公益財団法人 ソニー教育財団
科学する心を育てる ソニー幼児教育支援プログラム

活動内容 サイトマップ お問い合わせ 記事掲載について リンク

論文募集

2011年度ソニー幼児教育支援プログラム:審査委員長 総評

審査委員長:小泉英明
東京大学先端科学技術研究センター・ボードメンバー/(株)日立製作所・役員待遇フェロー

今年は東日本大震災という大きな災害に見舞われ、直接の被災地だけでなく、計画停電の影響を受けた地域でも、園は大変な状況だったと認識しています。このような環境にもかかわらず、全国31都道府県から100園の論文応募をいただき、53園が入選となったことは、喜ばしいかぎりであり、皆さまの情熱と努力に感謝したいと思います。

今年度も多くの園から熱意に満ちた「科学する心」に迫る論文をいただきました。
幼児期は人格の形成や科学的な考え方の基本を身につけるのに、非常に大事な時期です。この時期に「子どもたちの感性・創造性・主体性をどのように育むか?」に焦点を当てた本プログラムは、世界的に見ても珍しい活動であり、保育者の皆さまには積極的に参加していただきたいと願っています。子どもたちの「科学する心」を育む為には、保育者自身が科学的な考え方を身に付ける必要があります。科学というと何か難しい印象を受けますが、決してそのようなことはありません。子どもに寄り添う姿勢、子どもの行動を待つ姿勢、子どもを理解しようとする姿勢、そして素直に自然を見つめる目があれば、自ずと科学的な考え方は身について行きます。

ソニー教育財団が本プログラムを始めて10年が経とうとしています。その間、論文の質は見違えるほど良くなりましたが、反面、内容がパターン化されるという事実があったことは否めません。今年度の最優秀となった園は、これまでにない実践を行なっており、“新しい風”を吹き込んだという点が高く評価されました。
是非この論文を読んでいただき、新しい発想にチャレンジして、「科学する心」を育む保育 の開発をしていただきたいと思います。

審査委員長: 小泉英明 東京大学先端科学技術研究センター・ボードメンバー
/(株)日立製作所・役員待遇フェロー
審査委員: 秋田喜代美 東京大学大学院教育学研究科教授
  青木清 上智大学生命倫理研究所所長
  神長美津子 東京成徳大学子ども学部教授

最優秀園 講評

社会福祉法人謝徳会 るんびにー保育園 (愛知県)論文概要
テーマ:“心ドキドキ、ワクワク”ふしぎ発見 『水の中にも虹ってできるの?〜体験を通して虹を知ろう〜 』
【講評】

子どもたちの疑問や不思議に感じる体験を大切にすることで、主題に迫っています。そして、環境や教材の工夫を熱心に行い、保育の向上を図っています。これらの保育により、子どもたちは意欲的に興味の対象への探求を深め、充実した体験を積み重ねています。その中から、子どもたちの「科学する心」の育ちが見出されていることが高く評価されました。

光=視覚、甘味=味覚、音=聴覚、紙すき=触覚など、感覚・感性を刺激される体験や探求が遊びとなり、創造性が育まれている姿が描かれています。日常見られる姿からでも、視点の持ち方・考え方で新たな展開ができるということを示した興味深い事例です。

大和郡山市立片桐西幼稚園(奈良県)論文概要
テーマ:忍者の世界 〜“なる”ことから「科学する心」を耕す〜
【講評】

「“なる”ことから『科学する心』を耕す」という副主題により、主題に迫る新鮮なアプローチを試みて保育の成果を得ています。独自性のある取り組みにより、主題に迫る子どもたちの変容や特徴的な発達をしっかり捉え、熱意に満ちた保育が高く評価されました。

「ごっこ遊び」という側面だけでなく、「なる」という側面から把握することで、子どもたちの「科学する心」が育まれる様々な気づきや発見を捉えることに結びついています。また、自分の“なる”表現を相手の反応で意識したり、“なりきる”ことで興味の対象の特徴(自然現象や物の本質)を身体で理解するなど、子どもの具体的な体験を主題に結びつけてまとめており、他園の参考になる優れた事例が示されています。

▲このページの先頭へ戻る
▲2011年度教育助成・入選発表のトップへ戻る
事例・教材
発表・研究
論文
科学する心
 
 
Copyright Sony Education Foundation