子どもたちの未来を守ろう!

海童保育園(佐賀県鹿島市)

子どもたちの未来を考慮しながら、「命を守る」ということをテーマに実践した。

実践1 割り箸リサイクル(物の大切さを体感する)

実践1 割り箸リサイクル

(1) 『森と木について』説明を聞く<手作り教材を使って>
森は人間に必要な「水・空気・土」を作る工場である。砂漠ではこの3つを作り出すことが出来ないために、人間も動植物も生きていくことが難しいことを知る。

(2) 割り箸3膳でA4版の紙が1枚できることを知る。
割り箸がゴミではなく“資源”であり、製紙工場で再生紙に生まれ変わることを知る。

(3) 紙やトイレットペーパーを大切に使うことで、多くの森が守られることを知る。

(4) 保護者の協力を得て、割り箸回収をする。
たくさんの割り箸が集まる。飲食店では大量の割り箸が使われ、ゴミとして処分されているということを知る。
多くの飲食店で箸を使えば、多くの森が守られることを感じる。

札幌市の「北日商事」に郵送し(→ボランティアで王子製紙に運んでいただく)再生紙ができる。
子どもたちの環境保全活動に感動していただいたことでできた友好関係により、札幌市を訪問し、幼少時の環境教育の重要性についての勉強会も実施した。
*現在は佐賀県佐賀市にある王子製紙に運んでいます。

実践2 打ち水大作戦(自然の不思議を体感)<佐賀県環境サポーター4名のご協力を得る>

実践2 打ち水大作戦

【準備するもの(園児70名分)】
・ロープ(風鈴をつるす) ・風鈴50個 ・ビニールプール(3個)
・バケツ3個 ・竹筒70個(節ごとに切り、切り口にやすりをかける)
・温度計3個 ・打ち水温度(インターネットでダウンロード可能)

(1) 温度計の温度を見る。

(2) 竹筒でビニールプールから水を汲み、園庭いっぱい駆け回って水を撒く。
上昇気流が起こって風が吹き始め、一斉に風鈴が鳴り始める。子どもたちは驚く。

(3) 打ち水が終る。温度計を見る。
温度が2度下がっている。午後からも快適に過ごせることを体感する。

実践3 食育に関する取り組み

(1) 稲作体験
佐賀県庁主催の“食と農”絆づくりプロジェクトに参加し、5歳児が稲作を体験する。
田植え → 稲や稲穂の生長の観察(スケッチ)→ 案山子の設置 → 収穫 → 藁でしめ縄作り

(2) 玄米菜食を提供(国産・地元産)
19年度佐賀県食育賞を受賞後、食育推進園としての役割を果たし、園内の菜園では、玉葱、ジャガイモ、ハーブ
などを栽培する。

<「マクロビオティック」を給食やおやつに取り入れる>
マクロビオティック (Macrobiotic) とは、長寿法を意味する。
第二次世界大戦前後に桜沢如一が、自ら考案した食生活法や食事療法の名称として広めたことから、現在ではこの意味で用いられることがほとんどである。食生活法は欧米でも普及している。日本古来の食事のように、玄米を主食、野菜や漬物や乾物などを副食とすることを基本とし、独自の陰陽論を元に食材や調理法のバランスを考える食事法である。現在では桜沢如一の説を土台として、さまざまな分派が存在する。

実践4 ゴミ拾いウォーキング

 毎月1回、徒歩30分圏内を5歳児・4歳児中心に実施する。最近では町内のゴミの量が少なくなった。
  子どもたちはゲーム感覚でゴミ拾いを楽しみ、その他3R活動<Reduce(リデュース:減らす)Reuse(リユース:再び使う)Recycle(リサイクル:再資源化)>の中で「ゴミは資源であること」を学習している。
 保護者の声:「ゴミの分別を一緒にするようになりました」


みどころ

 「割り箸」「水」「お米」「ゴミ」など、幼児でも身近にイメージできるものにかかわる体験を通して、テーマに迫っています。日常の生活からは興味が向きにくく分かりにくい環境問題につながる取り組みですが、具体的な体験をすることで、自分たちを取り巻く環境や自分たちの生活・健康に関することに思いを巡らせたり、活動の意義を幼児なりに理解し関心をもって意欲的に活動したりしています。