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中央保育所・幼稚園 実践発表会開催レポート
保育所部研究協議
−自評−
- 1歳児は、好きな遊びを見つけて心ゆくまで遊ぶための援助、興味が持てるような素材の準備と場の構成を大切に保育した。子どもたちの諸感覚に働きかける遊びが、喜びや楽しさにつながると感じた。
- 2歳児は、一人一人が好きな場や遊びを見つけ、水や砂の感触や可塑性を十分に楽しんでいた。五感を働かせ、それぞれの遊びの楽しさや面白さを感じてほしいと願っている。
−意見−
- 色々や素材や手作りおもちゃなど、子どもたちが穏やかに好きな遊びに没頭できる環境であった。
- 石や貝などの素材を危ないと決め付けて使わないのではなく、素材研究や扱い方を知らせるなどして、子どもたちに素材に触れる経験をさせ、予想とは違った反応をすることに気が付いたことはすばらしい。
- 自分の園でも、遊びに自然の素材を取り入れたい。
- ガチャ玉の中にキラキラ光る物や発泡スチロールを入れるなど、子どもたちの五感を刺激するような素材の工夫がされていた。
- じっくりと穏やかに遊ぶ姿に、遊びが充実していること、そのための環境が整っていることを感じた。また、保育者の人的環境の大切さを改めて感じた。
−まとめ(島根県新採指導員 岡田雅子先生)−
- 不思議との出会いに「おや?」「どうして?」と保育者自身が追求していくこと、子どもとともに楽しい場を作り出していくことの積み重ねが「科学する心」につながっていく。
- 1〜2歳児は吸収する心が一番発達する時期。遊びや生活の中で五感を通して様々なことを感じ取り、体の中に溜め込んでいくことが、将来の「科学する心」につながっていく。今日の保育では、竹の樋から水が落ちる音、容器で受けたときの音、缶に落ちるときの音、竹太鼓の音などの様々な音や、竹や木片などの自然の匂い、水の使い方の工夫など、五感を大切にした保育が実践されていた。
幼稚園部研究協議
―自評―
- 3歳児はザリガニを飼育したり、池を掘ったりしたことで親しみを持つようになった。ザリガニと触れ合う中で、優しい気持ちが育まれるような言葉がけをするようにしている。
- 4歳児は、公園は今まで自分たちの遊びの場として遊んでいたが、おうちの人やぶどう組にも来てほしいという気持ちになった。そこで葉でチケット作りを始めた。葉をむやみに取らず大事に 使うことを約束している。
水槽コーナーでは大きい水槽にたくさんの水を入れると、磁石では動かないことに気付き、少量にして遊ぶようになった。
- 5歳児は、いろいろな砂に触れていく中から、途中で止まらないきれいな砂時計を作りたい、他のクラスにも見てもらいたい、という気持ちからクラスカラーの砂時計を作ることにした。大発見タイムでは、織姫と彦星の話の中に砂時計や、泥染めなど全ての活動を取り入れ、全員が認められていると感じられるようにした。
−意見−
みかん組の保育について
- ザリガニのお面を被って遊んでいる姿から、ザリガニとふれあうことに楽しみを感じていることがよく伝わった。
- 3歳児の子どもたちが、登園した時から、「これをして遊びたい」と思っていることが、子どもたちの表情からも感じられた。
- 保育者の言葉の中にもザリガニに対する優しさや親しみがあった。
- ザリガニなどの生き物に命があるという経験から、子どもたちにはどんな姿が見られ、どう変化したのか。また子どもたちとどんなかかわりをしたのか。
- 最初はおたまじゃくしを握っていたり、ザリガニをつついたりしていた。その都度おたまじゃくしやザリガニの気持ちになって、「そんなことされたら嫌だよね」「かわいそうだね」と伝えたり、殻が沈んでいるのを子どもが見つけると「よく気付いたね」「痛そうだね」と共感するようにした。
- ザリガニが後ろ向きで歩くことや、その速さがとても速いことなどの発見が新鮮で、一緒に感動したり共感したりした。
- ザリガニにとって一番住みやすい環境はどこかを考え、「水槽の中は狭くてかわいそうだね」と伝え池を掘ることにした。これも生き物を大切にする気持ちを育てるための援助だと思う。
りんご組の保育について
- 保育室に遊びの道具や遊具がたくさんあり、とても楽しそうな環境だった。子どもの自主性や気付きをどれだけ引き出せる環境かを常に考えなければいけないと思う。
- 用意された環境の中から、幼児自身から人や物にかかわる力を育てたいと、保育者が願っているのが感じられた。
- 子どもたちに「何が作りたいか」「どんな物で作りたいか」を呼びかけることから始めた。するとめあてのある子どもは、素材を自分で持ってくる姿があった。これは子どもにとって大事な主体性だと思う。
- 4歳児は遊具を「自分たちで作りたい」「形にしたい」という気持ちはあるが、実現できないところもあるので、担任が提案することで実現させることができる。子ども任せではなく、提案しながら一緒に作ることも主体性を育てるためには大事だと思う。
ぶどう組の保育について
- 実際の保育や話からは、とてもスムーズに砂時計作りが発展したように見えるが、何が課題となり、何を大切にしようとしているのか。
- 行き詰まった時は「子どもとのやりとり」「家庭とのやりとり」「職員間のやりとり」を大切にしている。
子どもの気付きを大発見タイムで知らせると、活動が見つからない子どもも「明日やってみよう」と思うようになった。また、クラスだよりや連絡帳で伝えると、「家の砂の色が変わることに気付いた」など家庭での様子を伝えてもらえるようになり、家庭と幼稚園とで繋がることができた。そして「今までにしたことがない砂の遊びは何か」を子どもの気付きを基にしながら、クラスの職員みんなで保育の構想を考えた。
−まとめ(出雲市立乙立幼稚園園長 原幹夫先生)−
- 子どもにとっては、「なぜ」「どうして」という課題意識と、「こうしてみたい」という目的意識を持った時が「学び」の始まりになる。科学する心を育てるということは、かかわる力を育てるということであり、それには自分と物とのかかわりが主となる。
- 子どもが主体的にかかわるには、保育者とのかかわりが重要になる。保育者は自分を見て助けてくれる存在であり、その眼差しが子どもをやる気にさせ、教材への興味関心へと繋がる。また、自分を認めてくれる存在でもあり、それが自信を持って次の活動に取り組む意欲となる。
- 遊びの振り返りは、主体的にかかわるには必要なことだ。友だちや教師の話を聞いたり話したりすることは、友だち同士のかかわりの手助けにもなり、遊びの場を共有することにもなる。
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