公益財団法人 ソニー教育財団
科学する心を育てる ソニー幼児教育支援プログラム

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論文募集

南大井保育園 実践提案研究会開催レポート

 品川区立南大井保育園は0歳児から5歳児まで6クラス、総園児数108名の園です。研究会当日も、論文にも示された「感覚教育」に基づく保育が展開されました。日常的に大切にしている手先や全身運動などに着目したコーナー保育の環境の中で、子どもたちは生き生きと活動をしていました。その活動や研究会の内容をご紹介いたします。

 2006年度優良プロジェクト園を受賞した品川区立南大井保育園の公開保育と実践発表を通して、「科学する心を育てる」をテーマにした実践提案研究会を開催いたしました。ソニー教育財団に後援をいただき、品川区児童保健事業部保育課の強力なバックアップをもとに南大井保育園が主催し、平日午前中にもかかわらず区内の保育園・幼稚園から60名の保育士や教諭が集まり、論文実践提案だけでなく南大井保育園の保育方針や内容の報告まで行いました。

主題: 「科学する心を育てる」
サブテーマ: 感覚教育における、幼児期の科学する心の育成
〜豆移しからの保育展開〜
会場: 品川区立南大井保育園 保育室及びホール
〈東京都品川区3−7−4 TEL 03−3761−6543 〉
日程: 平成19年6月20日(水)
08:45〜 受付
09:00〜 公開保育
09:30〜 開会
09:50〜 研究発表
10:15〜 研究討議(グループ討議)
      テーマ「“科学する心を育てる”ための保育士の役割」
11:00〜 各グループ討議報告
11:20〜 講評
      ソニー教育財団幼児教育担当 高木恭子先生
11:30〜 挨拶 園長 積山節子
配付資料:
  • 発表資料
  • 公開保育
  • アンケート
  • 小冊子「あそびの森」(保育内容概要)
  • 当日プログラム
  • ソニー教育財団資料

公開保育

 日々、行われている全身運動としての“ピカピカF1(乾拭き雑巾がけ)”“縄跳び”“大縄跳び”“鉄棒”“跳び箱”の様子と、コーナー保育“手先コーナー”“製作コーナー”“ごっこコーナー”“絵本コーナー”“元気コーナー”での子どもの姿を実際に見ていただきました。初めての公開保育にも関わらず、子どもたちは、60人近くの見知らぬ大人が取り囲む中、いつも通り動揺することもなく落ち着いて好きな遊びを楽しんでいました。その姿からも自由選択―自己決定―集中―達成感―満足感の積み重ねが、意欲と自信・主体性の育ちに大切だということが伝わったようです。

研究討議(グループ討議)

 18〜20人の、3グループに分かれ、テーマ「“科学する心を育てる”ための保育士の役割」に沿って討議がされました。
 また、各グループに南大井保育園の職員が司会に入り、参加者の一人に記録をしていただきました。ソニー教育財団の方も討議に入っていただき、有意義な討議が行われました。

グループの内容
  1. 身近な自然や生き物・植物などの飼育・栽培を通し、観察など子どもたちと一緒に行っている様子や運動プログラム・積み木・アロマを保育に取り入れていることなど多くの保育実践が出された。
  2. 南大井保育園の保育・発表についての意見・感想・質問
    • 「科学する心」について難しいと思ったが、今回の公開保育・発表を通し身近なものに感じた。
    • コーナー保育で、「遊べていない子」がいない。
    • 公開保育にもかかわらず、子どもたちが落ち着いて、よく遊びこめていた。
    • 0歳児〜の系統立てた一貫した保育の大切さを実感した。
    • 保育士の導入が上手、保育士同士のチームワークプレーが素晴らしい「科学」を難しく捉えがちだったが身近なところに全てがあると感じた。子どもたちが落ち着いているのが印象的だった。
    • 異年齢児に関わる事で、憧れたり応援したり、自分もやってみようとする「模倣」に留まらない「見て学ぶ」事は保育園の良さだと思った。
  3. 公開保育や発表についての質問
    • 「乳児からの取り組みについて」や「できない子への援助の仕方」「運動面以外の指導援助の仕方」、「人材育成と保育の向上についての取り組み内容」などの質疑応答をグループ内で行った。
アンケートより

参加者の80%の方からアンケートをいただきました。

  1. 公開保育では「環境構成・子どもの取り組む姿・保育士の援助・活動内容・科学する心の視点」が参考になったとの意見が98%あった。(複数回答ありのため105件あった。)
  2. 発表については、98%の方が良い発表だったとの意見だった。
  3. グループ討議については、88%の方が有意義な討議内容となった。
  4. 会場・配布物や準備についても、93%の方からご満足をいただいた。
  5. その他、評価している点など、49%の方からの貴重なご意見、ご感想、お褒めの言葉を承ることができました。

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講評

 ソニー教育財団幼児担当 高木 恭子先生に、事前準備や当日の公開保育・発表・グループ討議の報告を受けての講評をいただきました。
 公開保育での子どもたちの姿や目の輝きなどから、保育内容の質の向上の大切さや南大井保育方針における「見て学ぶ」ことの大切さ、全身運動を通して基礎体力や心の育成、幼児期における「科学する心の育成」とのつながりについて話されました。また、子どもの気づきや言葉、思いや考えに寄り添いながら保育を展開させたり環境を整えたりしていくことが保育士の役割であるということが講評として話されました。

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