見えた!?科学する心

皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

Vol.56
テーマ

どうして?

ここから見える 応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
畑の洋服? 種ってすごいな!
品川区立荏原西保育園(東京都)
品川区立荏原西保育園(東京都)
雑草を抜き、肥料を混ぜて耕し
「うね」を作って…畑に洋服…?
ふたば幼稚園(福岡県)
ふたば幼稚園(福岡県)
生ゴミを堆肥にしているのに、
そこから植物の芽が育った!?どうして?

思議さや発見が楽しめる栽培活動

 毎年繰り返されている栽培活動や園の取り組みは、幼児なりに期待や見通し、目標などになります。しかし、「なぜそうした環境を設定し活動を展開するのか」という意図や保育者の願いが漠然としていると、子どもたちの心の動きも取り組みも淡々と流れ、興味も気付きも薄れてしまいます。今回は、物言わず動きもない植物ですが、気持ちを寄せて意欲的にかかわることで、日々刻々と変容したり思いや予想と違う状況になることに気付いたりして、不思議や発見を楽しんだ栽培活動をご紹介いたします。

実践事例集は http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/ へ
神戸市奥の池幼稚園の実践発表会が行われました(8/23)。
会津若葉幼稚園で実践発表会が行われます(9/1)。
野外保育 森の子(9/11)・出雲市立乙立幼稚園(9/28)で実践提案研究会が行われます。
ことばのたね 応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。
みどり丘幼稚園(大阪府)

みどり丘幼稚園(大阪府)

 4歳児が円になってわらべ歌遊びをしている時、「あれ、もう一人ぼくがいる」「ぼくたちが動くと、この影も動くね!」と、影のことが話題になりました。年長さん(5歳児)が天気を調べていたり、朝の会で教えてくれたりすることに興味をもっていて、「太陽」に視線が向く子どももいます。
 早速「豆移し」で使った箸が保育室にあることを思い出して、持って来て影を作る子どもたちがいます。そこで、保育者も一緒になって、影調べを続けました。
 すると、「見て見て!朝は長かったのに、昼は短いよ…」と気が付いたことをきっかけに、「さっきより短くなったなぁ?」「先生、太陽さんがしゃがんだみたいだね」と不思議な思いや感じたことが言葉になりました。思わぬ発見をして、「どうも、影と太陽は関係があるらしい…」と幼児なりに自分たちで考えたり思いをめぐらしたりして引き出された言葉です。

えぴそーど 現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードを2つご紹介します。

菜を育てて/由宇保育園(山口県岩国市)

三島市立沢地幼稚園(静岡県三島市)

 5歳児の子どもたちが、ナス、ピーマン、トマトを栽培しました。「みる、におう、さわる、たべる」経験を大切にしながら活動を進め、夏の終わりに「一番ビックリしたこと」を話し合いました。
「ナスビの花・葉っぱは他のより一番大きかった」「ピーマンの種は白くて、中にたくさん付いててビックリした」「ピーマンの種がペチャンコだった」「ナスビやトマトの花が枯れたら実が出てきてビックリしたよ」「(ナスの)葉っぱが服にくっついたのがビックリした」「葉っぱがザラザラしていて“毛”が付いているのにビックリした」「ナスやトマトの花が、お星様みたいな形をしていた」「なすの黒いところををむく(めくる)と、赤ちゃんが入ってた。バナナみたいだった」「ピーマンを切ると穴が開いていて、種がたくさん付いているのでビックリした」と、子どもたちのたくさんの思いがでてきて、盛り上がりました。


  毎日の水やりやお世話など自分たちで育てていく中で、花が咲いたり実がなったりした時の嬉しさ、葉っぱが大きくなったり茎が伸びたりする驚き、枯れてしまった時の悲しみ、こうしたその時々のいろいろなことを体験できたのだろうと思いました。
 これからも、野菜にも命があること、すぐ食べられるのではなく手間ひまかけて野菜になり、初めて口にできることを分かってくれたら…と思いました。そして、野菜の栽培を通して、食べ物の大切さ、命の大切さを感じ行動できる「心」を育めたら嬉しいな…。

店街に「砂、土、麦の大発見屋さん」をオープンしました!!
           /出雲市立中央保育所・幼稚園(島根県出雲市)から

 平成19年7月14日(土)に、中央保育所・幼稚園の夏の恒例行事『夏祭り』を保護者会(虹の会)主催で開催しました。今年は、中央保育所・幼稚園の活動の様子をより広く地域の方に見ていただきたいという願いから、近くの扇町商店街の『アーケード市』と合わせて、行いました。
 オープニングパレードに引き続き、各クラスごとの園児の発表を見てもらい、その後、年長(5歳児)ぶどう組は、1学期に取り組んできた活動をお店にして『砂・土・麦の大発見屋さん』を開店しました。
 商品は、『砂時計』『粘土のハンコ』『(麦わらの)わら半紙』。お店の隣にチケット屋さんを開き(置き)、そこで、ほしい商品のチケットをもらいます。そして、そのチケットを持って『砂・土・麦の大発見屋さん』に行くと、商品を選び、買うことができるようにしました。
 お店の人の目印は、泥染めをして作ったバッジをつけました。

『お客さんきてくれるかな?』とどきどきしながら開店しました。
「いらっしゃいませ」「砂時計はいかがですか??」と、呼びかけるかかけないうちから、次々とお客さんが来てくれました。
「どうやって、砂に色をつけたの?」「どうするとこんなにさらさらの砂になるの?」と言うお客さんとのやりとりも、自分たちが考えて工夫しながら作った品物だから、自信を持って答えることができました。

 あっという間に、商品は売り切れて、「完売御礼」となりました。

 地域の人には、「アーケード市がにぎやかにになってよかった」「いろいろな遊びがあるということがわかって感心した」等の感想をいただきました。
 園児たちにとっては、自分たちが作ったものを『ほしい』と思ってくれる人がいることは、とてもうれしかったようでした。

 友達、先生、家族、これまでは、自分の身の回りの人たちが自分のことを認めてくれていました。それが、今回は、初めて出会う人たちにも認められて、きっと、子どもたちの心の世界も広がったことと思います。
 祭りを通して、たくさんの人と出会い、自分たちが作ったものを通して、たくさんのふれあいを楽しむことができました。

エピソードをご紹介ください
 

貴園のエピソードをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーに掲載いたします。

ご連絡はメールフォームまたは電話(03-3442-1005)にて受け付けています。

 
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"見えた!?科学する心"は、次回は9月3日(月)に更新です。テーマは【自然にかかわる】〜自然に親しむ食育〜です。

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