ものや自然と関わる中で、幼児が感じたり考えたりする心を育む
−幼児が心を揺らして学べる、教師の援助や環境構成のあり方− |
幼児は「面白そう」「やっみたい」と興味関心をもつと動き出し、実際にやってみたり予想外だと「どうしてだろう?」「なぜ?」「不思議?」などと思いを、そこから「どうしよう?」「こうするとどうかな?」などと思いをめぐらしていくことで心を揺らしながら考える姿につながっていくと思われる。例えば、かたつむりを見ながら「何だか面白い動きだね」「触ってみたい」「あれなかなか出てこない」「何でかな?」「そうか、今お昼寝中だね」と自分に置き換えながら、かたつむりの動きの意味を考えている。また、予想外にうんちをした、かたつむりをみると驚いたり「人間と同じなんだね」「うんちだらけの家は汚いね」「かたつむりも気持ち悪いかな」と実際に見たり触れたりしながら、思いをめぐらし感じたり考えたりしながら、心を揺れ動かしている様子が伺える。幼児の感じたり考えたりしていることを捉えて、教師が言葉に出すことで幼児は確信したり、実際にやれる環境を保障することで、うまくいったり、いかなかったりして、何度も心を揺れ動かしたりして、これらの過程の中に幼児の学びの姿「科学する心」が育まれているのだと思う。 |
| ◆評価されたポイント |
| 日常生活の中にある幼児なりの発見や気づきを捉え、きめ細かく教師がかかわり、子どもの思いに添った働きかけが丁寧にされ、「科学する心」を育むことにつながっていることが特徴的です。一つひとつの事例について、幼児理解に基づいて3歳、4歳、5歳と見通しをもって保育が展開されており、例えば、4歳児では、繰り返しや試しの場面があり、教師とのやりとり、友だちとのやりとりを通して、自分の中に相手のことば・動きを取り入れ環境とのかかわりを深めるなど、「科学する心」につながるような保育の工夫がされています。 |