文部科学省への提言
ソニー科学教育研究会が主催した研修会に参加した先生方を対象に教員の研修と評価についての実情や意識などのアンケート調査を行いましたので、そのアンケート結果を掲載いたします。また、ソニー教育財団では、教員の研修と評価について文部科学省への提言を行いました。
ソニー教育財団では、先生方の研修会への参加や研修の位置づけなどについて実態はどのようになっているかを把握したいとの考えから2004年度のSSTA主催の5つの研修会 (R.S.・I支部テーマ研修会・F支部テーマ研修会・H支部テーマ研修会・K支部テーマ研修会) でアンケート調査を実施しました。その結果をお知らせします。 (調査者数 計142名 合計数の過不足は無回答や重複回答のため)
是非 皆様のご意見・ご感想をお寄せください。
1.教員の研修についてのSSTA研修員の実情と考え (服務との関係)
<1−(1)>SSTAが主催する研修会参加の様子
【問】 SSTA主催の研修会に参加する場合、あなたの参加形態は次のどれに該当しますか (複数選択可)

<1−(2)>公費研修として
(○・・公費、△・・服務認定・旅費は出ない、×・・不明)
【問】 学級担任・教科担任としてあなたが研修に出かける場合、あなたの学校(地区)では旅費を公費で負担してくれる研修として認めてもらえるのはどのような研修ですか、該当するものに○を、また旅費は支給されないが勤務としては認められるものには△を、わからないものには×を付けてください。
| 選択肢 | ○ | △ | × |
| 教育委員会主催 | 117 | 3 | 1 |
| 公立学校の研究発表会 | 110 | 4 | 6 |
| 私立学校の研究発表会 | 30 | 6 | 66 |
| 教育委員会後援名義のある研修 | 64 | 20 | 24 |
| 教育委員会が予算をだしている全国組織主催の研修 (例えば全小理) |
80 | 13 | 18 |
| 民間の研究会 (例えば初等理科教育研究会) | 11 | 29 | 58 |
| 校長認定研修 | 59 | 23 | 29 |
| 計 | 471 | 98 | 202 |
<1−(3)>研修への満足度
【問】 あなたは現在の様々な研修への服務対応に満足していますか。
【答】 満足 = 57人 不満足 = 41人 どちらともいえない = 23人
研修に対しての不満足の理由 ( )内は回答数
- 研修の自由に関わって(6)
- 本当に学びたい研修・教師一人一人の問題意識に基づいた研修が大切(6)
- 服務に関わって(8)
- 民間教育研究団体への研修が年休になること(8)
- 承認に関わって(11)
- 研修を認める、認めないの判断・対応が学校・研修の種類により違っていてわずらわしい(7)
- 研修の主催者によって対応が変わる(2)
- 旅費に関わって(17)
- 旅費の支給に制限があり自己負担が大きくなり気軽に研修に出られない(16)
- 他(1)
- 研修時間に関わって(2)
- 時間が保証されていないなど(2)
- その他(1)
- 扱いが低い(1)
<1−(4)>研修実態
【問】 あなたは昨年度1年間にどのような研修会にどのくらい参加しましたか。
授業実施日は2時間程度を1回として、また長期休業中は半日程度を1回として数えてみてください。
- 指定研修とは勤務時間中に参加でき出張旅費の出る研修
- 承認研修・職務専念義務免除研修とは時間を問わず勤務として認められるが旅費は出ない研修
- 自主研修とは勤務としては認められずまったく自主的に行う研修と定義
<1−(5)>研修についての制限 (曜日や時間・内容などについて) ・・・省略
2.教員の表彰制度についての研修参加者の考え
<2−(1)>表彰の賛否
【問】 教員の表彰制度については現在特別なものはありません。
努力して素晴らしい成果を上げている優秀な教員の表彰についてあなたはどう思いますか
【答】 必要 = 74人 不要 = 42人
- 理由(1)
<必要と思う理由>(85)(単位は人)
各支部で共通的に多く出てきたものは、
「意欲を喚起する(意欲化につながる、役立つなど)36/85(約49%)」
「資質向上につながる 7/85(約8%)」 - 理由(2)
<必要とは思わない理由>(32)
各支部で共通的に出てきたものは、「基準がはっきりしない(10)」
似たような内容で、「成果の評価が難しい及び目に見えるものばかりではない(4)」
2つ合わせると14/32(約44%)また、「当然の義務という捉え方(やらねばならない・なくても努力する・何も求めない)で7/32(約22%)」その他目に付くのは、「教員間に悪影響(2)・なじまない・競争につながるなど」
<2−(2)>表彰の反映
【問】 教員の評価については現在、勤務評定や業績評定という形で行われています。
評定結果を処遇に反映させるとすると、あなたはどのような反映のさせ方を希望しますか。
<処遇への反映のさせ方の、その他の考え>
19人が記入、特に多く出たものはないが
予算関係(4)・異動に反映(3)・反映させるべきでないなど否定の考え(6)
<2−(3)>ポイント制
【問】 様々な研修をポイント制(研修を受ければポイントが得られる制度)にし、勤務評定や業績評定とは別に、誠実を研修を積み重ね、ある一定のポイントに達した教師に対して、処遇に反映させる(例えば有給での自由な研修を取り入れるなど)についてあなたはどう思いますか。
【答】 賛成 = 52人 不賛成 = 54人 別の方法 = 8人
- <賛成の理由>(17)
各支部で共通的に出てきたものは、「資質向上・意欲化・はげみなどで(4)」
その他・研修後の実践も反映させる・制度からのサポートになる・研修しやすくなるなど理由にならない事も多く書かれている - <不賛成の理由>(52)
共通的に目に付いたものは「成果で評価すべき 11/52(約21%)」「義務である(自分のため、本末転倒になる) 16/52(約31%)」 - その他・自主的であるべき(3)・ポイントを上げるための研修が増える(6)・授業中の研修参加の増加(2)・ポイントで計れない・努力に結びつかない・補教での研修参加 各1など
3.主催者への期待
ソニー教育財団やSSTAへ向けられたもの 43/67(約64%)
- 研修のあり方 21/67(約31%)
- 費用に関するもの 7/67(約10%)
- その他 15/67(約22%)
お知らせ
教員の研修と評価についてのアンケート調査およびこの調査に基づいた文部科学省への提言について、皆様より貴重なご意見を頂戴しまして、ありがとうございました。
いただきましたご意見は参考にさせていただき、今後の活動に生かしていきたいと思います。
なお、調査結果および提言は、記録として引き続き掲載いたしますが、ご意見投稿の受付は終了させていただきますのでご了承ください。


