見えた!?科学する心

皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

Vol.69
テーマ

感動する

ここから見える 応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
タンポポって面白い! 染めてみよう
緑丘保育園(愛知県)
緑丘保育園(愛知県)
「タンポポの綿毛って、だんだんできていくんだ」
と気付き、綿毛つくりに挑戦したことをきっかけにして…
南大井保育園(東京都)
南大井保育園(東京都)
タマネギの皮で布を染めることができると分かり、絞り染めに挑戦!
やってみると匂いや色など感じるだけでなく発見が…

遊ぶ喜び、学ぶ喜びを味わう感動体験

 子どもたちは多くの感動体験を積み重ね、自分たちの成長を実感できる頃になりました。進学や進級が近くなって今までの園生活を振り返り、「○○遊びをして楽しかった」と話す場面が見られると思います。
 子どもなりに思いや目的を達成でき満足感を味わうことができたり、大きく心を動かされたりした感動体験は、「楽しかった」という喜びだけでなく、「〜ができた」「〜が分かった」「〜がすごかった」など体験した内容も思い出し話題にすることができます。また、進級したら「○○をやってみたい」と、新たな期待やめあてをもって話す姿も見られます。こうして大きく振り返り、感動体験を再び共有することで、子どもたちや保育者とのつながりを実感でき、多くを学び体験し「大きくなった」喜びも実感できます。

実践事例集は http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/ へ
ことばのたね 応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。
「どのザリガニを一緒に入れようか」
富士松南幼稚園(愛知県刈谷市)
「水が泥んこになっちゃった。どうしよう?」「砂を少しにして、何回も水を入れ替えると、きれいになるよ」
富士松南幼稚園(愛知県刈谷市)

 ヨウシュヤマゴボウの実を使って、ジュースやさんごっこをしていた子どもたちと、「この汁で服など染まる」話をしたことをきっかけに、絞り染めをすることになりました。色水を作る・布を絞る・煮詰める・乾かす・絞りをはずすという、それぞれの作業の場所を分かりやすく設定して進めました。
 きれいに染まるように濃い色を作ったり、「どんなもようになるかな」と話しながら、ドングリや割り箸などいろいろな材料で布を絞ったりして、いよいよ煮詰めます。「なんか匂うね」「おいもみたい」「煮るとドングリどうなっちゃうかな」とやりとりをしながら待ちました。
 そして、乾いた布の絞りを取る時は、「やっぱり丸い模様になった」「この白いところが輪ゴムがあったところだね。大当たりだね」などと言い、はずしながらできている模様を楽しんだり、見せ合ったりしていました。「煮てもドングリなくならなかった」「割り箸は赤いけど、輪ゴムは赤くない」と、絞りに使った材料の色や様子にも興味をもって、気付いたことや疑問を話していました。服ができるほどの大きな布を染め上げた感動体験は、身近な草の実で染色できること、染まる物染まらない物があることといった発見や疑問を楽しむやりとりにより、学ぶ喜びを味わう体験にも結びつきました。

[注:葉や根は猛毒です。取り扱いには注意をしましょう]

えぴそーど 現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードを3つご紹介します。

あけぼのの四季/幸田あけぼの第一幼稚園(愛知県額田郡)

幸田あけぼの第一幼稚園(愛知県額田郡)

 本園は三方を畑と田と竹藪・木立に囲まれ、季節毎に小動物に囲まれていると言えます。ダンゴムシ、オタマジャクシからカメやカブトムシ、ザリガニなど何でも身近にいます。スズメ、カラス、ムクドリは飛来し、ツバメは営巣にやってきます。子どもたちは家の近くで採取した昆虫などを園に持ち込み、ホタルも加わり、メダカも入り、テラスは動物園となります。半年前までは泣き虫だった男児が図鑑を広げて自慢げに得意げに話します。昨年の夏はセミの殻に触れなかった女児が大きなカエルを手づかみにします。ビニール袋をふくらませ、見事にハエを生け捕りにしてカエルの餌にする年長さん。先輩を見て覚えたのです。園で飼育しているうさぎの餌は園の給食の野菜の切れ端や花壇で栽培している野菜を与えています。子どもたちの大切な係活動であり、観察です。
幸田あけぼの第一幼稚園(愛知県額田郡) 暑い日、寒い日、雨の日、カラスが餌を横取りに進入する時、動物が死んだ時、うさぎが生まれた時、子どもたちが逐一報告に来ます。うさぎの成長を見守る子どもたちも確実に成長していきます。
 動物との関わりを通して、動物の観察を通して、子どもたちは「命の科学」を学び取っています。

しめ縄作り/岡崎市城北保育園(愛知県岡崎市)

岡崎市城北保育園(愛知県岡崎市) 今年、1年を通して稲作りに試みました。もみまきから始まり、苗さし、稲刈り、もみすりまで収穫をして獲れたお米でおにぎりパーティを行い、おいしく食べることが出来ました。
 そして、お米ができたことを感謝し、そのわらを使って正月のしめ縄飾りに挑戦しました。
 「どうやって作るんだろう。できるかなぁ」「稲で作るなんて知らなかったぁ」と言う子どもたち。保育士に教えてもらいながら、縄をねじり結びました。「けっこう固いなぁ」「とっても力がいるんだね」と言ったり、「見て見て!こんなに固くできたよ!」編んだ縄をお互い見せ合ったりしていました。
岡崎市城北保育園(愛知県岡崎市) 最後に、子どもたちが散歩に行って拾ってきたマツボックリや、マツバ、ナンテンを、シルバーや赤、白の色を塗ったり赤白の紙を切ったりして、出来たしめ縄に飾り付けました。
 自分で作ったことで、愛着が湧いてる様で、大事そうに持ち帰りました。お家の方は、家族の幸せと健康を願って玄関に飾ったという報告を受けました。
 一年間を通じて体験した稲作りも、しめ縄作りで締めくくることができ、子どもたちの心に達成した喜びを感じさせることができました。

ここをクリックすると詳細をご覧いただけます

小正月あそび…みず木だんごつくり/釜石南幼稚園(岩手県釜石市)

釜石南幼稚園(岩手県釜石市) 冬休み明け、一つ目の行事に旧正月を祝う「小正月あそび」という行事があります。米粉のおだんごを、願い事を唱えながらきれいに丸めていきます。米粉には、黄色や赤などの食紅を入れ、色とりどりのだんごになります。普段だんごをこねる経験が少ないので、こねながら「あったかいね」「いいにおい」「やわらかいね」と新鮮な手触りに喜ぶ声が聞かれました。
 茹で上がったおだんごは、こねていた時よりさらに色の鮮やかさが増します。それを一人ひとりみず木に飾っていきます。
 みず木には子どもの作ったおだんごの他に、りんごやみかん等をつるします。
 おだんごなどをきれいに飾られたみず木は、色とりどりの花が咲いたかのように、玄関を美しく彩ってくれます。この時期、子どもたちは毎朝登園を楽しみにしています。

釜石南幼稚園(岩手県釜石市)釜石南幼稚園(岩手県釜石市)

※ 先生方の子どもたちへの願い

  • 「優しい心」の持ち主になってね
  • 風邪をひかず元気モリモリですごしてね
  • 思いやりのある子になってね

※ 子どもたちの願い

  • スペースシャトルに乗ってみたい
  • アイドルになりたい  …等

参考…
釜石地方の「みず木だんごつくり」は、古くから小正月の行事として伝承されており、農家は作物の豊作を願い、また、感謝し、漁師は大漁を願い、感謝をこめながら、きれいに飾ったみず木の下で宴会(さかもり)をして家庭や親戚の絆を深めていったと古老から聞いています。
幼稚園では、この大切な昔からの行事を子どもたちに伝承していきたいと考え、幼稚園開園以来30年毎年続けている行事の一つです。

エピソードをご紹介ください
 

貴園のエピソードをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーに掲載いたします。

ご連絡はメールフォームまたは電話(03-3442-1005)にて受け付けています。

 
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"見えた!?科学する心"は、次回は3月17日(月)に更新です。テーマは【プランをもつ】〜保育プランから伝わる豊かな体験〜です。

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