確にコースを辿る、独自のプログラムを作成。2月には、完成したライントレーサーで「グランプリ」(タイムレース)を行います。
これから紹介するのは、2008年11月27日に行われた2時限連続の授業で、生徒たちが調整したソフトウェアをライントレーサーに書きこんで、試走させたときの模様です。
この授業では、ソニーエンジニアリング(株)の菅原さん、西脇さんが生徒たちへの指導に当たりました。

菅原さんのレクチャー「コースアウトを恐れるな」
ライントレーサーには3組の発光部とセンサーが取り付けられていて、床面からの光の反射量で、床面の白黒を判別する仕組みです。床面が白いと光が反射して反射量が多くなります。反対に、床面が黒いと光が反射しにくく、反射量が少なくなります。
この床面の色(白黒)情報をソフトウェアで検出し、それに基づいて車体を動かす方向を制御することで、車体が黒いラインをたどります。
<センサーの動作原理>


速く走らせるためにセンサーの位置を変えると配線の長さが変わってしまいます。また、自分で半田付けした配線も、試行錯誤しているうちに外れてしまうことも。その都度、半田の付け直しをおこないます。
そのほか、正しく床面の白黒を検出できるようにセンサーの感度を適切に調整したり、突然動かなくなった車体を直したりと、実際のものづくりの過程を、苦労しながら、また楽しみながら体験しています。

ソフトウェアは、基本コース(簡単なトラック)なら簡単に完走できるように、最初から調整してありますが、そこから先は各生徒たちの自由発想。センサーでラインを検出した結果を使って、どのようにモーターをコントロールしたらよいかが、速く走らせるための肝です。
2月におこなわれるグランプリのコースは、基本コースよりもずっと難しく、長い直線があり連続した急カーブありの難コース。このコースをなんとかコースアウトしないように走らせようと、生徒たちは考えて、ソフトウェアを変えては実際に走らせていました 。
今回の体験を通じて、自分で作ったソフトウェアを書き込んで、自分で作った電気回路や車のボディが思ったとおりに動く楽しさ、喜びを体験してくれることを期待しています。



