花や実を付けることを楽しみにしながら始める栽培活動。種が芽を出したり、小さな苗がグングン伸びたりする生長や変化に気付く子どもたちは、日々の世話や関わりの中に喜びを感じることができます。そこで今回は、子どもたちが様々な不思議さを感じ、疑問をもちながら栽培物に関わる事例をご紹介いたします。



台風が近付いてきたので、窓越しにベランダのトマトを心配して見ている子どもたち。
「なんか怖いよ」「台風って言うんだよ。ママ言ってた」「トマト、落っこちないといいね」「本当だね。飛んでっちゃいそうだね」と、やりとりをしていると、
「父ちゃんと、母ちゃんと手を繋いでいるから大丈夫だよ!」 とA児が言いました。
見ると、3本の苗木の葉が重なって寄り添うように見えました。
「本当だね。みんなで手をつないで飛ばないようにしているみたいだね」と保育者が言うと、A児は「私も、弟と父ちゃんと母ちゃんと手を繋ぐよ」と言いました。
翌朝、A児はトマトを見て、「みんな、立ってる!まだ、手をつないでいるね」と言い、喜んでいました。


育てていたダイコンとハクサイは、1月中旬まで収穫をし、食べることも楽しみました。まだ収穫ができず、残った小さなダイコンやハクサイは、そのまま冬越しをすることになりました。 小さかったダイコンとハクサイは暖かくなるとどんどん葉を茂らせました。
そして3月中旬、子どもたちはつぼみを見付けました。「かわいい」「ダイコンもハクサイも同じ形」「つぼみが、葉っぱの真ん中にあるのも同じ」と言い、喜んで絵に描きました。どんな花が咲くか楽しみにしていると、ハクサイは黄色い花、ダイコンは白い花が咲きました。「花の色は違うんだ」「でも、形は似ているよ」と、不思議に思ったり新たなことに気付いたりして、観察が続きました。
その後、ダイコンとハクサイに種ができ、種はいつ収穫したらいいのか考えたり、他の野菜の種はどうなっているのか観察したりしました。
園の畑には毎年夏野菜、冬や春野菜を育てています。昨年の4月、トウモロコシやオクラの種を蒔きました。さらに、保育室のテラスに、緑のカーテンになるように“ゴーヤ”を育てることにしました。 水に興味をもっていた子どもたちは、毎日ゴーヤに水遣りなどの世話をしながら、「どうして水をあげるのか?」「ゴーヤにあげた水はどうなるのか?」と、話し合ったり確かめたりしました。





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次回更新は、2013年5月22日(水)「探求」です。