皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。
2006年度
年間スケジュール
テーマ
夏
応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
白いカルピスどうやったらできるかな?
いつ、こすったらいいかな?
刈谷市立重原幼稚園(愛知県)
実践事例集vol.3の25・26頁の事例です
神理幼稚園(福岡県)
実践事例集vol.3の31・32頁の事例です
考えて工夫して水を使って
存分に水遊びができる夏。体中で水を感じて遊びを楽しむ子どもたちの姿からも「科学する心」が育まれる様子を捉えることができます。開放的に体を動かしている中では、不思議や疑問を感じている子どもたちへの適時な援助がなかなかできませんが、じっくり物にかかわって遊ぶ場面では、疑問を持って試したり目的を持って工夫したりしている子どもたちを捉えて、援助をすることができます。今回は、どの園でもよく見られる「色水」と「泥だんご」の遊びの事例をご紹介します。子どもたちが、幼児なりに考えたり工夫したりして、遊びを進めていることがよく分かる事例です。
実践事例集vol.3は
http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/
へ
応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。
墨田区立曳舟幼稚園(東京都)
色水遊びの場面で「わぁー!色がたくさんでてきた」と思わず声がでました。
保育者は「自分の目的に向かって試したり工夫したりしてほしい」とねらいをもって、子どもたちと一緒に遊んでいます。「何で先生のは、こんなに色が出るのかな?」「先生は何の葉っぱ使ったの?」「私とは葉っぱの種類が違うんだよ」などとやりとりをしていると、保育者の使った葉と自分の使っている葉は同じであることが分かりました。
「何で色が違うんだろう」と疑問や不思議が広がります。
「濃い、しっかりした色の色水がほしい」のなら、また、受身で色水を作っているのであれば「先生教えて」と言ったりまねをして作る活動になるかもしれません。しかし、この時、「量かな?」とたくさんの葉をすり鉢に入れて試しだしたのです。「これじゃ、うまくすれない」と気付いていました。疑問に思ったことを自分で考えて、自分なりに方法を変えて工夫して試していたのです。そして、とうとう「先生みたいに水は後から入れてみよう」という方法に気付き、納得いく色の色水ができました。まだ、「どうして水は後がいいのか」は分かりませんが、考えたり工夫したりすることで、自分で「分かった」と疑問を解消することができました。
保育者との言葉のやりとりは、子どもたちの主体的な取り組みを支えています。
現場の先生方からお寄せ頂いた2つのエピソードをご紹介します。
海 … 漂流物を探す 波打ち際で遊ぶ みどりこ園(神奈川県)から
毎日の生活で、園内の自然とのかかわりを深めてきた年長5歳児の子どもたち。さらに雄大で奥深い自然とのかかわりをしてほしいと思い、園内だけではなく地域の中に活動の場を広げる工夫をしています。
そこで、夏の海に出かけて行って漂流物を探したり、波打ち際で遊んだりしました。
神奈川県の平塚という海の近くに住んでいる子どもたちですが、家族で海に遊びに行くことは少ないようで、初回は、砂に足をとられて苦労して歩く散歩になりました。そして、波を目にした子どもたちは驚きの声を上げました。その日は遠く南方海上に台風が発生したというニュースが流れ、いつもの海とは様子が違っていたからでした。危険なので波打ち際には行かず、もっぱら打ち上げられている物を観察しながら歩きました。貝殻、海草、流木、石、クルミを拾い、魚(フグ、キス)、鳥、大きな流木やごみに付いた貝などを観察しました。
次は、波の穏やかな日に、再び海に出かけて行きました。波打ち際で、波と追いかけっこをしたり、砂山を作って遊んだりしました。
「水の不思議」に気付いて、まねして、楽しんで 江東区立東砂幼稚園(東京都)から
4歳児の子どもたちは、ビニールプールで水遊びを始めました。
T児は、50センチほどの透明ホースをビニールプールの縁に置き、ホースの片方を水の中、もう片方をビニールプールの外にして、ビニールプールの縁の中央部分を押しました。すると、ホースの中に水が一気に入り込み、ビニールプール側の水がホースを伝わり外に流れ始めました。
T児はしばらく流れ出る水を声も出さずに見ていましたが、ビニールプールの縁の中央部分を押している力がゆるみ(縁が上がってしまい)、水が止まってしまうと、もう一度力を入れて押し、水が流れ出たことを目をキラキラさせ笑顔で見ていました。そして、同じ動作を二度三度繰り返し、水の流れ出るのを楽しんでいました。
そばでその様子を見ていたS児は、「ぼくもやろう」と言い、T児が夢中になって繰り返している遊びのまねを始め、水が流れ出ると「見て!見て!」と感動を教師に伝えました。教師はS児の喜びを共感しながら、T児に「Tちゃんの遊びがおもしろそうだから、Sちゃんもやってみたんですって」と伝えました。そして、教師も「Tちゃん本当におもしろいことを、見つけたね」と教師自身の感動を二人に伝えました。
4月から共に遊び生活している友だち同士が、“ホースの水が自然にどんどん流れ出るという『水の不思議』に気付いて、まねをして、夢中になって楽しみました。5分後には10名ほどの子どもたちが、透明ホースを持ち水の流れを作り出すことを、楽しんでいました。
「ぜひ紹介したい!!」という出来事、子どもたちや保護者の方々の大ニュースになった話題、心温まるエピソード、園独自の特徴的な取り組みなどをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーでご紹介いたします。
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"見えた!?科学する心"は、次回は8月21日(月)に更新です。テーマは【なぜ?どうして?】"思い通りにならないのは、どうして?"です。
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