公益財団法人 ソニー教育財団
科学する心を育てる ソニー幼児教育支援プログラム

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2006/11/16更新

論文募集

若松幼稚園 実践提案研究会開催レポート

テーマ「科学する心を育てる」

 幼稚園・保育園の保育者や保護者はもちろん、小学校・中学校・養護学校の先生方の参加もいただき、充実した研究会が行われました。水や砂を使って遊ぶ3歳児の姿を通して、「科学する心」や保育について考えたビデオカンファレンス、そして、4、5歳児の生き物とのかかわりに視点を当てた実践から「科学する心を育む教師の役割」を探った研究発表をし、主題に迫る教育について、益地 勝志先生より指導助言をいただきました。さらに、小学生・中学生や幼稚園・小学校の教育者によるパネルディスカッションが行われ、更に広い視点で「科学する心」について考えることができました。最後に、北口 利惠子先生に講評をいただきました。
 ここでは主に、パネルディスカッションの内容をご紹介致します。
テーマ:
「科学する心を育てる」
日程:
平成18年8月24日(木)
13:00〜 ◆受付・開会行事
13:45〜 ◆ビデオカンファレンス (詳細
14:20〜 ◆実践提案発表
14:45〜 ◆指導助言 (詳細
15:00〜 ◆パネルディスカッション
16:10〜 ◆講評 (詳細
16:30〜 ◆閉会行事
講師:
・指導助言
 西南女学院短期大学
 講師 益地 勝志 先生

・講評
 北九州市教育委員会指導部指導第一課
 指導主事 北口 利惠子 先生

パネルディスカッションの様子

パネラー 小学生 :
北九州市立鴨生田小学校 5年生 吉元 樹広 さん
中学生 :
北九州市立高見中学校 3年生 山ア 晴香 さん
幼稚園教諭 :
北九州市立若松幼稚園  教諭 大庭 敏恵 氏
小学校教諭 :
北九州市立星ヶ丘小学校 教諭 津島 大輔 氏
コーディネータ :
北九州市立鴨生田小学校 教頭 渕上 正彦 氏
1.科学(教育)に関することで今自分がしていること
(吉元)
 毎日雲の写真を撮り、調べている。今までで一番おもしろいと思ったのは、このオレンジ色の空の写真です。(写真を見せる)
気温についても3年生から調べている。
(山ア)
 球状の黄鉄鉱に興味を持ち、黄鉄鉱の生成メカニズムを3年間続けて研究している。
 4年生から岩石に興味を持ち、黄鉄鋼については、キラキラしていることで好きになった。自然史博物館で、球状のものがあることを知り、何故そうなるのか疑問に思い、研究を始めた。
(大庭)
 幼児と触れ合う中で、幼児理解に努めている。一緒にダンゴムシを探しているときに、「ダンゴムシの好きな場所は色が違うんよ」という幼児の気づきに出会った。教師は子どもと共に感動することが大事だと感じている。じかに自然に触れ合うこと、触ってみることを大切にし、気づくということを何度も繰り返していくことが、大切だと思っている。
(津島)
 琥珀をとってきた子どもがおり、そのことがきっかけで観察コーナーを作った。学校外での活動として、児童文化会館での「発明クラブ」・ジュニアスクールをしている。与えられた物だけでなく、いかに自分から作り出していくか、一回出来た物でもどう作り変えていくかということを大切にしながら活動している。いろんなことに反応するアンテナを増やしたい。
2.科学を好きになったきっかけは?幼稚園時代はどんな子どもだった?
(吉元)
 幼稚園での積み木教室が好きだった。今でも図形が一番好き。また、夏は虫取り名人のいるペンションへ行き、捕まえやすい場所、そうでない場所について知った。本からも影響を受け、特に「野口英世」の本が好き。
(山ア)
 泥団子を毎日作っていた。ダンゴムシも好きで、それをポケットに入れていた。幼稚園の先生が高炉台公園に週一回連れて行ってくれ、ドングリ、シイの実を取ったり、食べたりした。
(大庭)
 園庭に小さな丘があって、そこでゴロゴロ転がって遊ぶのが好きだった。花びらを手にこすりつけて遊んだり、アリを追いかけたりして遊ぶのも好きだった。幼稚園に赴任して、クワガタの幼虫がサナギになり、成虫になる過程を見て、昆虫にも興味を持った。
(津島)
 竹田によく行ってキャンプや魚釣りをしていた。実家が「科学と学習」を販売していた関係で全学年分が手に入り、実験道具だけを取り出しては作って繰り返し遊んでいた。
4人共通しているのは自然との触れ合い。そこに本から得た知識、人とのつながりなどが絡み合って影響している。
3.将来の夢は?またこうしたら子どもたちがのってきたという事例は?
(吉元)
 医者になりたい。野口英世のように研究をしたい。早く老化してしまう病気のように、難病と言われている病気の人を治してあげたい。人を助ける仕事がしたい。
(山ア)
 研究機関に勤めたい。まだ誰もやっていないことを調べ、分かったという達成感を味わいたい。本で調べたら分かってしまうことでは、自分の研究が人の役に立つとは言えないので、未知の分野を研究し、世の中の役に立ちたい。
(大庭)
 以前、影の動きについて学習していたときに、みんなが悩む中一人すぐに答えが分かった子どもがいた。その子どもはいつも外で遊び、太陽や影の動きを体で知っていた子どもだった。やはり実体験が大切。
(津島)
 紙飛行機大会の実践。子どもの活動を科学的なものにするために、あえて紙を一枚に絞り、たくさんの時間飛ぶ物を作ろうと声をかけた。ある程度の枠を作ってあげることが大切。その中で様々な試行錯誤や工夫が生まれる。しかし、子どもたちはマニュアルからはずれることを不安がる傾向もある。そこで「こう変えたら?」と枠を壊してやることも大切。そこから科学する心が養われるのではないだろうか。
遊びの中での学びが大事。遊ぶという体験を多くしてやることが大切ではないか。
4.大人への要望、友達へのアドバイス・教師がこれからしていきたいこと・・
(吉元)
 計画したことを最後まで続けられるようにしたらいいと思う。
 自分もいろいろ習い事をしているが、やめずに続けていきたい。友達もそうしたらよいのにと思う。
  本が好きで、本からいろいろなことが分かる。もっと本を読んだらいいのではないか。
(山ア)
 実験が増えたらいいと思う。実際にやってみることが楽しい。
 目標を立てたら、最後までやり遂げようと思う。自分も実際にいくつか目標をもってやり始めたら、最後にはその何倍もできていた。みんなもそうできたらいいと思う。思った以上のことができることもあるから。
(大庭)
 子どもたちが試行錯誤しながら、発見する過程を大事にしたい。
(津島)
 自分から「知りたい」と思う子どもを育てたい。
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