見えた!?科学する心


皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

Vol.37

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ここから見える 応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
刈谷幼稚園(愛知県)
 
富士松北幼稚園(愛知県)
刈谷幼稚園(愛知県) 富士松北幼稚園(愛知県)
実践事例集Vol.3の45・46頁の事例です


命の大切さに気付く

 子どもたちは生き物・自然物との出会いや飼育栽培の活動を通して、生き物への興味を深めながら「なぜ?」「どうして?」と様々な疑問や探究心で心をゆさぶられて、かかわり方や生態を学んでいます。刈谷幼稚園の事例は、身近な自然にいるザリガニと大切に飼育しているザリガニの、そのどちらにも「生きている」ということを実感し「命」を感じるかかわりをしている事例です。富士松北幼稚園の事例は、トウモロコシの種まき、移植や雑草とりなどの栽培活動をする中で困難や葛藤を経験したり、トウモロコシのたくましい生長や特徴に心を動かしたり収穫の感動を体験したりして、子どもたちが「種から育ち、また、種にして育てる」ことができるという「命のサイクル」に気付き予想や期待をもてた事例です。目の前の自然に目も心も向けて、「命」や「生きる」ことを感じ、そして、自分たちの成長を感じる子どもたちの事例です。

実践事例集vol.3は http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/ へ

ことばのたね 応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。
富士見幼稚園(茨城県)
富士見幼稚園(茨城県)
 初夏の雑草が目立つ時期、子どもたちと「草とり」を始めました。子どもたちは一生懸命に草取りをするので、例年、大量の草を抜くことができます。保育者は何気なく「プランターの中の草も抜こうね」と促したところ、「先生、せっかくプランターの中に生えてきたのに抜いちゃうなんてかわいそうだよ」とA児が言いました。「でも、草を抜いてあげないと、種をまいて育てているお花が、大きくきれいに咲かなくなっちゃうのよ」と保育者が言うと、「草とお花は、どこが違うの?どうして?同じ命なんでしょ?」とA児。これには、保育者は即答できず…。
 雑草とその他の植物。どちらも懸命に土の中に根を張って生きている。
 A児の言葉をきっかけに、「木や花を支えている力持ち、土の中の根っこについて考えてみよう」と、保育者は園で身近なドクダミ、マーガレット、シノダケ、エノキ、タンポポの、土の中の根を想像して描けるような用紙を示して導入しました。子どもたちはいろいろと想像をめぐらし描画を楽しみました。
 そして数日後、「根っこの探検」に出かけました。それぞれの「根っこ」の特徴を感じ、「モコモコしてる」(マーガレット)「あー、つながってる」(シノダケ)「くっついてる!」(ドクダミ)「ここまで根っこがつながってる。大きなエノキは根っこも長い」(エノキ)「太くて長い」(タンポポ)など発見を楽しみ、根っこの絵を再び描きました。
 その後も、水栽培をしたり枯れたと思った根っこから芽が出たタンポポを育てたりしました。こうして、「どうして?同じ命なんでしょ」という言葉をきっかけに、根っこから命を感じる経験を重ねることができました。

えぴそーど 現場の先生方からお寄せ頂いたエピソードをご紹介します。

大田区立萩中幼稚園(東京都)から
 年長児5,6人がウサギのコロちゃんの世話を終えて、隣の高校の裏地でとってきた草をあげていた。「野うさぎとかは山の中でいろんな草の中から自分の好きな草を食べているのだから、きっとコロちゃんも、いろんな草あげても、食べられる草しか食べない」ということや草をとりに行っている高校の裏地にはコロちゃんの食べる草があるということは、みんなで共通の話題になっている。(ウェブマガジン6月vol.28に記事があります)
茨城大学教育学部附属幼稚園(茨城県)
   ドクダミを取ってきた子が、「おいしいよ」とウサギの口元に持っていく。「それ、臭いよ」と他の子が言う。「臭いから、きっと食べないね」と、保育者も言う。ところが、しばらくしてウサギが自分からドクダミの茎を食べ始めた。みんなが「食べた。臭くないのかな?」とじっと見守る。半分くらい食べて、じっと動かなくなった。みんなドキッとする。保育者も「野うさぎと違って、食べられる草わかんなかったのかな。お願いだから、死なないでよ」と祈るような気持ちになる。ウサギは目を半分閉じて、じっとしている。「眠いんだよ」「いっぱい食べたからおなかいっぱいなのかな」という子もいる。「苦しいんじゃないの?」「おなか痛くなったのかな」「お水あげたほうがいいかな」と洗面器を持ってくる子もいる。「どうしよう、大丈夫かな」と保育者も不安になる。しばらくして、耳をなでていた子の手を振り払うようにフルフルっと首を振って、起き上がり、ピョンピョンと跳ねて遊び始めた。「あ、大丈夫だ」「よかった」「やっぱり眠かったんだよ」「臭いのに食べるんだね」自分が摘んだ草花だからこそ、真剣に見守っている。「ドクダミは食べても大丈夫」と知っていた保育者も明確な知識ではないので、ドクダミを食べてウサギが動かなくなった時は、子どもたちも保育者も自分のことのように、自分達の生活と重ね合わせて想像をめぐらせてウサギのことを思いやっていた。

エピソードをご紹介ください
    「ぜひ紹介したい!!」という出来事、子どもたちや保護者の方々の大ニュースになった話題、心温まるエピソード、園独自の特徴的な取り組みなどをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーでご紹介いたします。  
ご連絡はメールフォームにて受け付けています。
 

"見えた!?科学する心"は、次回は11月20日(月)に更新です。テーマは【確かめる】"分かった喜び"です。
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