Vol.91

皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

テーマ

「愛情・生きる喜び・成長」


今年ソニー教育財団は50周年を迎えます。改めて皆様のご厚情ご指導、ご協力に心より感謝申し上げます。
幼児教育支援プログラムでは発足当初2002年度に実施いたしました調査の変動や保育の実態を探るために、
「保育に関する意識調査」を、今年度、再度実施いたしました。ご協力ありがとうございました。


ここから見える

応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。

赤ちゃん
 みくに稚園(千葉県柏市) みくに稚園(千葉県柏市)

 赤ちゃんの世話をする疑似体験の様子から、「赤ちゃんのことをもっと知りたい。かかわりたい」という子どもの思いを感じ取った保育者は…

モンシロチョウの赤ちゃんだって、
人間と一緒!
品川区立 荏原西保育園(東京都) 品川区立 荏原西保育園(東京都)

 大事に育てている二十日大根の葉の穴を見付け、それはモンシロチョウの幼虫が食べてできた穴だと分かりましたが…

赤ちゃん!!

 お家ごっこで見られる赤ちゃん役の子どもの動きや赤ちゃんにかかわる他の役の子の様子から、子どもの「赤ちゃん」に対するイメージが見えてきます。その漠然としたイメージやごっこ遊びではなく、本当に赤ちゃんにかかわることで、子どもなりに「愛情」をもち、自分たちの「成長」を感じていることが伝わる姿が引き出されます。今回の事例は、そうした経験から「自分たちは何をしたらよいのか」を考え、相手のために進んで行動することの「喜び」を味わえたであろう実践をご紹介いたします。

ことばのたね


応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。

どのくらい大きいのかな?
重くて、びっくりした

 豊橋名産の天伯スイカを栽培しているビニールハウスは、子どもたちが楽しみにしている園外保育コースの一つです。収穫時期になり、いつにも増して興味津々で散歩に出かけたので「スイカがないよ」「どうしたのかな?」「売っていたよ」と、気付きました。時期が来ると収穫され、その後どうなるのか考える機会になりました。
 そして、スイカをおやつにしました。
 「わ〜、大きい」「どのくらい大きいのかな?」「スイカの重さを量ろう」「大きさを測ろう」「メジャーで測ろう」と言い、測ってみるとスイカの回り80cm、重さは9.5kgでした。
 「スイカとみんなと、どっちが大きいかな?」と保育者が尋ねると、子どもたちは「どっちが大きいか分からないよ」と言い、「じゃあ、スイカと同じぐらいの子どもっているのかな?」と考えました。

 「スイカの重さ9.5kg」を思い浮かべながら、保育園にいる0歳の子、1歳の子と、順に考えていると…。
 「Aちゃんと一緒くらいだよ!」と気が付きました。
 スイカと同じ重さの子がいることを知り、「抱きたい!!」ということになり、1歳児の子どもたちの所へ行きました。
 「重いね」「軽い軽い」「ずっしりしているね」「重くて、ビックリした」などと、感じたことを言いながら、1歳の子どもたちとのかかわりを楽しみました。
 小さな子どもを抱いた嬉しさが、伝わってきました。

5歳児   円通寺保育園(愛知県豊橋市)

えぴそーど


現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードを2つご紹介します。

誕生会/北陵幼稚園(島根県簸川郡)

北陵幼稚園(島根県簸川郡)

 毎月の誕生会は子どもたちにとって、とても心地よいものです。自分が生まれたという実感をもつことができ、みんなから注目をされ、「おめでとう」という言葉をかけてもらえる最も貴重な行事です。
 私たちは、この誕生会のあり方について今年度は考えを新たにし、誕生児の家族・母親を交えての誕生会にしていきたいと考えました。子どもが生まれた時の状況や、名前の由来、どんな子どもに育って欲しいかについて、保護者から改めて話を聞くことで、“親から愛されている”という実感をもってほしいと思ったのです。子ども自身が命を大切に考え、自分自身を愛せることにつながっていくように願ったのです。誕生会の終わりには必ず抱きしめて「愛してるよ」というメッセージをみんなの前で表現してもらうことにしました。4歳児の誕生会の一場面をご紹介いたします。
北陵幼稚園(島根県簸川郡) A児のご両親に、保育者から「Aちゃんが生まれた時、お父さんお母さんはどんな気持ちでしたか?」と最初の質問をしました。
 すると「私は、待って待って待って生まれてきたAちゃんと初めて出会って、嬉しくて嬉しくて・・」とお母さんの目からは大粒の涙が溢れてきました。そして、「この写真はAちゃんがお腹にいた時のものです。みなさん見えますか?みんなも赤ちゃんの時はこの写真と一緒です」と示されたエコー写真を、子どもたちは食い入るように見入っていました。
北陵幼稚園(島根県簸川郡) 名前の由来はお父さんが話をされました。子どもの将来についての「優しくて、元気で、温かい人になって欲しいです」という言葉にも、子どもたちはしっかり耳を傾けていました。保育者もこの誰もが願う気持ちに共感し、保護者の熱い思いだと受け止めました。
 そして、母親からしっかりと抱きしめられた子どもは、素晴らしい表情でした。

にんじゃ認定式/品川区立西大井保育園(東京都品川区)

 1年間コツコツと忍術の修行(運動プログラム)をし、大技をマスターした5歳児は「立派な忍者」と認められます。1年間の成果が詰まった“がんばりひょう”と“認定証”を園長先生からいただくとともに、年下の友達の前で術を披露しました。2〜4歳の子どもたちは、「かっこいいなぁ」と思わず声に出してしまうほどでした。憧れの表情を見せた子どももいましたが、「(自分も)できるようになりたい」と更にやる気が出た子どももいました。

品川区立西大井保育園(東京都品川区)品川区立西大井保育園(東京都品川区)品川区立西大井保育園(東京都品川区)
エピソードをご紹介ください
貴園のエピソードをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーに掲載いたします。
ご連絡はメールフォームまたは電話(03-3442-1005)にて受け付けています。

"見えた!?科学する心"は、次回は2月16日(月)に更新です。
テーマは【交流活動(小・中学校)】〜嬉しいな〜です。

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