見えた!?科学する心

皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

Vol.65
テーマ

納得する

ここから見える 応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
一輪車のパンク ぼくの大きさ
ひがし保育園(秋田県)
ひがし保育園(秋田県)
連日楽しんでいる一輪車。
空気が抜けたりパンクをしたりすると乗れません。
直してもらう様子にも興味津々…
奥の池幼稚園(兵庫県)
奥の池幼稚園(兵庫県)
中学生のお兄さんと遊んで、
天井に手がとどきそうになりました。
その後、先生や自分たちの背の高さが気になり…

体験し 思いを表し 納得する

 新しい年を迎え、園ではいろいろなお正月遊びを楽しむ姿が見られることでしょう。コマ回し、凧あげ、カルタや福笑いなど、多くの遊びに「科学する心」が育まれる場面が見られます。現在、日本の伝統的な文化のよさを感じ、伝承遊びをじっくりと楽しめるのは、幼児期に絞られてきています。学校教育や地域の催しで取り上げるところも多くなってきていますが、教育時間が限られていたりその場限りであったりして、園で楽しんだり遊びを追求したりするようにはいきません。伝承遊びのような素朴な遊びや日常的な体験の中で、思いや考えを表して行動し、「○○なんだ」と納得する姿を捉えた事例をご紹介いたします。

実践事例集は http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/ へ
ことばのたね 応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。
刈谷市立富士松北幼稚園(愛知県)
刈谷市立富士松北幼稚園(愛知県)

 B児は、摩り下ろし機で摩り下ろして細かくなった固形の石鹸とほんの少しの水を透明のボールに入れて、泡立て器でかき混ぜて遊んでいました。
 しばらくすると泡が何倍にも膨れ上がったボールを持ち上げ、「重くない」「重くないよ。軽いよ」と言い、感動しました。教師は「どれどれ」とボールを持ってみて「本当だね。もっと重いかと思った」と言うと、ちょっと得意気に笑いました。
 それを見ていたC児は、B児の透き通ったボールの底に水らしきものがあることに気付き、「見て、水みたいなのがあるよ」B児「本当だ。C君のは?」C児も自分のボールを持ち上げ「あるよ。僕のは、たくさんある」と重さに気付いたり、ボールを横から見てどうなっているのか友達と見たりしていました。
 石鹸と水をボールの中でかき混ぜ、泡を作るという遊びの中で、幼児は「泡は、量が増えても重くならない」と気付いたことを教師と共有したり、「表面は泡ばかりだけど横から見ると違うね」「僕のと友達のとでは下にたまっているものの量が少し違う」と友達と見比べたりしています。
 教師や友達に「本当だね」と言ってもらったり、実際に自分のもので確かめようとしてくれたりするこうした姿から、友達や先生の共感を得たり、一緒に見て違いに気付けたりすることができる場になっていることが分かります。こうした場では、気付きや発見を表現し、友達と共有して、互いにもっとやってみようという意欲やさらなる気付きにつながります。

えぴそーど 現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードを2つご紹介します。

ユリカモメを見に行こう/京都市立開智幼稚園(京都府京都市)

京都市立開智幼稚園(京都府京都市)

 鴨川お散歩の中でも、子どもたちにとって一番楽しい1月の「ユリカモメ見学」。3、4、5歳児みんなで行きます。
 今では、冬の風物詩になっている鴨川のユリカモメです。子どもたちはパン屑をもって意気揚々と出かけます。野鳥を観察するためと考えていましたが、餌を与えても良いものか悩み、次回は、餌を持たせずに鴨川に行こうと考えています。

豊かに感じ、自ら学び、共に考えを深める
         /新宿区立戸塚第二幼稚園(東京都新宿区)

 理数大好きモデル地域事業として「理科・生活科・飼育栽培活動」を中心にして、戸塚第二小学校と一緒に研究をして連携を深め、保育を展開しています。
 ジャガイモの栽培活動では、4歳の3月に5年生と一緒に苗植えをしました。苗植えのかかわりばかりでなく、その間に膝に乗せてもらったり話しかけてもらったりすることで可愛がってもらう心地よさを感じたことがジャガイモへの愛情につながり、5歳児に進級してからも時々畑に出かけ、水やりをしたり昆虫に興味をもったり成長の様子に気付いて話題にしたりする姿が見られました。
 7月になりいよいよ収穫!「苗植えを一緒にした5歳児を覚えている」という6年生のリードで収穫と再会を楽しむことができました。みんなで収穫したジャガイモをじっくり見たり触ったりして、「ふかふかしてる」「でこぼこしていて石みたい」「緑色のがある」など色・形・感触など話すばかりでなく、大きさに分けたり数えたり気付いたことを言い合う姿も自然に出て、じっくりと愛情をもってかかわっていることが伝わってきました。特に、クラスの名前を使って大きさ別に分ける場面では、大切なジャガイモを自分たちの生活と重ね合わせて考え、イメージしながら分類する姿が見られました。
 その後、6年生から「ジャガイモの会食」に招待され、また、自分たちも小さな組の子どもたちを「ジャガイモパーティー」に招待し、喜びから充実感・満足感を味わう体験を重ねました。
 こうして、子どもたちは心に残ったことをお礼状にして、ことばと共に6年生に渡しました。

新宿区立戸塚第二幼稚園(東京都新宿区) 新宿区立戸塚第二幼稚園(東京都新宿区) 新宿区立戸塚第二幼稚園(東京都新宿区)

このように実践を重ねた成果をまとめ、
「豊かに感じ、自ら学び、共に考えを深める子どもの育成〜理科・生活科・飼育栽培活動〜」
を主題にした研究発表会を行います。
<2月15日(金)12:00〜16:30>

エピソードをご紹介ください
 

貴園のエピソードをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーに掲載いたします。

ご連絡はメールフォームまたは電話(03-3442-1005)にて受け付けています。

 
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"見えた!?科学する心"は、次回は1月21日(月)に更新です。テーマは【保護者との関わり】〜お父さんとのかかわり〜です。

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