公益財団法人 ソニー教育財団
科学する心を育てる ソニー幼児教育支援プログラム

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会津若葉幼稚園 実践発表会開催レポート

研究発表「科学する心を育てる」

〜幼稚園内外での活動を通して、自然に興味関心を広げながら、
   『触れて、感じて、考える』力を育む〜

1.主題の捉え方

 会津若葉幼稚園の特色のひとつに、『若葉幼稚園の森』での活動がある。
 森での【触れて、感じて、考える】経験を通して、自分で見たり、触ったり、考えたり、確かめたりして「面白さ」や「楽しさ」を感じることができるよう、子ども達の活動の先を見通し、環境を構成する努力をしている。
 3才は『好奇心が芽生える』時期・4才は『好奇心が伸びる』時期・5才は『探究心につながる』時期と捉え、年齢ごとに【触れて、感じて、考える】経験を積み重ね、 この経験の繰り返しが、“科学する心”につながっていくと考えている。
幼児期の科学する心を育むためには【五感を使って直接体験し、心を動かすこと】が大切であるという考えのもと、【直接的な体験を楽しく繰り返し行なうこと】、【“不思議”や“疑問”を感じ、自分なりに答えを探ろうとすること】を保育の中で実践してきた。

2.実践の考察

 平成17、18年度は炭作りの活動を通して、小さなことを積み重ねることが“自分たちで自然を守っていくこと”に繋がるということを伝え、“まずは小さな一歩を自分が”という気持ちを持ってほしいと考えた。
 子どもの反応や興味の広がりによって活動の方向が変わってきたが、保育者が「こんなことを感じてほしい」「こんな気持ちを育てたい」という願いや意図、計画を持ち続けて行なったことで、活動が深まってきたと感じる。その場の思い付きではなく、また無理のあるやり方ではなく、保育者側の意図した環境からの刺激と子どもの気持ちの両方があってこそだということを改めて感じた。
 また、大きなポイントは、地域の官庁広報施設や関係者の方から刺激をもらったことだと思う。視野を広く持ちアンテナを張り巡らせ、保育者や友達、家族など幼稚園の環境のみならず、地域の様々な施設や人材を活用していくことが必要だと改めて感じた。

3.今後の課題

 19年度の子ども達は、幼稚園の森で 葉っぱに被せたビニール袋が白く曇る様子を見て、“葉っぱも息をしている、生きている”ということを知り、驚き、心を動かされたようである。
 この小さな感動が “生きている森を守っていく”ことの原動力になるよう願い、その後の活動に繋がってきている。
 これらの活動を進めてくるのには、保護者の方の協力が必要不可欠であった。
 幼児期の子どもにとって、“家庭”は この上なく重要な環境である。保護者の方の意識の高まりは子ども達の経験や意欲に直接、繋がってくる。改めて、子ども達も 保護者も 保育者も 「共に感じ、共に育つ」ことの大切さを実感した。
 けれども、何度も参加される方と、一度も参加されない方とでは、やはり意識が違ってきてしまうのが現実である。
 自然の中での活動を楽しむことや、活動を通して何かに気付いたり考えたりすること、それを子ども達に伝えていくことの大切さを、もっとたくさんの保護者の方に伝えていくことがこれからの大きな課題である。
 これから試行錯誤しながら探っていきたいと考えている。

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