第85回ソニーものづくり教室
今回のものづくり教室は、東日本大震災・福島原発の影響で白石市内に避難されている方を対象に、企画しました。主に小中学生とその家族の方を含め20名の方が参加しました。
この避難所の生活では食料や衣服については災害支援物資が届けられ足りていましたが、現在何が必要なのかをお尋ねしたところ、子どもさんの学習遅れに不安を持たれている方が多いことが分かりましたので、「手づくり電池実験教室」を開催した次第です。また社員の募金で学習ドリルを購入し、当日贈りました。
手づくり電池実験
- 開催日:2011年4月8日(金)
- 主催:ソニー白石セミコンダクタ(株)(宮城県白石市)
- 参加者:東日本大震災・福島原発問題で白石市内に避難されている方 20名の皆さん
- 講師:鈴木さん(ソニー白石セミコンダクタ(株) 総務部)
- 指導員:大槻さん、小野さん(ソニー白石セミコンダクタ(株) 総務部)
プログラム
- 電池について学ぶ(バケツ電池の製作と実験)
- 手づくりマンガン電池の製作と実験
【1】電池について学ぶ
電池についてのお話しからスタート。普段身のまわりにある電池の用途や種類について尋ねます。
電池は何に使われていますか?
「携帯電話!」
「ゲーム!」
「カメラ!」
「時計!」
「カメラ!」
初めは緊張気味でしたが、様々な意見が飛び交うようになり笑顔も見られました。
電池の種類を学んだところでバケツと塩水を使ったバケツ電池を作成します。
ペットボトルに塩と水を入れ、できた塩水と銅板をバケツに入れればバケツ電池の完成。
少ない材料で本当に電気が起きるのか不安そうに見つめていましたが、LEDのツリーが点灯すると歓声が上がりました。
ここでバケツ電池を中心に電池のしくみを説明。
今度は子どもたちが実際にバケツ電池を製作します。
ペットボトルに塩と水を入れ、できた塩水と銅板をバケツに入れればバケツ電池の完成。 グループで協力しながら製作を進めていきます。完成したバケツ電池を集めればLEDのツリーを光らせるくらいの電力があることに驚いていました。

【2】続いてはマンガン電池の製作です。
マンガン乾電池の製作は、次の順番で行われます。
- 亜鉛缶の中にセパレーター(中紙)を入れ、水を入れて十分に湿らせる。
- 二酸化マンガンの粉を、亜鉛缶に入れる。飛び散らないように注意する。十分な量が入るように、粉の隙間を、缶の底を叩いて詰める、などの工夫が必要。
- つば紙をはめてから、二酸化マンガンが缶の中で半分くらいになるまで、突き棒で固める。
- 封口板をはめてから、その中央の穴に炭素棒を入れて、ハンマーで打ち込む。 最後にキャップをはめて、さらに打ち込む。
- ラベルを貼り付け、フィルムをかぶせたら完成。

乾電池が完成すると、さっそく本当に電池が使えるのか試してみます。
自分で作った電池で豆電球が光ると皆さん喜んでいました。
最後に修了証を渡し、今回のものづくり教室は終了となります。

避難所の代表の方からは「普段めったに体験できない実験ができ、大変有意義な時間でした」と感想を頂きました。受講した皆さんからも「楽しかった」と喜んでもらえ、少しでも役に立つことが出来た様です。また今回の教室について地元の新聞でも紹介されました。
一日でも早く普段通りの生活に戻れるよう心からお祈り申し上げます。
(文責:ソニー白石セミコンダクタ(株)総務部)

