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応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。

カブトムシの飼育を通して 呉市奥内保育所(広島県) 呉市奥内保育所(広島県)

カブトムシの飼育を通して、カブトムシの死を知り様々な感情を味わい、思いをもちます。地域性も伝わる事例です。

クワガタムシのひーちゃんの死 神理幼稚園(福岡県北九州市) 神理幼稚園(福岡県北九州市)

飼育物の死に直面する4歳児の事例です。子どもたちの思いや話し合いから、時を逃してはいけない貴重な体験が伝わります。

飼いたい

 生き物が好きな子はもちろん、苦手な思いがある子どもでも、みんなで育てている飼育物への思いは深く、かかわり方も変容していきます。また、自分たちで見つけてきた虫やクラスに届けられた生き物には親しみをもち、「飼ってみたい」「飼いたい」という思いをもって、飼育を始めることも多いと思います。
 様々な生き物とのかかわりや出来事を経験することで、子どもたちの飼育物への思い、「飼いたい」という気持ちは、どのように変容するでしょうか。今回は大切に育てている飼育物が死んでしまうという体験をする子どもたちの事例をご紹介いたします。

お知らせ
今月9月18日は論文応募の締切日です。熱心に保育に取り組まれている園の、子どもや保育者の姿が伝わる、「科学する心」が育まれた実践や計画をまとめていただき、ぜひご応募ください。
   *応募要項はこちらから
   *2007年度入選園に関する情報はこちら

ことばのたね

応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。

鹿児島国際大学附属鹿児島幼稚園 (鹿児島県鹿児島市)「頭の格好からカブトムシだ」 保護者が大きな幼虫を見つけて、幼稚園に届けてくれました。
 「わぁ、大きな虫だ」「これは、カブトムシの幼虫だよ」「大きいから、クワガタだよ」…そこで、どうしたら調べられるか考えて、みんなで飼って、観ていくことにしました。
 10日後、「茶色いサナギになってるよ」「幼虫の時より小さくなってるね」とサナギになっていることに気付きました。

 更に10日余りたって「カブトムシだ」「頭の格好からカブトムシだ」「みんなで育てよう」「何を食べるんだろう」…
成虫になっても逃がさないで「飼いたい」という思いが伝わります。

5歳児 鹿児島国際大学附属鹿児島幼稚園 (鹿児島県鹿児島市)

「幼稚園のダンゴムシより大きい」
「いっぱいおいしいもの食べているから大きいのかな」

 森の案内人である『森の探偵団』の方と一緒に、里山の自然を残している「金ヶ崎公園」へ何度も散歩に行きました。日頃園内で飼育しているダンゴムシやバッタ、カエル、トカゲなどの虫を見つけると目が輝きます。
 「幼稚園のダンゴムシより大きい」「いっぱいおいしいもの食べているから大きいのかな」「こんなにいたら、幼稚園みたい」「ダンゴムシ幼稚園だ」と、同じダンゴムシでも公園で見つけたダンゴムシと園のダンゴムシの違いに気付き、言葉が行き交います。

5歳児 明石市立錦が丘幼稚園 (兵庫県明石市)

えぴそーど

現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードを2つご紹介します。

ヤマメの放流/釜石南幼稚園(岩手県釜石市)

釜石南幼稚園(岩手県釜石市) 海、山、川などの豊かな自然に囲まれている園なので、自然の恵みを感じたり生き物に親しみ命の大切さを感じたりする体験を重ねることができます。  町内会や市の職員の方と4・5歳児が、ヤマメの赤ちゃんを近くの甲子川に放流することになりました。
 放流するためにバケツに入れる前、たくさんのヤマメの赤ちゃんが入っているタライの中で、酸素が足りなくなって死んでしまっているヤマメがいることに気付きました。子どもたちは、同じくタライという環境の中にいても、生きているヤマメと死んでいるヤマメがいる“ヤマメの赤ちゃんの現実”を目の当たりにしました。
 そして、命の大切さが強く刻み込まれました。

釜石南幼稚園(岩手県釜石市) 釜石南幼稚園(岩手県釜石市)

 「ヌルヌルしている」「小さなお魚の赤ちゃん」とバケツの中で泳ぐ姿を見たり手から伝わる感触を味わったりして、生き生きとした言葉や表情が引き出されました。また「大きくなってね」という言葉や表情からは、生きているヤマメを精一杯応援しようという気持ちが伝わってきました。

チャボ 大好き!(獣医師の中川先生から飼育を教わる)
   /武蔵野大学附属幼稚園(東京都西東京市)

武蔵野大学附属幼稚園(東京都西東京市)

 獣医師の中川先生からチャボのことを教えていただけることが分かっていて、子どもたちは嬉しそうな表情で、そして静かに会場に入ってきました。そこは、中川先生や補助にいらしている先生方により、まさに飼育物への愛情に満ちた空間になっていました。子どもたちが飼育している大事なチャボや先生が飼われているウコッケイの居る空間、先生の位置や子どもとの距離、姿勢、言葉かけの内容やトーン…など、そこからかもし出されているものから、チャボへの思いが引き出されています。
 「元気なことも大事だけれど、チャボが驚いてしまうから今は…」「チャボのお世話をするの?お世話ってどんなことをするの?」「そうそう、掃除するんだよね。チャボはご飯を食べるのも糞をするのも寝るのも同じお部屋の中なのに、お掃除できないんだよね。みんなならどうする?」という中川先生の一言一言により、子どもたちの様々な思いが自然に言葉になって出てきていました。そして、その合間に中川先生がチャボにかかわって餌をあげたり抱いてみたり、他の先生がかかわって鳴いていたチャボが静かに抱かれていたりする様子も見られました。

武蔵野大学附属幼稚園(東京都西東京市) こうして、チャボの世話の内容や大切さを知った子どもたちは、いよいよチャボを抱くことができます。こうした環境の中で安定しているチャボや子どもとの出会いは、どちらも心を許し、抱かれ抱いている“生き物への愛や信頼”を感じるシーンです。

武蔵野大学附属幼稚園(東京都西東京市) その後、子どもたちから中川先生への質問が出されました。次々に質問が出され、途切れることはありません。質問の時間が終わり、解散になっても、中川先生の前には長い列ができていました。
 この日からのチャボとの生活がどれほど豊かになるのか、子どもも保育者も期待が膨らむ飼育指導の活動になりました。

子どもたちのやりとりの詳細はここをクリックするとご覧いただけます
<全国学校飼育動物研究会 http://www.vets.ne.jp/~school/pets/siikukenkyukai.htm

エピソードをご紹介ください
貴園のエピソードをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーに掲載いたします。
ご連絡はメールフォームまたは電話(03-3442-1005)にて受け付けています。

"見えた!?科学する心"は、次回は9月16日(火)に更新です。
テーマは【元気な体】〜いい気持ち〜です。

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