見えた!?科学する心

皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

Vol.48
テーマ

気付く

ここから見える 応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
ニンジン栽培 ニンジン
岡崎市島坂保育園(愛知県)
岡崎市島坂保育園(愛知県)
「ニンジンを育てたい」「幼虫を育てたい」
という目的をもって活動し、
様々のことに気付く5歳児の事例です。
油井幼稚園(福島県)
油井幼稚園(福島県)
「種」「水」「虫」「ニンジン」
と目の前のものや出来事に心を動かし、
かかわり方に気付く4歳児の事例です。

ンジンを育てよう

 夏の収穫を楽しみにしながら野菜の栽培を進める中で、いろいろな出来事や問題に出会う時期です。「芽の出方や生長の違いを感じ気付く」「雑草や間引きなど日々の水やりとは違うかかわり(世話)に気付き行動する」など、子どもたちの気付きや経験を見極める保育者の感性や指導性が発揮される時期です。目の前の栽培物の様子を考えたり、保育のねらいや一人ひとりの子どもの様子を念頭においたりしながら自然を取り入れた保育を進める「保育の醍醐味」を味わえます。ここでご紹介する事例では、同じニンジンの栽培ですが、目の前のものや出来事に心を動かす4歳児とめあてや目的意識をもって栽培活動をする5歳児の発達の特徴も捉えられます。

実践事例集は http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/ へ
ことばのたね 応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。
みやこ第二幼稚園(愛知県)
みやこ第二幼稚園(愛知県)

みやこ第二幼稚園(愛知県)

 すでにシャボン玉遊びの経験のある5歳児が、家から材料を持ってきてシャボン玉遊びをしました。初めは好きな友達同士「すごい!」と興奮するように楽しんでいました。

 保育者はシャボン玉遊びに魅力を感じて一人ひとり伸び伸び遊ぶ様子から「普段あまり関心のなかった友達のよさを見つけ、仲間意識が高まってほしい」という願いをもち、言葉かけをしたり友達とのかかわりを広げる場面を作ったりしました。

 針金、うちわ(枠)、ハンガー、ラップなどの芯、ざる、ストローなどで大きなシャボン玉や小さなシャボン玉作りを楽しむばかりでなく、「虹色だ!」「途中で青くなった」など、色やでき方などにも関心をもっているやりとりがありました。

 また、「○○くん、失敗したけどまた挑戦してる」「すごいね!」などと、友達のよさに気付くやりとりも聞かれました。友達の使っているものや作る様子、シャボン玉のできる様子などから気付いたことは、友達のよさの発見につながり、友達と協力して大きなシャボン玉を作ったりシャボン玉競争をしたりする展開に結びつきました。

えぴそーど 現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードを2つご紹介します。

スの花 枯れちゃった…    文京区立千駄木幼稚園(東京都文京区)から

文京区立千駄木幼稚園(東京都文京区)

 5月に、5歳児がトマト、ナス、キュウリ、ピーマンなどの夏野菜の苗を植えました。
 毎日水やりを欠かさずに行っていたC児のナスの花が一番に咲き、C児は「紫色の花が咲いたよ。見に来て」と喜んで保育者に話しました。
 その後も欠かさずに水やりをしていたC児が、数日後「私のだけ枯れちゃったよ」と寂しそうに言いました。保育者が驚いて一緒に見に行くと、C児のナスの花が萎んでいました。保育者はC児が枯れていると勘違いしていると思い、「どうしちゃったんだろう。枯れたかもしれないけど、少し様子を見よう」と話しました。水やりの様子から関心が薄れているようなのでC児のことを気にしながら、保育者はC児とナスの様子を見守りました。数日して、保育者がC児に「これなんだろう?」と問いかけましたが、(小さい実には気付けないのか)C児は「わからない」と言い、その場を離れてしまいました。
それでも、保育者は「なんだか、大きくなってきたよ」と声をかけました。
 次第に実の形がナスらしくなってくると、C児は当初のような様子で水やりをするようになり、ある日「先生、ナスがなった」と嬉しそうに話してきました。「わぁ〜ナスが実ったんだね。おいしそう」と言い、保育者も一緒に生長を喜びました。
 こうして、知識として知っていた「ナス」と、自分が育てた苗は同じ「ナス」であると実感できたようです。

を感じる…    ゆうゆうのもり幼保園(神奈川県横浜市)から

みどり丘幼稚園(大阪府豊能郡)

 5月の連休も明け、新しいクラスにも慣れた子どもたちは、幼児らしい好奇心を発揮して園庭を駆け回る姿が見られるようになりました。
 晴天だが、強風の日。この日ならではの天気(風)を活かした遊びを経験させたいと考え、保育者(4歳児担任)が45リットルのポリ袋にひもをつけたものを用意しました。

ゆうゆうのもり幼保園(神奈川県横浜市)

 A児が袋のひもをもって築山に立つと、風にあおられた袋がゆらゆらと揺れました。それに合わせてA児もよたよた。風が止むと、袋がだらりと地面に落ちました。A児は袋を空中に浮かそうと、袋を持ち上げます。そこへ風が吹くと、また袋が風にゆらゆらと揺れる…。こうして繰り返しているうちに自分の立ち位置の向きを変えるようになりました。更に、築山から平坦なところに降りて、袋を空中で浮かそうとしていました。

ゆうゆうのもり幼保園(神奈川県横浜市)

 今度は、A児にかわってB児が袋のひもを持ちます。B児は風に従って袋が空中に浮いたり、地面に落ちたりすることを繰り返し楽しんだ後、A児に袋を持つように頼みました。そして「風が吹いてきたら、手を離してね」と言いました。B児の言葉を受け止めて、A児は風を感じると袋を手から離しました。風にのって袋が宙に浮かぶと喜びました。

ゆうゆうのもり幼保園(神奈川県横浜市)

 その後、袋の中に風がたくさん入り込んで膨らむと、B児は引っ張られるようによたよたと風の吹く方に動いたり、その力に反発するように袋と“引っ張りっこ”したりして遊んでいました。

エピソードをご紹介ください
 

貴園のエピソードをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーに掲載いたします。

ご連絡はメールフォームまたは電話(03-3442-1005)にて受け付けています。

 
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"見えた!?科学する心"は、次回は7月2日(月)に更新です。テーマは【表現する】〜作って遊ぶ〜です。

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