うめのき幼稚園実践発表会 速報
2008年6月12日、前年度の最優秀プロジェクト園である東京都北区立うめのき幼稚園で実践発表会が開催されました。梅雨入り直後の雨の中でしたが、保育者、学校教諭、保護者、学生、教育関係者など多数のご参加をいただきました。午前中は、併設する小学校の会議室で「オタマジャクシの不思議」と「ダンゴムシの迷路」二つのワークショップがあり、参加者も生き物に触れたり、顕微鏡でじっくりと観察したりして、新しい発見に驚く姿もありました。また、体育館ではポスターセッションがあり、他の幼稚園・保育園が「科学する心」を育てるための教材や環境の工夫などを紹介し、参加者は熱心に質問したり、展示された教材を手にとって見たりしていました。
午後からは公開保育がありました。4歳児は保育室で、玉転がし・積み木・リボンダンスなど、好きな遊びを楽しんでいました。玉転がしでは、転がす物やコース作りを4歳児なりに工夫したり、繰り返し試したりする姿が見られました。一方、5歳児は学級全体で、遊戯室の広さをめいっぱい使っての鬼遊びが展開されました。思い切り体を動かし、追いかけたり、捕まらないように逃げたり、仲間を助けたりするスリルを楽しんでいました。
公開保育後、体育館へ場所を移して開会式が行われ、ご多用の中お越しいただいた、北区教育委員会教育長 高橋 哲夫様からご挨拶をいただきました。そして引き続き、「心を動かす自然体験を積み重ねて」という内容で研究発表がありました。「小学校の先生から情報を得て、幼稚園の先生方がカエルの産卵シーンを見て感動した。そしてその感動を子どもたちにも伝えたいと思ったことで、子どもたちも自分たちからオタマジャクシとのかかわりを深めていった」ということが具体的な工夫や子どもの気付きの姿と共に発表されました。その後、参加者もバズセッションで自園の取り組みや感じたことなど協議しました。
最後に、「科学する心を育むために」と題して、東京大学大学院教授 秋田喜代美先生の講演がありました。具体的に当日の保育から子どもの活動の様子を引用しながら、子どもたちの経験の質、発達のつながりを考えて保育することが大切であり、保育者は、子どもが何を発想しているのかを見取り、その後の見通しを持って援助することが必要であることをお話されました。そして、科学する「心(mind)」を育むことが重要で、子どもの中に科学する心が育つ過程・順序が大切であることを述べられました。

