幼児が感覚を働かせかかわりながら、気付いたり、感じたり、実感したりできる心情や行動を育てることが「科学の心のめばえ」につながると捉えている。そして、一人一人の感じ方や表し方を丁寧に捉えることで「科学の心の育ち」を培うことができると考える。園の実態からも「心を動かし、自分の思いを表現する幼児の育成」が重要であると考えた。そこで、各年齢の育ちについて、○3歳児は感覚を働かせながら自然の不思議さやおもしろさを感じる。○4歳児は自分の考えでじっくりと試し取り組む。○5歳児は周りからの情報などを生かしながら自分のやり方で確かめていく。ような姿を願っている。

「図鑑に『酢』で色が変わるって書いてあるよ」
(試してみよう。)
「色水の色が変わるものと変わらないものがある」
園外保育 5歳児(4月)
A児:「たんぽぽは食べられるって図鑑にのってたよ」
B児:「摘んで、食べてみようよ」
○湯がいて食べてみる。
「にがい!食べられない。どうして?」
わらびが変身(5月)
4・5歳児でわらびを採り、地域の人に「あくの抜き方を教えてもらう」
「大成功!にがくないよ」
「にがいたんぽぽが、やっぱり甘くなったよ!」
園外保育に出かけ、木の実(梅・さくらんぼ)を見つけるとすぐに「これ食べられるかな?」「どうやったら食べられる?」と聞くようになる。
「育てたい幼児像」が明確になっていると、具体的な実践場面で主題に迫る子どもの姿を把握しやすく、考察にも結びつきます。保育者同士が共通に理解して保育をすることで、「タンポポはにがかったから、わらびみたいにあく抜きをして、もう一度食べたい」という子どもから出た発想を実現する展開ができ、「科学する心」の育ちを読みとることができました。
