見えた!?科学する心


皆様から寄せられた応募論文の中から選び出した様々な事例、印象に残った子どもたちの一言などのご紹介を中心に、毎月第1・第3月曜日に更新いたします。

Vol.28

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テーマ

やってみる

応募いただいた論文の中の事例をご紹介いたします。
写真をクリックすると、詳細が表示されます。
北陵幼稚園(島根県)
 
住吉幼稚園(愛知県)
北陵幼稚園(島根県)
実践事例集vol.3の39・40頁の事例です
実践発表会 (10月28日)が開催されます
刈谷市立住吉幼稚園(愛知県)
実践事例集vol.3の47・48頁の事例です
実践発表会 (11月2日)が開催されます


疑問?発想!やってみる

  1学期半ばを過ぎ、3歳児も4歳児も5歳児もそれぞれに発達による違いはあるものの、クラスで安定して自分の思いを出して遊びに夢中になる姿が見られると思います。北陵幼稚園の事例は、4歳児が乗り物製作の遊びを展開している事例です。「速く動く車を作りたい!」という遊びへの思いによって、製作する車の形や走らせるコースが変わっていく過程がよく分かる事例です。住吉幼稚園の事例は、シャボン玉遊びを通して、「どうしてシャボン液は空に浮かばないのに、シャボン玉になると浮かぶんだろう?」など、様々な疑問や発想をしながら、大きなシャボン玉づくりに挑戦する5歳児の事例です。子どもたちがめあてや思いを持って遊べるこの時期、遊びを通して子どもたちが疑問や発想を追究できるような、環境や援助の手がかりを見つけていただける事例です。

実践事例集vol.3は http://www.sony-ef.or.jp/preschool/practice/ へ

応募いただいた論文の中から子どもたちの素敵な一言をご紹介いたします。


常磐会短期大学付属常磐会幼稚園(大阪府)
実践発表会 (6月17日)が開催されました
 ある日の4歳児。飼育箱のアマガエルの色が少し変わっていることに気付いた友達が「なんか、カエルさんの色が違うんじゃない?」と先生に話しているのを聞いて、「ほんまや、昨日と違う」「昨日はもっと緑色やったのに…???」「なんで色変わったんやろ」と周囲の子どもたちも集まって話題になった。保育者が、カエルがとまるところにする黒っぽい石を入れると…。「これでいいやん」「カエル、のるかなぁ」「のった のった」と喜んで観察していた。
 次の日、「うわぁ、カエルの色へんやぁ」「何で変わったんやろ?」「この石の色になったんかなぁ?」「何でやろ???」 
 どうやら、石の色になったと分かると、「本当にそうなんかな?」「虹色にもなるんかな?今度は虹色にしたいわ」と、大きく心は動かされ、飼育箱の中に入れるものを探し始めた。アルミホイルで囲ったり、チェック柄のものを入れたり…。
 子どもたちのわくわくした思いを受け止めながら見守ってきた保育者に「毎日の餌のハエとりも大変だが続くだろうか。色々環境の変わる飼育箱のカエルもストレスを感じているのではないか…」という思いが出てきた頃、「逃がしてあげよう」ということになり、みんな納得してカエルを逃がした。カエルの様子に不思議や疑問を感じて存分にかかわったことが、子どもたちのことばから分かる。

今回は、現場の先生方からお寄せ頂いた3つのエピソードをご紹介します。
「赤くなったミニトマト」  世田谷区立砧幼稚園(東京都)から
 「ママ、ぼくのトマト赤くなったよ」「へーっ、どれどれ本当だ。おいしそう」「サラダにするとパパも喜ぶね」と降園時に迎えに来た母親に見せたくて手を引いている子どもの姿がある。5月に親子体験活動で、園芸店の方に植え方や育て方の指導をしていただきながら、一人一鉢で植えたミニトマトがそろそろ赤く実ってきた。
  「ムシがきたらどうするの?」という幼児の質問に「ムシには良いムシも悪いムシもいないんだけどね。トマトにとっては困るムシがいるんだよ」と教えてもらい、それ以来、子どもたちはアブラムシを食べてくれるテントウムシとトマトの葉を食べてしまうテントウムシを上手に見分けながら、トマトが実るのを楽しみに育ててきた。
  「買い物に行ってトマトを見つけると『ぼくの緑のトマト早く赤くなるといいな!』とトマト嫌いのA君からこんな言葉がきかれた」とうれしそうな笑顔で母親の報告があった。

「ドリトル先生になろう」  みくに幼稚園(千葉県)から
  もしも動物たちとお話ができたら?
これほど子どもたちの想像力や好奇心をかきたてる魅力的なことはないと思います。卒園生の保護者の方をリーダーとして3月末に上野動物園で動物たちとお話をする会を開催しました。動物たちのコミュニケーションは言葉、におい、体の動きとあることを知りながら、その動物たちの特徴を考えながら、さまざまな動物たちと会話を試みました。子どもも保護者も臆することなく、檻の前で鳴き声を真似してみます。仲間の声が聞こえてきて、戸惑い不思議そうな顔をするテナガザル。無関心なトラの様子にがっかりしていたら、いきなりの放尿。その姿を見て「そうか、これは匂いでお話しするんだ。」のつぶやきも子どもたちから聞こえてきました。バイソンの毛を抜くカラスを見て、「かわいそう」「やめろ」カラスの威嚇の声も教わりました。しかし、カラスが自分たちの巣作りのためにバイソンの毛を抜いていることを知り、「赤ちゃんのためじゃ、仕方ないか」などの声も上がっていました。生きるということの凄さも感じてくれたようです。
 一番反応があったのは鳥たちです。ワライカワセミやカズーの鳴き声をまねた時には反応して啼き出した鳥たちに感動を覚えたようです。笑い声や犬の鳴き声に似た鳥たちの鳴き声に興味津々。本当は自分の場所を守るために声を出してることにびっくりしたようです。
 「どうして、鶴は片足で立っているのかなあ?」「ゴリラの手はグーで歩くんだ」「シロフクロウのおしっこは白いんだ」等々、様々な発見があります。これらの疑問に対してすぐに答えを教えるのではなく、みんなで考えさせながら解決させていきました。
 休日に、親子でより親しく動物たちに接することで親子関係を見つめなおしたり、他の家族との交流を深めたり、何よりも保護者自身が科学に興味を持つ機会とも考えています。この子どもたちから将来本物のドリトル先生が誕生するかもしれません。図鑑での知識の何十倍もの知恵を身につけられた親子体験会となりました。

「ウサギのコロちゃんはお花の茎が好きなんだ!」  萩中幼稚園(東京都大田区)から
 年長児が5、6人でウサギのコロちゃんの世話をしている時に、ラビットフードを持っているひとりが、「餌をあげてるけど、ぜんぜん食べない」と言いました。その様子を見ていた保育者は「ラビットフードもいいけど、うさちゃんは草が好きなんだってさ」と声をかけると「草?草のどれ食べるの?」「どれが好きかなあ」「毒の草あげて死んだらどうする?」と、皆口々に興味をもって話し、保育者も「大丈夫だよ、野うさぎとかは山の中で自分でいろんな草の中から好きな草を食べているんだよ」と助言しました。そこで、草花がいっぱい咲いている地続きの高校の裏地に出かけた子どもたちは「これ食べるかな」と言いながらハルジョン、カラスノエンドウ、タンポポ、シロツメクサなどを摘みました。「ごちそう取ってきたよ」と言い、シロツメクサの花を口元に持っていきましたが、ウサギは食べません。「先生、食べないよ」「おかしいな。シロツメクサを食べないウサギ?このうさぎ、偏食かな」と見守っていると、「あ、食べた。お花は食べないんだ。茎を食べてる」とひとりが気付きました。「そうだよ。この間もタンポポの茎は食べたけど、お花は食べなかったよ」「どうして、お花食べないのかな。きれいなのに」「そりゃそうだよ。匂いがきついもん」と話していると、モルモットにハルジョンをあげていた子が、「もるちゃんはお花食べるよ。おいしそうだなあ」「先生、歯、歯があるよ。四角だよ」と驚いたように言い、新たな発見をしました。
  食べる様子を見終えて顔を上げると、食べ残した草花が散乱していました。「なんだかかわいそうな気がするな」と保育者が言うと、「餌のかごに入れて置いてあげようか」「でも、タンポポのお花とか食べないから、入れてもだめだよ」「私、いいこと考えた」と、遊びに移っていきました。
  その後、食べ残されていた草花は、何人かの泥団子の入った容器のまわりに飾られていました。

    「ぜひ紹介したい!!」という出来事、子どもたちや保護者の方々の大ニュースになった話題、心温まるエピソード、園独自の特徴的な取り組みなどをお寄せください。「えぴそーど」のコーナーでご紹介いたします。  
ご連絡はメールフォームにて受け付けています。
 

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"見えた!?科学する心"は、次回は7月3日(月)に更新です。テーマは【生長・収穫】"栽培、発見、大収穫!"です。
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