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天狗と子ども達 【学校法人
神理学園 しんり幼稚園(福岡県)】
しんり幼稚園は広大な敷地があるので、「どんぐり山」や「てんぐの森」という名前を付けて、子ども達も親しみを持っている。どんぐり山では、散歩、崖登り、崖すべり、木登り、木の葉・実拾い、ネイチャーゲームなどで遊んでいる。てんぐの森は、神社の本殿の裏にあるので、独特の雰囲気をかもし出しており、代々子ども達にてんぐの事が語り継がれている。それというのも、年長児が夏休みに入って直ぐ、園に泊まる宿泊保育の中で、てんぐに会う事で、子ども達がてんぐの存在を信じているからである。普段の散歩で、てんぐの森に行った時、風で木の葉がざわ
ざわすると「あっ、今てんぐさんが、通ったんやない?」とか、カラスの羽が落ちている のを見つけて
「てんぐさんがカラスに変身して、僕達の事見とんやない?」など全ててんぐに結びつけている。
宿泊保育では、お客さんではなく子ども達が働いて過ごす。そのために一ヶ月位かけて話し合いを進
めている。どんな仕事があり、食事やおやつのメニューは何にするかを子ども達中心にきめて、実行し
ていく。風呂洗い、畑へ野菜を採りに行く、スーパーへ買い物、キャンプファイヤーの薪集め、料理、
洗い物、ふとん敷きなど分担してやっていく。キャンプファイヤーの後、勇気だめしで、本殿の周りを
懐中電灯で照らして周ってくる。その途中てんぐさんと出会う事にしている。このことの伏線として、
宿泊保育の話し合いの段階で、各クラスにてんぐからの手紙を届ける。「てんぐは夜しか見えないので、
宿泊保育の夜に会いにきてくれ」といった内容で、その時に言う合言葉も書いてある。ちなみに今年の
合言 葉は「やじぐんてがしわ」(わしがてんぐじゃの逆さ)で今覚えている。そして逆さまに読むことに
気付く子もいる。当日はお父さんの有志が、てんぐに扮し(てんぐの面を着け、白衣に袴を着て、やつ
での葉っぱを持っている)合言葉と質問に答えるとほうびに、てんぐの宝物を手渡す。子ども達はまば
たきもせず、真剣に受け答えをしている。宝物の中にはてんぐからの激励の 手紙と毎年変えた宝物(今年は蛍光塗料を塗った不思議な小石)が入っている。
このことで、てんぐについては、代々語り継がれている。幼稚園時代の ファンタジーとして子ども達の記憶に残ってくれるといいなと思って続け
ている。子ども達の卒園式には、もちろんてんぐさんからのお祝いのメッ セージが届くようになっている。
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