見えた!?科学する心


皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

Vol.38

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ここから見える 応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
常磐会短期大学付属泉丘幼稚園(大阪府)
 
岡崎市緑丘保育園(愛知県)
常磐会短期大学付属泉丘幼稚園(大阪府) 岡崎市緑丘保育園(愛知県)
実践事例集Vol.3の43・44頁の事例です


分かった喜び

 意欲的な生活を展開している子どもたちは「なぜ?」「どうして?」と様々な疑問をもつばかりでなく、様々に考えをめぐらせ探究を始めます。一緒に活動している仲間はもちろん、興味を引くその様子にひきつけられた友達同士で考え合って「〇〇かな?」と予想をし行動を起こします。「確かめよう」という言葉が出るときもあります。泉丘幼稚園の事例は、見ること触れることができない興味の対象を身近なものにし、何気なく見聞きしていたことを、確かな経験にした実践です。緑丘保育園の事例は、「何か違う?」「もしかして〇〇かな?」と気付いたり予想したりしたことを、「やっぱり、そうだった!」と確認でき納得につながった事例です。また、どちらの事例も生き物とのふれあいによる「心の育ち」が見られます。保育の工夫で、幼児の経験が豊かになる保育の喜びを感じる事例をご紹介いたします。

実践事例集vol.3は http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/ へ

ことばのたね 応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。
ゆたか保育園(埼玉県)
トマトの花の絵
ゆたか保育園(埼玉県)
 プチトマトの苗を植え、クラスの部屋のテラスで育てました。子どもたちの目線にプランタを置いたことで、近くでプチトマトを観察できました。それでも、日が経つに連れてプランタを運んだり肥料を足したりする活動では、進んで行う子とそうでない子の姿にはかかわりに差が出てきていました。そこで、10日程して脇芽が出てきた時、子どもたちに「元気に育つように!」と説明をして茎を割り箸で支えて脇芽取りをしました。太くなってきている茎を見て「大きくなったね〜」とプチトマトに話しかける子も出てきました。葉っぱに触れて匂いに気付き「みんな〜葉っぱを触るとトマトの匂いがするからやってみな」と教えてくれる子もいました。黄色い花が咲き「みんながねむっている間に咲いたのかな?」と不思議がる子もいました。
 ところが、ある日トマトがカラスに食べられてしまったのです。「どうすれば、カラスからプチトマトを守れるの?」と話し合っていると、「近くの田んぼにキラキラしたものがあるよ」という話が出ました。「まぶしくてカラスがこないかも」「みんなでキラキラテープを作ればいいよ」長さや量などみんなで考えながら作りました。「カラスが来ても入らないように」とテラスを囲むように、テープを貼り付けました。それからは、プチトマトの周りに立って見張りをしたりプチトマトの数を数えてチェックをするようになりました。
 こうして、キラキラテープを付けてからはカラスに食べられることがなくなりました。「やっぱり、キラキラはまぶしいんだね」と、子ども同士で納得していました。

えぴそーど 現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードを2つご紹介します。

山鳩保育園(京都府)から
山鳩保育園(京都府)
   うずらまめ、せんごくまめ、どんぐり、柿の種、そうめんかぼちゃの種、洋梨の種、洋梨の実(上部)、パイナップル、さつまいも、しょうが、ごぼう、ほうれん草、きくな、にんじん、ねぎ、お茶の実、八つ頭、こんにゃくだま…。「これはどうかな?」と水栽培を始めると、感心するほど子どもの興味が広がり、どんどん栽培物が増えていきました。
 靴箱の横に置くことで登降園時に観察することができました。また、保育室で育てることで、陽当たりの違いに気付いたり、3歳児のものが4、5歳児のよりもよく育ち喜んだりすることにつながりました。
山鳩保育園(京都府)
   ペットボトルで育てているので手軽に栽培をすることができ、根っこの様子がよく見えるので3歳児から5歳児までみんな興味を持ち、じっと観察する姿も見られました。
 さつまいものつるの長さが1m以上になると、自分と背比べをして楽しむ子やメジャーで測る子がいました。水栽培をしていたうずらまめやせんごくまめは、プリンカップに土を入れて栽培しました。大豆で納豆作りにも挑戦しました。

番町幼稚園(東京都)から
番町幼稚園(東京都)
   今年は、ジャガイモが豊作でした。大喜びで掘り、収穫を楽しみました。タライいっぱいのジャガイモを見て、口々に思いを言う中で、「いくつあるのかな?」「前の年長さんの時は、120個だったよ」「数えてみよう!」という話になりました。
 翌日、早速数えることになりました。たくさんのジャガイモはいくつあるのか、クラスのみんなが興味をもっているので、みんなで数えることになり、数え方を相談しました。「一人1つずつ持って並べながら数を言う」ということになり、数え始めました。はじめは上手くいきましたが、次第に数が多くなると間違える子もいます。すると友達が「○○だよ」と教えます。教わった子は、次は間違えないように更に慎重に数を考えます。
 ところが、まだまだジャガイモがタライにあるので、2個ずつ持って数えることになり、数え方はまた難しくなります。それでも、「いくつあるのか知りたい」という思いが強いので、難しい数唱に挑戦することができたようです。子どもたちの思いの強さにあらためて感心しました。(昨年の年長さんの収穫した数120個を超えていたことで)130個になった時は、大歓声が上がりました。そして、ジャガイモは、なんと230個ありました。
番町幼稚園(東京都)
   「カレーパーティーで食べる前に、味見をしよう。一口で食べられるくらいのジャガイモを持ってきて!」と、豊作のジャガイモを目の前にした子どもたちの想いを、保育者が代弁して提案すると、みんな大歓声!!
 数える時に、自然に大きいジャガイモから手にしているので、並んだジャガイモもやはり自然にほぼ大きい順に並んでいます。そのため、230個の中から「一口で入る大きさのジャガイモ」を選ぶことができ、美味しく味見ができました。その後、次の栽培のために畑を耕すと、掘り残されていたジャガイモが4つ出てきました。そのニュースはすぐに伝わり、「全部で234個だったんだね!」とまたまた喜びました。

エピソードをご紹介ください
    「ぜひ紹介したい!!」という出来事、子どもたちや保護者の方々の大ニュースになった話題、心温まるエピソード、園独自の特徴的な取り組みなどをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーでご紹介いたします。  
ご連絡はメールフォームにて受け付けています。
 

"見えた!?科学する心"は、次回は12月4日(月)に更新です。テーマは【親子】"知識、技術、文化が伝わる"です。
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