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2006/11/16更新

論文募集

若松幼稚園 実践提案研究会開催レポート

講評

北九州市教育委員会指導部指導第一課 指導主事 北口 利惠子

若松幼稚園の提案発表会はバラエテイーに富んでいて、いろいろな立場の方から、ビデオカンファレンス、提案発表と盛りだくさんであった。このような提案の仕方、このような場を設けたことに意味がある。そこからも訴えていることを汲み取ってほしい。

ビデオカンファレンスについて
  • ビデオカンファレンスを通して、教師は“幼児の姿をしっかり見てみよう”“何かを感じ取って、何を面白がって、どうしているのか”を“子どもから学ぼう”ということを提案している。
  • 3歳児は、柔らかい感性で物と一体化していた。日々の保育の中で見落とすことがあるが、そこに気付いた若松幼稚園の先生方の感性は素晴らしい。幼児を見る目、幼児理解が一番である。
神谷先生の提案発表について
  • 虫と物とのかかわりの中で、“教師の役割とは…”“どんな環境を与えればよいのか…”など、いろんな内容を盛り込み、提案していた。
  • この発表は2年間の成長の実践記録であった。4歳の最初は「虫が好き」。“僕(私)の虫”から、細やかに虫と自分を向き合わせて、丁寧にかかわっていった実践発表であった。葛藤させる場面を教師がしっかりと捉え、そのことに関して答えを出すのではなく、子どもたちの気持ちを受け止め、一緒に感じる教師の姿があった。教師がきめ細やかにかかわっているからこそ、子どもたちは生命の大切さに気付いていった。続けることの意味、そこに教師の大きな役割がある。
    人とのかかわりを大事にされていた。“子どもの気付きを友達に知らせる”“子どもの気持ちを投げかける”など、いろんな感情体験が味わえる場を大事にしていた。“虫が大事”という共通の思いが育っているから相手の気持ちに気付く。人とのかかわりについての援助を大事にしないといけない。
パネルディスカッションについて
  • パネラーみんなに共通していたのは、自然体験は大事だということであった。でもまた、他にも出会い、きっかけがあると気付かれたことであった。
  • 2人の小・中学生パネラーの研究のきっかけは小さいことかもしれないが、確かめる経験をし、その都度達成感を味わい、次にまた新たな“不思議だな”の積み重ねがあるからこそ、今の姿がある。体験の中で、分からないことが分かるようになる喜びを2人はしっかり積み重ねて、学んでいる。将来の夢で2人に共通することは、困っている人を助けたい、分からないことを解明して人の役に立ちたいということだった。人とのかかわりで豊かな感性、科学する心、一つ一つ分かっていく喜びは人間愛につながるのだと感じた。
益地先生の指導助言について
  • 科学する心を育むのは、教師の役割。“幼児が自分で気付くことができる環境”“幼児が自分から気付くようになっていく援助”など、自分とのかかわりの中で意味をもつ、物や事柄がその子にとって意味のあるものにしていくところである。
  • 自分で気付くことができる環境に揺さぶりをかける。葛藤を味わわせる。答えを出すのが教師の役割ではない。教師は、寄り添いながら半歩前に行くかかわりが大事かと思う。
  • 益地先生から「用意してますか」という課題を投げかけられたと思う。教師の役割の中の環境の面、子どもにとって自分の物になるためにはどうすればよいのか。若松幼稚園の発表では“気付く”、自分の物にしやすい環境が用意されていた。自分の物にしていくためには、幼児の手にかなった身近な素材、自分がかかわれる物など、発表を通してヒントがあった。自然環境には偶発的な面白さがあり、他の環境にはない特徴だと思うし、自分の物になりやすい。
  • 教師が見ている姿・教師が一生懸命にしている姿をモデルとして見せる。教師の感性が大事である。
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