ソニー幼児教育支援プログラム > 「科学する心を育てる」実践事例集vol.1

3.感じる心・探究心・命の尊重から
もいわ幼稚園 (北海道札幌市)

 本園では研究主題を「子どもたちの豊かな生活を求めて」と掲げて研究を進めている。
研究主題の「豊かさ」のおさえについては広範囲であるため,研究を進め,深めていくためには「豊かさ」の視点を絞っていくことが必要である。そこで、“感じる心”“探究心”“命の尊重”の3つの視点から研究を進めることとし、以下のようにおさえていくことを確認した。

【これまでの研究で分かってきたこと】
●自然事象や自然環境を生かす
 自然事象や自然環境をタイミングよく保育に取り入れていくことは,幼児に自然を身近なものとして感じさせ,豊かな感情体験を味わわせることにつながるということが分かった。

●自分の思いを出し合える関係作り
 幼児が自分の思いを表せるよう,また,その思いを友達に伝え合えるような関係をつくっていくことが大切である。そのためには,幼児の自由な思いや感じ方を受け止めようとする,教師の姿勢が重要である。

●五感を通した直接体験
 教師は正しい答えを引き出そうとするのではなく,幼児が五感を十分に使い,直接体験をすることで自分なりに気付いたり,感じたりしていく姿を見守ることが大切である。そのためには,幼児の興味や関心を把握し,そこに寄り添いながら援助していくことの重要性が分かった。

●保育の計画と柔軟性
 偶然生まれてくる幼児の遊びを,教師は自分の考えにあてはめることなく柔軟に対応していくことが大切である。また,偶然を待つだけではなく,教師が意図的に気付かせたいことを遊びの中に取り入れ,働き掛けていくことも必要である。

●幼児の力を信じる
 幼児はいろいろな直接体験を通して,様々な現象に気付いていく。そのためには教師は幼児の力を信じて,いろいろな経験ができる環境の構成を行っていくことが必要である。

●見えないものを見ようとする力
 幼児の生活を豊かにするということは,幼児に「見えないものを見ようとする力」を育てていくことになるのではないかと感じた。「見えないものを見ようとする力」は,幼児の想像性をかきたて,好奇心をふくらませることにつながるのではないか。


● ポ イ ン ト ●
 もいわ幼稚園では、「感じる心」・「探究心」・「命の尊重」の3つの視点を通して「科学する心」を育てようとしています。今までの実践の積み重ねの中から子どもたちの姿を丁寧に捉え、教師の姿勢や環境の構成など実践をする上で大切なポイントを明確にしています。

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