見えた!?科学する心

皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

Vol.46
テーマ

共に育つ

ここから見える 応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
協同的な学び 保護者と共に
立花愛の園幼稚園(兵庫県)
立花愛の園幼稚園(兵庫県)
実践事例集Vol.35・6頁の事例です
みくに幼稚園(千葉県)
みくに幼稚園(千葉県)

共に育つ、共に生きる喜び

 幼児教育の現場では、子どもたちの成長への様々な願いや創意工夫のある保育が展開されていることが「科学する心を育てる」という主題で寄せられる論文からも伝わってきます。人的な環境やかかわりに関する工夫のされた実践では、子ども同士が共に育ち合うことはもちろん、幼児の探究心や意欲的な姿勢が、一緒に活動する周囲の人の心を動かし、充実感を味わう中で「共に生きる喜び」を味わう体験をすることができます。また、その体験で得たものを実感することで「共に育った」という感想を持つこともできます。立花愛の園の事例は、「科学する心」の育ちのサイクルを示して「協同的な学び」を大切な視点として捉えています。みくに幼稚園の事例は、園が大切に積み重ねてきた保護者との連携を軸に「保護者と共に育つ」実践です。年度末のこの時期、大きく成長し、進学、進級をする子どもたちと共に、保育者同士でも「共に育ち、共に生きる喜び」を、ぜひ実感してください。

実践事例集vol.3は http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/ へ
ことばのたね 応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。
永岡幼稚園 (岩手県)
永岡幼稚園 (岩手県)
永岡幼稚園 (岩手県)

 カエルにさわれるようになったことで虫に自信がついてきたA児が「あっ!アリが何か運んでいるぞ」と大声を出すと、虫への関心があるもののなかなか触れないB児が「どこ」と聞き、「ここ、ここ。ここ見ろよ」と二人はじっと見ました。「アリが何か運んでいるよ」「すげー」「すげーな」「何で運んでいるんだ」「こいつすげー」と言いながらアリの動きを追い、4歳児なりに「体より大きな物を運んでる」「落ちても諦めないでまたもって運んでる」「コンクリートの壁を運ぶ」「2匹で運んでる」「毛虫を運んでる」などのアリの様子を、短い言葉で共有しながら、アリに夢中になって活動しました。翌日、二人は絵本や図鑑でアリを調べたり楽しんだりしました。驚きや不思議を感じて「すげーすげー」思わず声が出るような時、声がそろうかのように同じ思いでいる友達の存在は、感じたことや思ったことをよりはっきりさせてくれたり、大きな心の動きになったことで次の意欲的な行動につながりました。未熟な表現の中でも、確かに分かり合い、共に育ち合っています。
 5歳児は、「トトロの森」での経験を園内での遊びにも取り入れて、草木や小さな生き物などの自然とのかかわりの楽しさを再現して遊ぶことになりました。遊びの進む中で「どんな虫や動物がいいか」「どうしたらいいか」と悩む姿も出てきましたが、保護者参観日を保護者が参加する内容にして、子どもと大人がアイデアを出し合いながら様々な廃品を利用して製作を進めました。翌日からは子どもたちだけで試行錯誤をして進め、虫とりを楽しめる「トトロの森」ができました。喜んで「トトロの森」で遊ぶ姿は年少組の子どもたちにも魅力的です。年少児が見ている姿に気付くことで、「小さい組さんにも遊ばせてあげよう」と言い、遊びに来た時は遊び方を見せて説明をしてあげて、年少児にも楽しめるようにしました。「これなら大丈夫だね。もっと小さいお友達も大丈夫だよ」と話し合い、(子育て支援交流の)未就園の子どもたちとも、遊びを楽しみました。

えぴそーど 現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードを2つご紹介します。

幼小交流の田植え体験    世田谷区立砧幼稚園(東京都)から

世田谷区立砧幼稚園(東京都)

 隣接する砧小学校の5年生のお兄さん、お姉さんと手をつないで次太夫堀公園に出発。公園に着くと、さっそくJA東京中央(農協)の方の指導で、地域の小学校・幼稚園・保育園・地域の未就園の子どもたちが参加し、田植えを行う。この田植えは、世田谷区砧公園管理事務所が地元のJA東京中央の協力で実施している。
 初めて入るヌルッとした田圃の土に足を取られ、不安そうな幼児たち。5年生のリードで一歩一歩ゆっくり田圃に入り、苗をもらう。「草みたい!」と感想をもらす幼児もいる。「根を痛めないように、根っこの上をそっと持ってね」「根っこをしっかりと土の中に植え込むんだよ」と5年生の児童は、幼児に優しく話しかけながら手を添えて苗を植える。植え終わると思わず顔を見合わせ、ニッコリ笑顔のペアも…。
 苗が植えられた田圃を見ながら「どうなってお弁当のごはんになるのかな」「どんなお花が咲くかな」と、幼児の疑問が膨らんでいった。何回かの園外保育で、苗の生長する様子や実った稲の観察をし、今年は秋の稲刈りも、同じ5年生とペアで行った。
 収穫したお米で、餅つきの準備。お米をとぎながら「えーっ、これがあの時植えた稲からとれたの?」「こんなに小さなお米なの?」「お米ってさらさらしてる!」と、子どもたちは気付いたことをいろいろな言葉にする。こうして毎年「すごーい! お餅になっちゃうんだ」という驚きと歓声のあがる餅つき大会を楽しんでいる。

仲間が増えた!冬を楽しんだ!!体験 すぎの子幼稚園おおぞら保育園(群馬)から

すぎの子幼稚園おおぞら保育園(群馬県)

 2月当初、園ではいろいろなことがありました。最初に、ろばの「たーちゃん」の歓迎会をやりました。子どもたちも先生もろばさんの大きさにとてもびっくりしていました。ポニーの「さくら」や「ももこ」、ミニブタたちと仲良くなって欲しいと話す子もいました。
 節分会をホールでやりました。節分の意味や春の植物を知ることができました。
 そして、冬の赤城山体験学習。
 「先生、あと何日寝たら冬の赤城山に行けるの??」何日も前から楽しみにしていた子どもたちも、さすがに少し眠そうな表情を見せながら出発。天候に恵まれ、園庭での気温は8℃。そして・・・赤城山の気温は『−7℃』 スキー場では、ソリ・スキー日和。子どもたちの目もパッチリ!!自分のソリに一人で乗ったり友達と一緒に乗ったり、大きな大きな園長号にも!!幼稚園児・保育園児の関係なく子どもたちはみんな意気投合。元気いっぱいの声が響き渡りました。スキー場の時間はあっという間。
すぎの子幼稚園おおぞら保育園(群馬県)  夏のお泊まり保育でモーターボートに乗った大沼。氷の厚さは『45p』氷の上でツルツル滑って、転んで・・・ハイハイして…少し赤ちゃん気分に・・・大はしゃぎ。
 帰りのバスでは、思いっきり遊んだ分、ぐっすりお昼寝。先生達は、子どもたちの寝顔に癒されました。
 今日で、夏と冬の違いを感じ取った子どもたち。今日のことを、いつまでも思い出に残っていると良いなぁと思います。

エピソードをご紹介ください
 

このvol.46は、2006年度最後のウェブマガジンです。ご覧いただきましてありがとうございました。2007年度もどうぞよろしくお願いいたします。様々な園のエピソードや情報をお待ちしています。

ご連絡はメールフォームにて受け付けています。

 
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"見えた!?科学する心"は、次回は4月2日(月)に更新です。テーマは【自然を感じる】"花よりダンゴ虫"です。

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